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ラグビー コラム 2024年2月21日

「出身大学で一番多いのは?」「早生まれが意外に多い?」データから見るリーグワン所属選手

ラグビーレポート by 小野寺 俊明
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リーグワン、出身大学ランキング

現在、リーグワンはディビジョン1が12チーム、2が6チーム、3が5チームで合計23チーム。所属している選手は1150名ほどになる。今回のコラムでは、「出身地、出身高校・大学」「身長と体重」「誕生月」といった3つのテーマで、選手のデータを調査してみた。※データは2023年12月末時点

◆リーグワン選手の出身地、出身高校・大学

リーグワンの日本出身選手は840名弱、リーグワン全選手に占める割合は72%ほど。出身を都道府県別に調べてみると、大阪府が168名で最大。以下は福岡県が96名、東京・京都・兵庫が60名台。神奈川43名、奈良34名、愛知32名と、ここまでの府県が30名を越えている。

海外出身選手は320名、平均すると各チームに14名ほど所属している計算になる。最大勢力はニュージーランド出身で112名。また、オーストラリアが58名、トンガが53名、南アフリカは37名。フィジーからも32名の選手がリーグワンに参戦しており、全部で出身国は19の国と地域に及ぶ。

出身高校では『花園』こと、全国高校ラグビー大会の常連校が上位を占める。特に東海大大阪仰星と東福岡は、50名近い選手をリーグワンに送り出している。それに続くのが、常翔学園、大阪桐蔭(ともに大阪)、天理、御所実業(ともに奈良)、京都成章の関西勢で各校とも、20~30名の選手を輩出。また、関東では桐蔭学園(神奈川)出身の28名が、リーグワンに所属している。

日本出身選手のほとんどが、大学からリーグワンに入っており、800名を越えている。また、海外出身選手でも100名弱が日本の大学を卒業している。そのため、「関東大学対抗戦」「関東大学リーグ戦」「関西大学リーグ」の上位校からは多くの選手がリーグワンでプレーしている。主な大学を列挙していくと下記のようになる。

【関東大学対抗戦】

・帝京大学:122名
・明治大学:91名
・筑波大学:42名
・早稲田大学:40名
・慶應義塾大学:24名

【関東大学リーグ戦】

・東海大学:69名
・流通経済大学:35名
・大東文化大学:31名
・法政大学:29名
・日本大学:28名

【関西大学リーグ】

・天理大学:56名
・同志社大学:33名
・立命館大学:32名
・京都産業大学:26名
・関西学院大学:23名
・近畿大学:20名

やはり、ここ15年で12回も大学選手権を制している帝京大学が、唯一の3桁台でトップとなった。以下は明治大学、東海大学、天理大学と各リーグの強豪が続くが、5位には早稲田大学を抑え、筑波大学が入った。近年、関西で強さを見せている京都産業大学は、23年ぶりに関西を制したのが2021年と最近のためか、思ったほど多くなかった。

◆平均身長は180cm、体重は98kg

ご存知のように「ラグビー選手は大きい」。では、どれぐらい大きいのか。リーグワン全選手の平均を取ってみると、海外出身選手を含めての数字だが、身長は180.6cm、体重は98.1kg(日本人男性26~29歳の平均は171.8cm/70.4kg)と、やはり圧倒的に大きい。

身長が2mを越える選手は35名いるが、いずれも海外出身の選手で、最高は208cmのローリー・アーノルド選手(日野レッドドルフィンズ)。2m以上の選手が登録されているポジションは、やはりLO(ロック)がほとんどとなっている。ちなみに日本出身の選手では山極大貴選手(NECグリーンロケッツ東葛)の198cmが最も高い。

一方、165cm以下の選手は26名。ポジションは24名がSH(スクラムハーフ)だが、HO(フッカー)も2名いる。最も身長が低い選手は、SH河嶋凜太郎選手(中国電力レッドレグリオンズ)。登録データでは160cmとなっている。

体重ではリーヴァイ・ダグラス選手(浦安D-Rocks)の130kgを筆頭に、120kgを越える選手が53名もいる。また、『100kgオーバー』の選手は、なんと578名。選手のほぼ半数が100kg以上だ。

軽い選手では70kg以下が21名となっており、全員がSH。最軽量選手は前田翔哉選手(マツダスカイアクティブズ広島)の60kg。最重量のダグラス選手とは70kgもの差がある。

◆誕生月による有利・不利が少ないリーグワン

4月入学の日本では、1~3月の早生まれより、4月などの遅生まれの子の方が体格がよく、スポーツには有利と言われるが、リーグワン所属選手ではどうだろうか?

Jリーグ所属選手では、4~6月生まれが32%、7~9月が30%、10~12月が21%、1~3月が16%(四捨五入の関係で合計は99%)となっている。また、プロ野球では、4~6月生まれが33%、7~9月が29%、10~12月が21%、1~3月が17%というデータが出ており、サッカーや野球では早生まれが不利ということが言えそうだ。

一方、リーグワン所属の日本出身選手では、4~6月生まれが25%、7~9月が27%、10~12月が24%、1~3月生まれが24%と、ほとんど差のない結果となった。一番多い月は9月生まれの89名、2番目が1月の86名、3番目は6月の76名で、最少は2月の53名。その他の月は60~70名の間となっている。

さらに外国出身選手を加えたリーグワン全選手で見ると、4~6月生まれが26%、7~9月が27%、10~12月が23%、1~3月生まれが24%となった。ちなみに日本の月別の出生数は、ほとんど差がないとのことだが、7~10月が高い傾向にあるそうだ。

サッカーや野球と異なり、早生まれでも不利にならないと言えるデータとなったが、その理由を調べてみるのも面白そうだ。

文:小野寺俊明(スポーツ企画工房)

小野寺 俊明

京都市出身。同志社大学卒業後、リクルートを経てスポーツ業界に。今はなき「ISIZE SPOERTS」や、Jリーグファンサイト「J's GOAL」で執筆を始めた。現在は株式会社スポーツ企画工房の代表で、ライターのほか、スポーツのコンテンツクリエーター、広報アドバイザー、WebサイトやSNSのプロデューサーなどを務める。

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@onoderanano

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