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ラグビー コラム 2024年4月15日

【ハイライト動画あり】スピアーズ、連覇の夢遠のく。ブルーレヴズは後半大反撃で熱きドローに

ラグビーレポート by 田村一博
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パワーゲームであり心理戦。ラグビーは深い。
4月13日(土)にIAIスタジアム日本平(静岡)でおこなわれた静岡ブルーレヴズ×クボタスピアーズ船橋・東京ベイは死闘となった。

クロスゲームが予想された一戦のファイナルスコアは31-31。最後の最後まで勝負の天秤は大きく揺れ、期待に違わぬダイナミックさとスリリングさが入り混じった戦いとなった。

両チームの前半と後半の顔がまったく違う展開だった。
最初の40分を31-7と大きくリードしたのはスピアーズ。オレンジのジャージーは背番号に関係なく躍動した。

昨シーズン王者の現在地は、プレーオフトーナメントへの進出条件である4強入りの可能性が僅かに残っている状況だった。
今季第3節、昨年12月24日の対戦時には19-23とブルーレヴズに敗れているから、この日はリベンジと必勝の気持ちで溢れていた。
その胸中が見える前半だった。

スクラムこそ圧力を受ける局面があったものの、「全員で同じ絵を見てプレーする」(CTB立川理道主将)理想的な動きを遂行した。
前半12分に主将自ら挙げた先制トライを皮切りに、チームは31分までにインゴールに5回入る最高の滑り出しを見せた。

ベストトライは前半20分過ぎ、ハーフウエイライン付近での右ラインアウトからのアタックで挙げたものだったか。
スピアーズはHOデイン・コールズがロングスロー。それをCTB立川理道がキャッチし、回り込んできたSOバーナード・フォーリーに渡した。

フォーリーは緩急をつけた動きでトップスピードのWTB根塚洸雅に渡し、防御をクリーンブレイク。最後はビッグゲインの根塚からサポートのSH藤原忍にボールが渡り、背番号9がインゴールに入った。

コンバージョンキックも決まり、スコアは26-0と開く。フラン・ルディケ ヘッドコーチは選手たちが前半に見せたパフォーマンスについて、「(全員が)落ち着いて、過去の反省を生かし、さらに楽しんでプレーできていた。アタックマインドを見せられた」と評価した。

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