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ラグビー コラム 2022年12月23日

12月4日の早明戦は明治大の勝利。 3週間後、注目の再戦はどうなる?全国大学ラグビーフットボール選手権大会

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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早稲田大学 vs. 明治大学

第59回全国大学ラグビー選手権大会は、12月25日、準々決勝が行われる。8大学のうち5チームは関東大学対抗戦A所属だ。関西大学Aリーグが2チーム、関東大学リーグ戦1部が1チームという内訳で、最低でもひとつは対抗戦同士の組み合わせになる。それが、明大早大という宿命のライバル対決となった。両チームともに目指すのは大学日本一であり、乗り越えなければならない試合になる。

両大学は3週間前の12月4日、国立競技場で戦ったばかり。このときは、35-21で明大が勝っている。前半2分のCTB齊藤誉哉(4年)のトライを手始めに、25分までに3トライを畳みかけた明大が、セットプレー(スクラム、ラインアウト)で優位に立ち、早大の反撃をかわして勝利を収めた。互いに一度もPGを狙わず攻め合ったが、その戦いぶりは、3週間後の再戦を意識しているようにも見えた。

敗れた早大は大学選手権3回戦(12月11日)から登場し、勢いのある東洋大学と対戦。苦しみながらも、34-19で勝ち、シード4校のひとつ明大の待ち受ける準々決勝に駒を進めた。東洋大戦では、夏合宿の帝京大戦で負傷した伊藤大スケ(示に右)(3年)が途中出場で復帰を果たし、トライを演出するパスを決めるなど非凡な才能を披露した。卓越した個人技を持つ伊藤の復帰は明大にとっても脅威となるだろう。

2021年度シーズンでも早明戦、大学選手権準々決勝と12月に2度の対戦があったが、早明戦で敗れた明大が大学選手権でリベンジした。2019年度は早明戦では明大が快勝したが、大学選手権決勝では早大が勝っている。過去の記録をたどっても勝敗が逆になることが多い。下馬評があてにならないのも好敵手対決の常である。果たして今回はどうか。

12月4日の対戦直後、明大の神鳥裕之監督は「早大とはいつもタフな試合になりますが、勝ち切れてよかったです。コンタクトのところで上回れたと思います」とコメントした。今回も接点でのフィジカルバトルは大きな見どころになる。12月18日、早大と明大のBチームが対戦している。結果は、42-26で明大の勝利。明大はチームとしての自信を深めただろうし、悔しい気持ちを強く持っているのは早大ということだ。

明治大学スターティングメンバー

12月23日に発表された試合登録メンバーを見ると、明大は12月4日のメンバーから先発で1名の変更のみ。SOが伊藤耕太郎(3年)から池戸将太郎(3年)に代わった。

早稲田大学スターティングメンバー

対する早大は、12月4日からは、先発で4名の変更がある。FW第一列ではPR川サキ(山に竒)大雅(3年)、HO安恒直人(2年)が先発し、PR井元正大(4年)、HO佐藤健次(2年)はリザーブに。キャプテンのFL相良昌彦(4年)が怪我から復帰。そして、SOには伊藤大スケ(示に右)(3年)が入り、1年生ながら早明戦でSOと務めた野中健吾はリザーブに回った。

両大学のSOが変わったことがどう影響するかは興味深いところ。スクラム、ラインアウトのセットプレー、ブレイクダウン(ボール争奪戦)などのバトルでどちらが優位に立つかで、SOの動きも変わるが、両プレーメイカーが的確な判断とスキルでトライに至るスペースを大胆に攻めることができるかどうか。その動きにも注目したい。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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