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ラグビー コラム 2023年4月24日

帝京大学、初戦は14トライの猛攻で東洋大学に勝利。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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前に出る帝京大学のゲームキャプテンFL奥井

4月16日(日)から始まった第12回関東大学春季交流大会。23日(日)に6試合が行われ、Aグループの開幕戦として、昨季、関東対抗戦と大学選手権を制した帝京大学がホームの東京・帝京大グラウンドに、関東リーグ戦で旋風を巻き起こし3位で大学選手権初出場を果たした東洋大学を迎えた。

春季大会連覇、そして大学選手権3連覇を目指す帝京大学はキャプテンHO(フッカー)江良颯(4年)はメンバー外となり、ゲームキャプテンを副将のFL(フランカー)奥井章仁(4年)が務めた。それ以外のFW(フォワード)は第1列がPR(プロップ)津村大志上杉太郎(ともに4年)、LO(ロック)はLO本橋拓馬(3年)、NO8(ナンバーエイト)には延原秀飛(4年)ら経験豊富なメンバーが先発した。

BK(バックス)は、SH(スクラムハーフ)上村樹輝とSO(スタンドオフ)小村真也の3年コンビ、WTB(ウイング)は高本とむ(4年)と、FB(フルバック)には副キャプテンの山口泰輝(4年)が入った。リザーブには高校日本代表でアイルランド撃破に貢献したPR森山飛翔(京都成章)、WTB青柳潤之介(國學院栃木)の2人のルーキーもメンバー入りした。

江良主将こそいないが、FW8人中5人が大学選手権決勝に先発したメンバーだけにスクラム、ラインアウトからのモールでプレッシャーをかけつつ、決定力のあるBKでトライを取り切り取り、また1年生2人の躍動にも大いに期待したいところだ。

春季大会は初のAグループで戦う東洋大学

一方、今季も大学選手権出場をうかがう東洋大学は、昨年の大学選手権では先発9人が4年生だったため、新しいメンバーが多い布陣となった。キャプテンのヴェア タニエラ(4年)は今季から将来を見据えてFL(フランカー)からHOに転向。他にFWはPR石川槙人、LOマタリキ・チャニングス(ともに3年)、FL森山海宇オスティン(2年)、NO8には大内貫太郎(4年)が入った。

BKはSH林星安(2年)、SO土田修也(3年)がハーフ団を組み、WTB石本拓己(4年)、ステファン・ヴァハフォラウ(2年)、キッカーも務めるFB杉本海斗(4年)らが先発。ベンチには身長211cmと日本ラグビーナンバーワンの高さを誇るLOジュアン・ウーストハイゼン(2年)、父が元日本代表のSO/FB田邊淳之介(4年)、CTBモリース・マークス(3年)らが入った。

王者・帝京大学に、春季交流大会を初めてAグループで戦う東洋大学がチャレンジする試合は、「最初からボールを動かして、自分たちのラグビーを確認したい」と奥井ゲームキャプテンが話したように、紅い軍団が自陣からでも積極的にボールを展開する。

ライン際を突破する帝京大学WTB高本

前半2分、帝京大学はTB高本がライン際を突破しゲイン。最後は副将FB山口が左隅に押さえて先制トライ。さらに6分にはWTB高本自らインゴールを陥れて、FB山口がゴールを決めて12点をリードする。

その後も接点、スクラムで圧倒した帝京大学がペースを握り、SH上村、LO本橋がトライ。さらに31分、キックカウンターから攻撃を継続し、江良キャプテンの替わりに出場したHO當眞蓮(3年)もディフェンスを突破し、トライを挙げて32分までに31-0とリードする。

ハットトリックを達成した帝京大学の副将FB山口

さらに安定したセットプレーから攻撃を展開し、35分、39分、FB山口がトライを挙げて前半だけでハットトリックを達成した。45-0と大きくリードして前半を折り返した。東洋大学は何度か、相手のゴール前に攻め込むがラインアウトが安定せず、好機を活かせなかった。

トライを挙げる帝京大学SH上村

後半も帝京大学のペースは変わらず、CTB久木野太一(3年)、HO當眞、途中出場のPR小林龍司(3年)、SH上村がトライを挙げ、後半22分を過ぎて69-0と大きくリードして試合を決めた。

それでもチャレンジャーである東洋大学もあきらめることなく、相手陣に入ると粘り強いアタックを見せて25分にはWTB石本、36分に途中出場のWTBモリース・マークス(3年)がトライを挙げるなど一矢を報いた。

帝京大学ルーキーWTB青柳のトライ

だが。帝京大学はその後も途中出場のHO倉橋歓太(3年)、NO8延原、そしてロスタイムにはルーキーWTB青柳がデビュー戦で初トライを挙げ、終わって見れば王者が前後半ともに7トライを挙げて92-14で大勝し、今季も好スタートを切った。

東洋大学HOヴェア主将(右)とLOウーストハイゼン

春季大会で初めてAグループを戦った東洋大学。キャプテンのHOヴェアは「日本一のチームとできてうれしかった。セットプレーのところでやられてしまった。自分たちの準備してきたことができなかった。(2トライを挙げるなど)あきらめずやれたことは良かった。次の試合まで自分たちのレベルを上げていきたい」と振り返った。

帝京大学のゲームキャプテンFL奥井は「フィジカルで前に出て、先制点が取れて良かった。前半の20分の後、後半の20分の後で反則したり、点を取られたりしたので、規律高くやっていきたい。SOなどポジションが変わって、新しいチームで成長段階なので、いろいろなことを試しながらやっていきたい」と先を見据えた。

デビューを果たしたWTB青柳(左)とPR森山

後半から出場したルーキーのWTB青柳は「(後半の)頭から出てちょっとびっくりしたが、ブラインドサイドでトライを取れて良かった。オフザボールの動き、ディフェンスの仕方を教えてもらってがんばっていきたい」と声を弾ませた。

春季交流大会Aグループの2試合目、帝京大学は5月14日(日)、再び帝京大学グラウンドに昨季リーグ戦2位の流通経済大学を迎える。一方の東洋大学も同日、リーグ戦王者の東海大学と相対する。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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