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【ハイライト動画あり】埼玉WK・山沢拓也「フルハウス」の大活躍。ラグビーの全得点方法を決めて今季10連勝に貢献。ディーンズ監督が語る「リスペクト」の意味とは?
村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一山沢拓也(埼玉ワイルドナイツ)
首位攻防戦を制したのは、いまだリーグワンで負けなしの埼玉ワイルドナイツ(埼玉WK)だった。「チームの価値はディフェンスに表われると思っています」と坂手淳史キャプテン。1トライも与えないディフェンスが光る今季10連勝だった。
3月4日(土曜)、熊谷ラグビー場(埼玉県熊谷市)には、9,021人の観客が集った。前半はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)が風上に立つ。午後3時、埼玉WKはSO山沢拓也ではなく、CTBダミアン・デアレンデがキックオフを担当。デアレンデはそのまま前に出てプレッシャーをかけ、山沢は相手のキックに備えてあらかじめ後ろに下がった。この日の埼玉WKは、フィジカルの強さに自信を持つS東京ベイに対し、190cm、105kgのデアレンデが体を張って突進、タックルを繰り返し、山沢はスペースの広いところで、スキルの高さを披露した。
序盤の埼玉WKはボールを積極的に動かし、S東京ベイを防戦一方に追い込む。しかし、S東京ベイは接点の圧力で徐々にペースをつかむ。息詰まる攻防のなかで山沢、S東京ベイSOバーナード・フォーリーがPGを決めあい、3-3のスコアで前半20分が経過する。最初のトライは前半25分、山沢が決めた。自陣で相手キックを受けたFB野口竜司が起点となり、連続攻撃を開始。左タッチライン際をデアレンデが駆け上がり、LOルード・デヤハーがフィールド左中間でS東京ベイ陣10mラインを突破する。ここでできたラックから右へ展開すると、山沢は目前のFW選手を抜き去り、「思った通りのコースを走ることができた」と、ディフェンダーを軽やかなステップワークでかわし、そのままインゴールまで走り切る。山沢がゴールも決めて、10-3とした。
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