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ラグビー コラム 2024年4月19日

開幕戦は慶應義塾大学vs.立教大学、ラグビー関東大学春季交流大会がスタート

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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慶應義塾大学vs.立教大学

4月21日(日)から、13回目を迎えるラグビー関東大学春季交流大会が開催される。昨シーズンの順位に基づいて、関東大学対抗戦と関東大学リーグ戦の各9チームを、3グループに分けて総当たり戦で行われる。

◆Aグループ:対抗戦A、リーグ戦1部の1~3位
・帝京大学、明治大学、早稲田大学/東海大学、流通経済大学、法政大学

◆Bグループ:対抗戦A、リーグ戦1部の4~6位
(筑波大学、慶應義塾大学、立教大学/大東文化大学、東洋大学、日本大学

◆Cグループ:対抗戦A、リーグ戦1部の7位・8位と対抗抗戦B、リーグ戦2部の1位
・青山学院大学、日本体育大学、成蹊大学/立正大学、関東学院大学、拓殖大学

21日(日)には、関東大学春季大会の開幕戦となる、Bグループの慶應義塾大学vs.立教大学が、慶應義塾大学のグラウンドで12:30にキックオフされる。

黒黄ジャージーで知られる慶應義塾大学は、昨季は青貫浩之監督の就任1年目だった。対抗戦は5位で大学選手権に出場したものの、3回戦で天理大学に12-41で負けてシーズンを終えた。

2024年度は創部125周年を迎え、スローガンとして「No Magic」を掲げて、大学選手権ベスト4以上を目標とした。このスローガンには「奇跡に頼ることなく、ひたむきに練習を重ね勝利を掴む」という部員全員の強い意志が込められているという。

キャプテンには1年生からセットプレーの要の1人だったHO(フッカー)中山大暉(4年)が就き、副キャプテンにはSH(スクラムハーフ)小城大和(4年)が就任した。春の初戦は東日本大学セブンズで出場していたルーキーのWTB(ウィング)小野澤謙真(静岡聖学院)らは出場せず、上級生でメンバーを固めてきた。

FW(フォワード)はキャプテンのHO中山を筆頭に、PR(プロップ)成田薫、吉村隆志、LO(ロック)中矢健太、長瀬穣一郎と、前の5人はいずれも最上級生。FL(フランカー)岩垂樹希(3年)が唯一の3年生で、FL田沼英哲、NO8(ナンバーエイト)冨永万作の2人も4年生というメンバーになった。

BK(バックス)を見るとSH橋本弾介、SO(スタンドオフ)大川竜輝の3年生ハーフ団が先発。CTB(センター)はロングキッカー今野椋平、タックラー山本大悟の3年生コンビ。WTB(ウィング)は石垣慎之介(3年)と、先発唯一の2年生となった笠原悠真、そしてFB(フルバック)はランナーの伊吹央(3年)が務める。

控えはHO山田空太(4年)、PR山中優太郎(3年)、恩田優一郎(2年)、LO浅井勇暉(4年)、FL藤井大地、副キャプテンSH小城、SO/FB磯上凌(4年)、CTB小舘太進(3年)、FL矢崎隼太(3年)、CTB村田紘輔、WTB渡邉匠(ともに4年)が入った。

慶應義塾大学としては、上級生が揃うFWでプレッシャーをかけて、武器であるモールとディフェンスで主導権を握りたい。

対する立教大学は昨季、創部100周年の節目のシーズンを迎えたが、上位チームに勝利できず対抗戦6位に終わり、悲願の大学選手権出場は叶わなかった。春季大会の初戦は、昨年秋に21-28と敗れた慶應義塾大学戦となり、敗れた悔しい思いをぶつけたい。

今季のスローガンは「BLOOM」を掲げた。「(大学のロゴでありジャージーに描かれる)百合の誇りを胸に、100年間叶えられなかった『大学選手権出場』という夢を咲かせ、花のように愛されるチームを目指すという想いを込めました」(SH伊藤光希主将)。

FWは上級生中心となった。副キャプテンHO三村真嶺を筆頭に、PR八代デビット太郎(ともに4年)、FW唯一の2年生PR坂本裕樹が第1列。LOは白石和輝、島崎太志(いずれも3年)、FLには日野幹太と角田龍勇、NO8には仙臺蔵三郎(いずれも3年)が入った。

BKは東福岡出身のルーキーWTB村上有志が先発する。ハーフ団はキャプテンSH伊藤、SO中優人(4年)の桐蔭学園時代からのコンビ。CTBは佐藤侃太朗(3年)、江田優太(4年)の縦に強い2人、そしてもう1人のWTBは長島朔良(2年)、FBにはスピードが武器の大畑咲太(2年)となった。

控えはHO進藤大、PR大上翔(ともに3年)、石原捷聖(2年)、LO中山英琥(1年/東福岡出身)、高尾将太(1年/川越東出身)、FL石川洋志郎(3年)、SH川畑俊介(4年)、SH/WTB有賀貫人(2年)、SO安食龍之介(4年)、WTB青田遼生(3年)、CTB/WTB天羽究平(2年)となり、新人が2人入った。

FW陣がセットプレー、接点で奮闘しつつ、伊藤と中のハーフ団がゲームメイクし、クロスゲームに持ち込み、春から昨季の上位チームに勝利したい。

今季の春季交流大会の初戦は、対抗戦の伝統校である創部125周年の慶應義塾大学vs.101年目の立教大学の対戦で幕を開ける。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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