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ラグビー コラム 2024年1月1日

【ハイライト動画あり】ベスト8が出揃う。Aシードの3強は順当に勝利。全国高校ラグビー大会 3回戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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元日に行われた3回戦

大阪・東大阪市花園ラグビー場を中心に開催されている「花園」こと、第103回全国高校ラグビー大会。1月1日(日・祝)の3回戦は第1グラウンドと第3グラウンドでそれぞれ4試合ずつが行われ、ベスト8が出揃った。

◆第1グラウンドの結果(★:Aシード/☆:Bシード)

○佐賀工業(佐賀★)45-14 目黒学院(東京第2)●
○中部大春日丘(愛知☆)24-19 國學院栃木(栃木☆)●
○桐蔭学園(神奈川★)83-0 光泉カトリック(滋賀)●
●石見智翠館(島根☆)10-37 大阪桐蔭(大阪第2☆)○

第1グラウンドでは4試合が行われた。第1試合は夏のセブンズ王者でAシードの佐賀工業(佐賀)に目黒学院(東京第2)がチャレンジした。目黒学院は前半こそ粘りを見せたが、地力で勝る佐賀工業がSO(スタンドオフ)服部亮太(3年)のキックパスをFB(フルバック)川原悠悟(2年)がダイビングキャッチしてトライを挙げるなど、前半は24-7とリードして折り返した。

後半、目黒学院は1年生のNO8(ナンバーエイト)ロケティ・ブルースネオルが、力強い突破でトライを挙げたが、佐賀工業が攻撃の手を緩めず、モールなどでトライを重ねて45-14で快勝した。

第2試合は東海王者の中部大春日丘(愛知)と、選抜ベスト4の國學院栃木(栃木)のBシード同士の激突となった。前半から互いにトライを取り合う互角の展開となり、14-14でハーフタイムを迎えた。

後半は接点で上回った中部大春丘のペースとなり、モールからNO8浜浦幸太郎(3年)がトライ。さらにPG(ペナルティゴール)を重ねてリード。最後に1トライを返されたものの、24-19で中部大春日丘が接戦を制し、3大会ぶり2度目のベスト8進出を決めた。

第3試合は春の王者でAシードの桐蔭学園(神奈川)に光泉カトリック(滋賀)が挑んだ。キャプテンNO8城央祐(3年)を中心に、FW(フォワード)に力がある桐蔭学園は序盤からペースを掴む。

第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会

【ハイライト動画】3回戦 茗渓学園 vs. 大分東明|Bシード対決は土壇場の逆転トライで決着

副キャプテンCTB(センター)白井瑛人(3年)と、WTB(ウイング)古賀龍人(2年)がハットトリックを達成するなど、12トライを重ね、83-0で大勝した。光泉カトリックは持ち前のアタックを見せたが、ゴールラインを越えることができなかった。

第4試合は石見智翠館(島根)と大阪桐蔭(大阪第2)のBシード同士の対決となった。大阪桐蔭はPR(プロップ)野村俊介、NO8上野凌大(3年)らを中心とした平均体重100kgを超えるFWでペースを掴み、LO(ロック)吉田鷹也(3年)らがトライを挙げ、37-10で快勝した。岩見智翠館はWTB近藤漣汰(2年)が1トライを挙げるのがやっとだった。

◆第3グラウンドの結果

○流経大柏(千葉)15-12 天理(奈良)●
○茗溪学園(茨城☆)15-10 大分東明(大分☆)●
●報徳学園(兵庫☆)15-17 東海大大阪仰星(大阪第3☆)○
●名護(沖縄)0-59 東福岡(福岡★)○

第3グラウンドの第1試合は、ともに2回戦でシード校を倒した流経大柏(千葉)と天理(奈良)のノーシード校同士が激突した。前半は互いのディフェンスを崩せない状況が続いたが、前半14分、流経大柏のSH(スクラムハーフ)三田村喜斗(3年)が相手のミスを足にかけて、そのままトライを挙げて5点を先制する。

後半、流経大柏がモールを起点にPR河内晟歩(2年)が抑えてリードを広げる。天理もチャージからのトライで7点差とするが、流経大柏がPGを決めて15-5。天理も反撃し、HO(フッカー)内田涼(3年)が力強いキャリーでトライ。3点差としたが、流経大柏が守り切って、15-12でノーサイドを迎えた。

第2試合は茗渓学園(茨城)と大分東明(大分)のBシード同士の対決となった。試合が動いたのは前半19分。大分東明がグラバーキック後、茗渓学園のキャプテンWTB森尾大悟(3年)がノーボールタックルでペナルティートライを与えてしまい、シンビン(7分間の一時的退場)。大分東明が前半は10-0とリードして終えた。

後半、茗渓学園はSO岡本泰一のDG(ドロップゴール)で3点を返すと、徐々にリズムが出てくる。23分、ボールを動かし、WTB森尾が右隅にトライを挙げて、2点差にする。大分東明のNO8ガロビィ・イオセフォ(2年)が反則でシンビンとなり、数的有利となった茗渓学園はボールを動かし、29分にFWリーダーのHO川村航平(3年)力強さを見せてトライ。15-10で逆転勝利を収めて、11大会ぶりの8強を決めた。

第3試合も報徳学園(兵庫)と東海大大阪仰星(大阪第3)の近畿勢のBシード同士が激突した。前半は報徳学園がFB太田啓嵩(3年)、東海大大阪仰星はCTB向井悠統(2年)がトライを挙げ、7-7の同点で折り返した。

後半8分、報徳学園がPGで3点をリードしたが、12分、17分と東海大大阪仰星がボールを動かし、SO阪井優晃(3年)が2トライ。17-10とリード逆転。報徳学園もWTB長谷川諒(3年)のトライで2点差に追い上げたが、東海大大阪仰星がディフェンスで粘りを見せ、そのままノーサイド。東海大大阪仰星が昨季のリベンジを果たした。

第4試合はノーシードの名護(沖縄)が、連覇を目指すAシードの東福岡(福岡)にチャレンジした。10年ぶりに3回戦に進出した名護は、接点のバトルで粘りを見せたものの、地力で勝る東福岡が4トライを挙げて、前半は26-0で折り返した。

後半も東福岡ペースは変わらず、接点、セットプレーでFWが力強さ、BK(バックス)陣も展開力の高さを見せた。HO高矢晨之介(3年)、CTB村上有志(3年)、WTB西浦岳優(3年)が2トライ挙げる活躍を見せ、東福岡が59-0で大勝した。名護もゴール前まで迫ったが、相手の守備の前に得点を挙げることができなかった。

1月1日の3回戦が終了し、ベスト8が出揃った。Aシードは3校とも残り、ノーシードからは流経大柏のみが準々決勝に進出した。前回大会はゼロだったが、今大会は東日本勢の4校が8強に残った。

各チームのキャプテンによって抽選が行われて、下記のように1月3日の準々決勝の組み合わせが決まった。

◆1月3日(水)準々決勝

・午前10:30 桐蔭学園(神奈川★)vs.東海大大阪仰星(大阪第3☆)
・午前11:55 中部大春日丘(愛知☆)vs.佐賀工業(佐賀★)
・午後 1:20 東福岡(福岡★)vs.茗溪学園(茨城☆)
・午後 2:45 流経大柏(千葉)vs.大阪桐蔭(大阪第2☆)

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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