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ラグビー コラム 2023年5月29日

【ハイライト動画あり】日本大学、無傷の3連勝。法政大学に69得点大勝。第12回関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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関東春季大会Bグループ、ここまでの今季最多得点だった。

大分東明高出身のCTBジョアペ・ナコがゲインを切る。守備では献身を怠らず、反撃の芽を摘む。

スクラムでは次第に優勢となり、最前列のHO井上風雅は強烈タックル。佐賀工業出身のSO徳永優太が度胸満点のストレートランで、豪快にトライラインを割る――。

2023年度の関東大学春季交流大会、Bグループ第5週。

開幕3連勝を狙った日本大学は、5月28日(日)、1勝2敗の法政大学とホームグラウンドで激突。強風の中、チーム、個人が躍動して69得点を叩き出した。

昨秋のリーグ戦1部では14-30で法大に敗戦した日大だったが、この日は前半から強気に攻め、前半だけで5トライを奪取した。

日大最初の敵陣攻撃は、この日80分間出場のファイター、法大NO8高城喜一らがアンプレイアブルに持ち込んで前進阻止。

しかし日大SH齋藤史哉のクイックリスタートから先制トライ。この過程で6分、法大LO細川幹太が危険なタックルでシンビン(10分間の一時退出)になり、均衡が崩れた。

14人の法大に対し、まずは日大のキーマンの一人、CTBジョアペ・ナコが鋭いピック&ゴーで中央突破。独走から連続トライを決めると、好調のWTB西山宏がトランジションからの単独突破で前半17分にチーム3本目。

3連続トライで、いきなり17点のリードを奪った。

反撃したい法大だが、この日は攻撃の連携ミスが重なった。前半20分過ぎには相手HO井上、CTBジョアペ・ナコらの強烈タックルを浴び、攻撃が中断。スクラムは苦戦模様で、ラインアウトも敵陣22m内でミスが続くなどセットプレーも不安定だった。

法大はフィジカリティの勝負でも大分東明出身の3年生コンビ、LOセコナイア・ブル、CTBジョアペ・ナコに対抗しきれず、前半29、37分に2トライを失い、前半を29点ビハインドで折り返した。

法大の初得点は、インターセプトからさらに1トライを失っていた後半6分だ。

ラグビー関東大学春季交流大会2023 Bグループ

【ハイライト】日本大学 vs. 法政大学

下級生から主力として活躍してきた4年生FB熊田経道がファーストレシーバーとなり、そのまま防御線に仕掛けてロングゲイン。トライ目前に迫り、最後は活動量の豊富なNO8高城がラックサイドを制し、チーム最初のトライを挙げた。

ただ、風下の法大はここから反撃開始、とはならなかった。

自陣ゴール前でのノックオンからピンチを迎え、佐野日大高出身のNO8佐川奨茉がタップから速攻して6本目。さらにLOセコナイア・ブルにビッグゲインからの2連続トライを許し、リードはついに50点(57-7)に広がった。

この日の日大は、ディフェンスも充実していた。

後半24分頃には自陣ゴール前で数センチをめぐる激しいフォワード戦。反則のアドンテージを法大の桜庭侑大に仕留められたが、50点をリードしているチームとは思えぬ強度、集中力で身体を当て続けた。

強気な高プレイヤーが多い日大、極めつけは佐賀工業出身の徳永優太だ。

後半29分にはスクラムのショートサイドでボールを受けると、10番らしからぬ得意の突進。ヒットでも勝負する異色のスタンドオフが1対1を制し、左隅にチーム10本目。

卒業したWTB水間夢翔(日野レッドドルフィンズ)を彷彿させるド派手なランで、さらに同36分にも11本目を奪取。リードは57点(69-12)になった。

ラストの2トライは、しかし法大だった。

日大のNO8佐川がラックでの不当なプレーでシンビン(後半38分)。14人の相手にトライを獲りたい法大は、途中出場のSH小山田裕悟が軽快な動き。

まずはロングパスから桜庭侑大のフィニッシュを演出すると、試合終了前にもクイックスタートからチャンス創出。後半48分にフォローしていた岡崎慎のチーム4本目をお膳立てした。

しかし最終スコアは69-22で日大に軍配。関東のヘラクレス軍団が、まずは春に昨季の雪辱を果たした。

大会3敗目を喫した法大。2勝目をかけた次戦は大会最終戦。6月11日(日)の立正大学戦だ。昨季は9トライを浴びて大敗(18-64)しており、年度を跨いだ公式戦連敗は避けたいところだ。

そして昨季は関東大学リーグ戦1部で4位になった日大。長年強化してきたスクラム、強力モールに加え、昨季注力した展開力も武器となりスケールアップした印象だ。上級生主体であり完成度の高さも感じさせる。

春季大会の次戦は6月11日(日)の立教大学戦だ。

その先には、現時点で日大と同じくBグループ無敗の筑波大学が待っている。注目の対決は6月18日(日)。Bグループ最終戦で、相まみえる。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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