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ラグビー コラム 2022年12月3日

明治大学、9年ぶりの国立競技場で伝統の早稲田大学戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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半年ぶりに復帰した大賀

ラグビー関東大学対抗戦もいよいよ最終戦。相手は明治大学と同じく5勝1敗の早稲田大学。前節の帝京大学戦で敗れ、対抗戦優勝の可能性はなくなった明大。それでも「明治のプライドにかけて絶対に勝ちたい」(右CTB/センター齊藤誉哉・文4=桐生一)。己のプライドを懸けた熱い戦いになりそうだ。

勝負のカギを握るのはセットプレー。前節、帝京大学戦ではスクラムで圧倒され、13-29で敗北を喫した。「スクラムのところで圧倒され、帝京大に流れを持っていかれてしまった」(左LO/ロック山本嶺二郎・法3=京都成章)。

早大戦に向けて、もう一度自分たちのスクラムを見直し、修正を図ってきた。「低く組むことと、もっと8人でまとまることを意識してきた」(HO/フッカー松下潤一郎・法3=筑紫)。帝京大戦から2週間でどこまで修正できているかに注目である。「FW(フォワード)陣が安定したボールを供給できるかが大切になってくる」(神鳥裕之監督・平9営卒)。

そんなFW陣の注目は今試合がおよそ半年ぶりのA戦となる副将・大賀宗志(営4=報徳学園)。今年度はケガで苦しみ、先週の関東大学ジュニア選手権決勝・帝京大戦で復帰。その試合では後半から出場すると、チームの流れを変える活躍を見せた。「インパクトを与えてスクラムで圧倒して、ファンの皆様を安心させたい」(大賀)。ようやくケガから復帰した頼れる副将が満を持して国立の舞台に帰ってくる。

BK陣を引っ張る伊藤耕

FW陣が安定した球出しを行えれば、帝京大戦ではなかなかボールを持てなかったBK(バックス)陣の躍動にも期待できる。「明治のBK陣が大学でナンバーワンだという自信がある」(神鳥監督)。特にSO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(商3=国学院栃木)のランは相手のディフェンスを切り裂き大きなゲインにつながる。「帝京戦ではスペースを見つけてアタックすることができなかった」(左CTB廣瀬雄也・商3=東福岡)。相手のスペースを見つけて、速いテンポでアタックすることが大切になってくる。

一方の早大は相良昌彦主将が慶應義塾大学戦でのケガの影響で欠場。それでも今年度、早大はFWの強化に着手しており、スクラムを強化している。「セットプレーを強化していてBKもタレントがそろっているのでバランスのいいチーム」(亀井茜風・政経3=長崎北陽台)。明大としては『FWの明治』としてセットプレーでは負けられないところだ。

対抗戦優勝は逃したものの、今後の全国大学選手権に向けて重要な一戦となる試合。勝ったチームは2位でシードを獲得し、敗れたチームは12月11日に関東大学リーグ戦3位の東洋大学と戦う。そこを勝ち上がると昨年度同様、再び選手権準々決勝で相まみえる可能性もある。

それでも神鳥監督は「先のことは考えていない。まずは目の前の敵のことを考えてしっかり勝ち切ることが次につながる」と話す。先のことは考えず一戦必勝の覚悟で。まずは12月4日(日)、9年ぶりの国立競技場で目の前にいる最高のライバルを撃破する。

文:牛嶋淳太郎/写真:牛嶋淳太郎、宇野萌香(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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