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ラグビー コラム 2023年12月15日

「爆勝発進」コベルコ神戸スティーラーズの真価は!?静岡ブルーレヴズは本拠地ヤマハスタジアムで「新体制初勝利」なるか。ジャパンラグビーリーグワン2023-24第2節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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静岡ブルーレヴズ vs. コベルコ神戸スティーラーズ

コベルコ神戸スティーラーズの真価に注目が集まっている。

開幕節で奪った80得点はディビジョン1(D1)最多。相手は昇格してきた三重ホンダヒートだが、守備は堅調で、自陣からでも攻めるアタックは迫力大。

昨季は前リーグから歴代ワーストの9位。名門復活を期して元オーストラリア代表HCの名将デイブ・レニーを迎え、“爆勝”スタートを切った。

しかし3季ぶりにスティーラーズ復帰の共同主将、LOブロディ・レタリックは冷静だった。開幕戦後に語った課題感は、逆風における遂行力だ。

「自分たちにとってチャレンジングになってくるのは、相手にも流れがある時、相手のポゼッションが多い時、今日出来たことを同じように出来るかどうか、です」(スティーラーズ、LOレタリック共同主将)

迎える第2節、スティーラーズは、真価が問われる逆風を受けるだろう。

NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24。ディビジョン1(D1)第2節。

12月17日(日)に静岡・ヤマハスタジアムで対戦するのは、1敗の静岡ブルーレヴズだ。

スティーラーズ同様、静岡ブルーレヴズも“新体制組”。元日本代表ナショナルチームディレクターの藤井雄一郎を新監督に据えた。

開幕節では東芝ブレイブルーパス東京に30-43で黒星スタート。WTBマロ・ツイタマ副将は敗戦後に「ボールをキープして動かす機会がたくさんありましたが、チャンスを生かし切れませんでした」と語った。

ブルーレヴズにとって第2節は、今季初のホストゲームだ。航空自衛隊のジェット機がスタジアム上空を飛ぶフライバイなどで「究極の非日常空間」を創り出すという。

ブルーレヴズは昨季、公式戦47戦無敗だった埼玉ワイルドナイツに唯一勝利。どのチーム警戒する難敵は、地元ファンの前で“藤井体制初勝利”を飾れるか。

 

連勝を狙うスティーラーズは先週から先発1名を変更した。元グリーンロケッツのSH中嶋大希が9番を担う。

先週後半15分から2連続トライを決めたニュージーランド代表、23年世界最優秀選手のFLアーディ・サベアは2戦連続でスタメン。

指揮官レニーHCはFLサベアについて、LOレタリック共同主将と共に「周りの選手のパフォーマンスを引き上げてくれる」と絶賛。すでにモチベーターとしての存在感は絶大だ。

日本代表の10番候補である李承信は、2戦連続でセンター起用。先週終盤はファーストレシーバーの位置にも入った李について、レニーHCは「10番をできる選手が2人いるのは素晴らしいこと」と多機能性を評価した。

23年W杯日本代表のPR具智元、そして兄ホセアも今季クリタウォーターガッシュ昭島に新加入したLOサウマキアマナキ、またFB山中亮平も、先週に続いてスタメンへ。

FB山中は好調。ボールキャリー172mは開幕節D1トップ。追加招集だった23年W杯の鬱憤を晴らすような活躍をみせている。

 

迎え撃つブルーレヴズは、もはやチームレジェンドの存在感の大黒柱が今季初先発だ。

先週は「合流してからの期間が短かった」(藤井監督)などの理由で途中出場となった、南アフリカ代表のFLクワッガ・スミス主将だ。

W杯2大会(2019、2023)で優勝しか経験していない世界最高峰のバックローは、ボールを奪う守備プレー「ジャッカル」の鬼。倒れた相手に絡みつく職人技を見届けよう。

先週からの変更としてスタメンを任される残る2人は、元主将のLO大戸裕矢とWTBキーガン・ファリア。

先週に続いての先発では、開幕節でD1最多19回のタックル成功を記録したモバイルフッカー日野剛志、3位タイ(17タックル成功)のPR河田和大、スクラム職人のPR伊藤平一郎

クワッガ・スミスの背中を追いかける新世代のジャッカル職人、FL庄司拓馬も続いて先発。

ハーフ団は「26歳差コンビ」。38歳のチームレジェンドSH矢富勇毅と、躍進する京都産業大学の出世頭、22歳のSO家村健太だ。

そして元ニュージーランド代表で、現在トンガ代表のチャールズ・ピウタウは、背番号が先週の「15」から「13」へ。トイメンはこちらも元ニュージーランド代表、CTBナニ・ラウマペとなる。

両者は開幕節でボールを持って果敢に攻めた。

Optaによるとスティーラーズとブルーレヴズは今季開幕節でボールキャリー1回平均「5m以上」を記録。スティーラーズは開幕戦で唯一、ゲインメーターが800m以上だった。

ボール保持で攻めまくる派手な応酬がみられるのか。両者のアタックスタイルは注目ポイントだろう。

ブルーレヴズの伝統スタイルはセットプレー。「田村義和アシスタントコーチが担当して長谷川(慎)コーチがサポートする形」(藤井監督)というスクラムには、譲れぬプライドがある。スクラムバトルも当然注目したい。

キックオフは日曜日の14時。激戦は必至だ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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