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ラグビー コラム 2023年11月28日

ワールドカップ優勝メンバーのチェスリン・コルビ、オールブラックス主将のサム・ケイン。世界的スーパースターの入団会見。東京サントリーサンゴリアス

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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サム・ケイン(左)、チェスリン・コルビ

ジャパンラグビー リーグワンの開幕を来週末に控えた11月28日(火)、東京サントリーサンゴリアスが、ホームの東京・味の素スタジアムで新入団選手の記者会見を開いた。

登壇したのは大久保尚哉GM(ゼネラルマネージャー)と、ワールドカップ決勝で対戦した、「スプリングボクス」こと、南アフリカ代表31キャップのWTB(ウイング)チェスリン・コルビ、そして「オールブラックス」こと、ニュージーランド代表キャプテンで95キャップを誇るFL(フランカー)サム・ケインの3人だった。

まず、大久保GMは「サンゴリアスは『DREAM WITH US」をビジョンに、強く愛されるチームを目指しています。全てのサンゴリアスファミリーとともにチャレンジし、様々な人とリンクして最大化し、勝ちにこだわる、愛されるチームを作ることが目指すところです」。

大久保尚哉GMと並ぶ両選手

「『強く』というところでは、昨季のプレーオフ準決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに敗れて大変悔しい思いをした。今季こそ、リーグワン初優勝、5シーズンぶりの優勝に向けて、コルビ、ケインの2人を新たに仲間に迎え、必ず王座奪還を果たしたい」。

「2人にはプレーはもちろん、サンゴリアスには若くて優秀な選手がいるので、彼らが経験、リーダーシップ、心構えを2人から吸収し、チームに化学反応が生まれることに期待します」と挨拶した。

スプリングボクスの優勝に貢献したWTBチェスリン・コルビ

続いて、WTBコルビは日本語で「みなさん、コンニチワ。チェスリン・コルビです」と挨拶。その後、「フィールドに立つことが待ちきれないという思いと、歴史が深く、実績のあるクラブに移籍したことを誇りに思う。チームメイトとともに実績を残すことを非常に楽しみにしている」とコメント。

FLケインも日本語で「みなさん、コンニチワ。サム・ケインです」と話した後、「リーグワンに参戦し、自分に対しての試練を迎えることを楽しみにしている。ニュージーランド以外の海外でのプレーはチャンス、そしてチャレンジになることで楽しみ。サンゴリアスのような実績のある由緒あるチームに入団できることを誇らしく思う」と続けた。

ラグビーわんだほー!

チェスリン・コルビ(東京サントリーサンゴリアス))|リーグワンで活躍する海外代表選手

質疑応答では、「なぜ、日本のチームを選んだのか」という質問に対して、コルビは「2019年ワールドカップで来日したが、以来、リーグワンの評判を耳にしていた。4年経ったが、日本ラグビー、そしてチーム間のスタンダードも上がっている」。

そして、「リーグワンでは日本のトップ選手だけでなく、国際的な選手が顔を揃えている。そのようなチーム、プレイヤーがいて、自分もテストできるし、リーグワンの一員なれることを非常に楽しみにしている。サンゴリアスのラグビー、チームバリューが自分にとって好ましいし、近しいと感じている。ラグビーを通して恩返しがしたいし、自分の学びにつなげて今後の成長につなげていきたい」と話した。

オールブラックスのキャプテンを務めるサム・ケイン

また、ケインは「自分が日本に来るのは5回目。これまでの経験から日本という国、人々、文化に対して好ましく思っている。このようなチャンスをいただき、家族と一緒に日本で過ごすのが楽しみ」。

「ボーデン・バレット、ダミアン・マッケンジー、アーロン・クルーデンと、近しい友人が、サンゴリアスでプレーしていたからというのもある。彼らから非常にいい話を耳にしていた。リーグワンはニュージーランドで放映していて、チームメイト、旧友がリーグワンでプレーしていてよく見ていた」。

ジャパンラグビー リーグワン23/24

「近年、スタンダードレベル上がっていると感じていて、このようなチャンスをいただき、ラグビー選手としての試練として捉えているし、今回の経験でラグビー選手として成長できると思っている。スピードとアジリティーは、リーグワンでは大きな要素になると思うので、ラグビースキルを磨くことができることも楽しみにしている」と話した。

「サンゴリアスで、どんなプレーをしたいか」という質問に、コルビは「スタンダードを一緒に上げていきたい。ニュージーランド、南アフリカとは違った形でラグビーが行われていると思うし、自分もフランスで過去6年間プレーしていたので、日本と違った知識を周りの選手と共有できればうれしい」。

ラグビーわんだほー!

サム・ケイン(東京サントリーサンゴリアス)|リーグワンで活躍する海外代表選手

「同時にリーグワンから学ぶこともある。そういったことを吸収できることを楽しみにしている。自分らしく、自分らしさを表現できるプレーをしたい。チームの勝利に貢献できればうれしい。自分のプレースキルを楽しみながら、サンゴリアスに貢献できることを楽しみにしている」と意気込んだ。

ケインは「新しいチームの環境、ラグビーのスタイルに慣れていくことが重要。そこから先導を切って、自分たちの持っている知識、スキルを体現しながら、周りと共有できればうれしい」。

「サンゴリアスはアタックマインドセットが強いチームなので、そこをうまく使いながら、ディフェンスで貢献していきたい。ターンオーバーしてボールを奪ったら、隣にいるチェスリンに回してトライが取れたらうれしい」と語気を強めた。

味の素スタジアムでの両選手

互いの印象を聞くと、コルビは「ニュージーランド代表キャプテンのサムと同じチームで、フィールドをともにするのは光栄。サムの培ってきた経験から学んでいくのは非常にうれしいし、お互いに親睦を深めているのも実際に楽しんでいる」。

ケインは「チェスリンとフィールドをともにするのが楽しみ。彼が走りまわるのを捕まえるより、味方についている方がうれしい。長年、尊敬していた選手なので、フィールドをともにして親睦を深めるのはうれしい」と笑顔を見せた。

リーグワンで対戦が楽しみな選手を聞くと、コルビは「リーグワンにはスプリングボクスの選手が多くいて、彼らと対戦するのは変な感じがする。スーパーラグビー時代は何度か対戦したことはあるが、日本で対戦するのは変な感じがするが、パナソニックとの対戦は楽しみだし、毎週、毎週、フォーカスをぶらさずに臨んでいきたい」。

また、ケインは「(オールブラックスの)HO(フッカー)デイン・コールズ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)と、第1節で対戦するのを切に願っています」と話した。

最後にファンに見てほしい点を聞かれて、コルビは「アウトサイドBK(バックス)は、アタック、ディフェンス、キックゲームに関わっていくことが多いし、何もないところからエキサイティングな瞬間を作るポジションだが、チームの結果ありき。チームに良い結果をもたらすために、パフォーマンスするところを見ていただきたい」。

一方、ケインは「自分自身にチャレンジを課しながら勝利に貢献できる形でプレーしたい。攻守ともにチャレンジし続けて、チームとしてみなさんに誇りをもってもらえるような試合をしたい。身に着けるジャージーの意味を考えながら、身を粉にして、切磋琢磨してパフォーマンスをしていきたい」と意気込んだ。

リーグワン初優勝に向けて、コルビ、ケインの世界的選手が加入した東京サントリーサンゴリアスが開幕から加速していく。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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