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ラグビー コラム 2024年3月1日

「これからの数週間が重要」トップ4入りへ負けられない「6位コベルコ神戸スティーラーズ」×「5位トヨタヴェルブリッツ」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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コベルコ神戸スティーラーズ vs. トヨタヴェルブリッツ

前節の試合終了後。コベルコ神戸スティーラーズの指揮官、デイブ・レニーHC(ヘッドコーチ)のコメントからは緊張感が伝わってきた。

「私たちは今、トップ4に辿り着けるかが焦点になっています。おそらくブレイブルーパスと、ワイルドナイツは、このままシーズンの最後まで行く可能性が高い、と思っています」

元オーストラリア代表HCの名将は、共に7戦全勝の埼玉パナソニックワイルドナイツ(1位)と東芝ブレイブルーパス東京(2位)は、4強によるプレーオフ進出が高い、と読んでいる。

「そうなれば、トップ4に残された枠は、あと2つです。その2枠に入れるかどうかは、これからの数週間がすごく重要になってきます」

【順位表】ディビジョン1上位6チーム(※第7節終了時点)

1位 勝点33(7勝0敗) 埼玉ワイルドナイツ
2位 勝点32(7勝0敗) 東芝ブレイブルーパス東京
3位 勝点24(5勝2敗) 東京サンゴリアス
4位 勝点20(4勝3敗) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
5位 勝点19(4勝3敗) トヨタヴェルブリッツ
6位 勝点19(4勝3敗) コベルコ神戸スティーラーズ

勝点19(4勝3敗)のスティーラーズは6位につける。

6位だが、トップ4の背中は目の前。サンゴリアスとの勝点差は「5」。3勝4敗で並ぶ4位スピアーズとの差は、わずかに「1」だ。

昨季はトップリーグ時代を含めてワーストの9位に沈んだが、今季は大混戦の中位争いで奮闘中。このまま尻上がりに調子を上げ、まずはリーグワンで初の4強入りを果たしたい。

そのためにも、ホストとして迎える第8節交流戦は落とせない。

相手は4勝3敗で勝点19とまったくの同じ。3月3日(日)、大阪・東大阪市花園ラグビー場で迎え撃つのは、5位トヨタヴェルブリッツだ。

元ニュージーランド代表HCのスティーブ・ハンセンを総監督とするヴェルブリッツは、今季プレーにスピード感がある。

クロスキックなども活用しながら縦横にボールを動かす。振り回された相手はリアクションを重ね続け、受け身のままインゴールを奪われる。

54-7で快勝した前節(三重ホンダヒート戦)の試合後、姫野和樹キャプテンは「テイク・マインドセット」という言葉を持ち出し、勝因を説明した。

「僕たちの中には『テイク・マインドセット』(自分たちから主導権を取りにいくマインドセットのこと)というものがあります」

「相手からではなく、自分たちからアクションをして、自分たちから奪っていく。仕掛けるという正しいマインドセットを、チーム・個人として持っていたので良いゲームになったと思います」

悲願の“リーグ初4強”を狙うのは、ヴェルブリッツも同じ。

ヴェルブリッツは今後、第9節で4位スピアーズ、第10節で3位サンゴリアスと、上位陣との連戦が待っている。

運命を左右するかもしれない正念場。まず目の前のスティーラーズに勝利し、チームとしての自信を深め、突き進みたい。

大一番の先発メンバーが発表されている。

 

前節からの変更は一人。第6節ブレイブルーパス戦以来の戦列復帰となるNZ代表のSOボーデン・バレットだ。

ここからの重要局面で、ヴェルブリッツを勝利に導けるか。今季加入の大型戦力、SHアーロン・スミス、SOバレットのNZ代表ハーフ団のプレーに注目したい。

 

一方のホスト、スティーラーズは前節から先発2名を変更(PR高尾時流、FL今村陽良)。リザーブには今季初出場を狙う山本幸輝、そして主将経験者の橋本皓が入った。

先発では、LOブロディ・レタリックとFLアーディー・サベアのNZ代表コンビが、相手ハーフ団(スミス&バレット)との黒衣軍対決に備える。

2023年の世界最優秀選手であるFLサベアは、前節27-17の勝利(リコーブラックラムズ東京戦)においても、ボールキャリーからジャッカルまで、攻守両面にわたり活躍。エナジーの源になっていた。

前節は雨中戦のためキックを多用したが、スティーラーズはボールを積極的に動かすアタックチームでもある。

39トライはD1で2位。ゲインメーター(3808)、ゲイン率(4.52)、DF突破数(205)も上位だ。アタックが大きな魅力の一つである両軍の激突。トライの応酬となる可能性はある。

キックオフは日曜日の午後2時30分。ド派手な衝突、美技の応酬が待ち遠しい。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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