12月9日開幕のリーグワン2023-24 ウェールズのリアム・ウィリアムズほか 世界各国の代表選手加入で史上最高レベルに

　

12月9日（土）、いよいよ3年目のジャパンラグビー リーグワンが開幕する。ラグビーワールドカップ（RWC）でプレーした選手が多数参加することもあり、例年以上に期待感が高まっている。RWCの激闘を思い起こさせるような史上最高レベルの戦いが繰り広げられるだろう。前回のコラムでは、優勝した南アフリカ、準優勝のニュージーランドの決勝戦メンバーを軸に紹介したが、今回はその他の代表選手で、リーグワン初参戦の注目選手を紹介していきたい。

リアム・ウィリアムズ

連覇を狙うクボタスピアーズ船橋・東京ベイには、ウェールズ代表のWTB/FBリアム・ウィリアムズ（身長188cm、体重85kg、32歳、95キャップ）が加入する。2012年からウェールズ代表でプレーし、イングランド、スコットランド、アイルランドとの連合軍であるブリティッシュ＆アイリッシュ・ライオンズの4年に一度の遠征にも2度参加した名選手だ。RWC2023でも4試合でプレー、チームの準々決勝進出に貢献している。キック力とラン能力を兼ね備え、ディフェンスも堅いたウィリアムズの加入は、王者スピアーズのゲーム運びに安定感をもたらすだろう。

ガレス・アンスコム

同じウェールズ代表で東京サントリーサンゴリアス入りするのが、SOガレス・アンスコム（身長184cm、体重90kg、32歳、37キャップ）だ。ニュージーランドのオークランド出身で、U20ニュージーランド代表で活躍し、スーパーラグビーのブルーズ、チーフスなどでプレー。母がウェールズ出身で代表資格があり、2015年からウェールズ代表でプレーする。攻撃的なSOでプレースキックも正確。RWC2023ではオーストラリア代表戦の前半早々に先発SOダン・ビガーが負傷退場。急きょ交代出場したが、1G、6PG、1DGを決めてチームの窮地を救った。FBでもプレーでき、サンゴリアスのアタッキングラグビーの中で輝くはずだ。サンゴリアスには、南アフリカのWTBチェスリン・コルビ、ニュージーランドのFLサム・ケインも加入。どんなメンバー編成になるのかも注目だ。

昨季3位の横浜キヤノンイーグルスには、オーストラリア代表のLOマシュー・フィリップ（身長201cm、体重117kg、29歳。31キャップ）が加入した。RWC2023では2試合に出場。2016年からオーストラリアのフォース、レベルズでプレーし、フランスのポーでもプレーしながら、スーパーラグビー通算70試合以上に出場した。ボールキャリーで激しく前に出るが、空中戦にも強く、イーグルスのラインアウトの中心になっていくだろう。

サレシ（チャールズ）・ピウタウ

静岡ブルーレヴズの新加入は、RWC2023のトンガ代表CTBサレシ（チャールズ）・ピウタウ（身長186cm、体重95kg、32歳、26キャップ）。ニュージーランド出身で、スーパーラグビーのブルーズでプレーし、ニュージーランド代表にも選ばれたが、2015年からイングランド、アイルランドのクラブでプレーし、代表を離れていた。国代表の新ルールでルーツのあるトンガ代表に選ばれて今回のRWCに参加。パワフルな走りが魅力でブルーレヴズの攻撃力に厚みをもたらすだろう。

タレニ・セウ

RWC2023で日本代表と戦ったサモア代表では、豊田自動織機シャトルズ愛知に、FLタレニ・セウ（身長202cm、体重109kg、29歳、9キャップ）が復帰。2019年から2022年までシャトルズでプレーし、2023年はスーパーラグビーのワラターズ入りしていた。このほか、RWC2023前から日本のチームに所属する海外代表選手も多い。RWCの興奮がよみがえるリーグワンの開幕を楽しみに待ちたい。