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ラグビー コラム 2023年12月1日

100周年を迎えたラグビー早明戦 ライバル対決の行方は?

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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12月第一日曜日は伝統のラグビー早明戦が行われる。初めて両校が対戦したのは明治大学ラグビー部が創部された1923年のことだ。100年という長い歴史を刻んできた両チームが、いまも大学日本一を争っている。早明戦がいまだ高い人気を誇る理由だろう。関東大学対抗戦グループはこうした定期戦を持つ大学同士が集まってできた背景がある。

今年の関東大学対抗戦Aは、現在、帝京大学が6戦全勝、勝ち点29で首位。明大は5勝1敗の勝ち点25で2位、早大は5勝1敗の勝ち点24で3位につけている。これを3勝3敗の筑波大(勝ち点15)、慶大(勝ち点14)が追う展開だ。全国大学選手権の対抗戦の出場枠は5チーム。12月2日(土)に帝京大対慶大、筑波大対立教大、12月3日に明大対早大が行われるため、この3試合の結果で上位5チームの最終順位が決まる。

優勝は帝京大と、2位の明大に絞られている。帝京大は慶大戦で勝ち点を1でもあげれば、優勝。明大が優勝するためには早大戦で勝ち点5を奪い、なおかつ帝京大が慶大から勝ち点0で敗れた場合のみだ。勝ち点で並んだ場合は当該対戦で勝ったチームが上に行くため、帝京大に敗れた明大は勝ち点で上回るしかない。

早大と明大は春季交流大会(5月14日)で対戦し、45-24で明大が勝った。スクラムで圧力をかけ、チームを象徴する「前へ」の言葉通りの戦いでの勝利だった。しかし、両チームともに負傷者もあり、メンバー編成も変わっている。春からよりチーム力を向上させたのはどちらか。大学選手権で帝京大に待ったをかけられる実力を示すのは? いずれにしても、両者の現在地がよくわかる試合になるだろう。

 

 

12月1日午後に発表されたメンバーを見ると、2位の明大は11月19日の帝京大戦から先発15名では1名のみの変更で、LO佐藤大地が欠場し、亀井茜風(4年)が出場する。負傷の廣瀬雄也キャプテンに代わって、ゲームキャプテンは引き続き、LO山本嶺二郎(4年)が務める。早大も、11月23日の早慶戦から先発で1名のみの変更。SHが島本陽太(4年)から細矢聖樹(3年)に代わる。

明大が押し勝つのか、早大が粘りのディフェンスから切り返すのか。スクラム、ラインアウトの成功率、ボールキャリアーとタックラーのぶつかりあいの局面で勝るのはどちらか、空いたスペースを攻め落とすキック、パスの精度など注目ポイントは多い。明大のSO伊藤耕太郎(4年)、早大のFB伊藤大祐キャプテン(4年)といった世代屈指のタレントがいかにチャンスを作るか。立ち上がりから目の離せない緊張感ある戦いになるだろう。

個人のマッチアップに目を向けると、明大のNO8木戸大士郎(3年)は大阪の常翔学園高校出身。体重を増やし、NO8として着実に成長してきた。対する早大のNO8はスーパールーキー松沼寛治(1年)。東海大大阪仰星高校出身で体格は小さいがスピードがあり、力強く前に出る。このNO8対決は面白い。スーパールーキーといえば、明大の海老澤琥珀(報徳学園)と早大の矢崎由高(桐蔭学園)のWTB対決も注目だ。伝統の一戦らしく、最後まで勝敗の分からないような戦いを期待したい。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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