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復帰戦となったCTB廣瀬主将
「勝つ自信しかない」(左CTB/センター廣瀬雄也主将・商4=東福岡)と挑んだ全国大学選手権の準決勝。相手はFW(フォワード)の力強いアタックを強みとする関西王者・京都産業大学。明治大学のFW(フォワード)陣がどれだけセットプレーで圧倒し、得点につなげられるかが今試合の肝となった。
まず、流れをつかんだのは明大。SO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)の50:22で一気に敵陣に踏み込むと、3分、注目のファーストスクラムでは、危なげなくマイボールをキープ。素早いパスで徐々にゴールラインに近づいていくと、FB(フルバック)池戸将太郎(商4=東海大相模)の絶妙なキックパスを受け取った左WTB(ウイング)海老澤琥珀(情コミ1=報徳学園)がインゴールにダイブし、先制点を奪った。
1年生ながらチームの勢いに火をつけた海老澤。その後も彼の活躍は止まらない。16分、京産大のタッチキックをフィールド外側から走り込みノータッチに。観客もどよめく、意表を突いたプレーを披露した。そのまま海老澤はハーフウエーラインから敵陣22mまで一気にゲイン。ブレークダウンを重ね、最後はSO伊藤耕がブレークし得点を決めた。「前しか見ていなかった。ミスマッチを突くことができて良かった」(伊藤耕)。
続く21分、敵陣ゴールライン付近でのマイボールラインアウト。京産大FWを相手にモールはそう簡単には動かない。しかし、右HO(フッカー)松下潤一郎(法4=筑紫)がモールサイドを狙い、グラウンディング。「もう押せないかなと思って外を見たらトライできそうだった。思いっ切り飛び出てトライできて良かった」(松下)。
前半30分台には明大のペナルティが重なり、京産大がPG(ペナルティゴール)を選択。一時は19-18と1点差まで迫られた。流れが相手に傾きそうになったが、前半終了間際、ハーフウエーラインで京産大がオフサイド。
明大にはPGを選択し、少しでも点差を広げる選択肢もあった。しかし、取った選択はタッチキック。「リスクは考える必要がなかった。FWやBK(バックス)の強みで取り切れる自信があった」(廣瀬)。そして今年度の強みであるモールトライで点差を突き放し、前半スコア26-18で試合を折り返した。
アタックするPR為房慶次朗
後半は明大が圧倒した試合展開を見せた。5分、NO8(ナンバーエイト)木戸大士郎(文3=常翔学園)がジャッカルでマイボールを勝ち取りチャンスメーク。度重なるブレークダウンで相手ディフェンスの壁を崩していき、ブレークした池戸がゴール下で後半最初の得点を挙げた。「みんながみんなの役割を果たしていたので、自然にスペースが空いた」(池戸)。
その後もハイペースで得点を積み重ねていく。16分には敵陣ゴールライン付近でSH(スクラムハーフ)萩原周(商4=大阪桐蔭)がキックチャージ。萩原は11分にもチャージを成功させ、大舞台で気迫あるプレーを見せた。
30分、京産大ボールのラインアウト。武器である強じんなフィジカルで押すモールを止め切れず、後半初めての失点を許す。「失点パターンが自陣に入られる時と特定されていたので、改めて自分たちは敵陣でプレーすることが大事だと感じた」(左PR/プロップ床田淳貴・情コミ4=桐蔭学園)と、課題を再認識するプレーとなった。
それでも後半終了間際には、明大のダメ押しトライも飛び出し、最終スコアは52-30。関西王者相手に22点差で勝利を収めた。
今試合で特に目立ったのは、明大の展開の速さ。夏から意識してきたフェーズアタックが実を結び、明大の新たな強みとなった。次戦は決勝戦、相対するは帝京大学。「みんなとラグビーできる時間が増えてうれしい。今年度、唯一勝っていないチームなので、しっかり勝って必ず優勝したい」(廣瀬主将)。栄冠まであと一勝。廣瀬組が頂点に立つ日はもうすぐだ。
文:森口絵美理/写真:廣末直希、安室帆海(明大スポーツ新聞部)

明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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