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ラグビー コラム 2022年10月14日

青山学院大のディフェンスに注目!開幕3連勝・明治大に挑む!関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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明治大学 vs. 青山学院大学

8大学による総当たり戦(1チーム7試合)の関東大学対抗戦は、中盤の第4週を迎え、上位と下位がくっきりと分かれている。

10月16日(日)は群馬・太田市運動公園陸上競技場で、3勝の明治大と、今季初勝利を狙う青学大が激突する。

優勝候補の一角である明治大は充実している。

開幕戦で難敵・筑波大学を33-22で破ると、日体大(74-0)、立教大(88-0)に完勝して3連勝。

勝ち方にも優勝候補の格がある。

日体大戦の後半スコアは、前半を22点上回る48得点。立教大戦では前半7トライ(45-0)を奪って勝利濃厚だったが、後半も得点ペースが落ちず7トライを挙げ、今季最多88得点を奪った。

ワンサイドゲームでも隙を見せない。大学屈指のタレント軍団でありながら慢心がない。

私生活の規律も重視する指揮2年目の神鳥裕之監督、WTB石田吉平主将(常翔学園/4年)が率いる伝統校は、いよいよ挑戦者にとって攻略の難しいチームになっている。

今回、その挑戦者は3敗の青学大だ。

明治大が創部した翌年、大正13年(1924年)に創部された伝統校は2011年度から関東大学対抗戦Aで戦う。

1994年度以来28季振りの大学選手権出場を果たすべく、2季目となった清水孝哉監督、村松歩HC体制の下、残り4戦はいよいよ必勝態勢となる。

特筆すべきは勇猛果敢なディフェンスだ。

早稲田大との開幕戦には30点差(8-38)で破れたが、前半は4点差(3-7)。昨季王者の帝京大には後半突き放されて0-52だったものの、こちらも前半は5点差(0-5)の接戦だった。

前半のディフェンスを80分間続ける一貫性があれば、上位グループ撃破もある。その可能性を青学大はすでに示している。

LO江金海主将(大阪桐蔭)、SH宮下賢志副将(日川/ともに4年)をはじめ強豪高校出身も多い。

青山学院大学 スターティングメンバー

本稿執筆時点でメンバーは未発表だが、ルーキーFL八尋祥吾(東福岡)は必見のタックルマンだ。明治大は必ずスクラムでプレッシャーをかけてくるだろう。PR田中創太郎(國學院久我山/3年)らフロントローの奮闘にも期待したい。

スタンドオフは相手FWの標的になりがちだが、青学大の今季10番は元センターらしい守備力があるSO青沼駿昌(仙台育英/2年)だ。フィニッシャーにはWTB大村知意(茗溪学園/4年)、183cmのWTB榎本拓真(桐蔭学園/2年)らもおり、頼もしい。

青学大は組織ディフェンスをフルタイムまで機能させ、ロースコアに持ち込みたい。そして、得点チャンスを確実に仕留め、接戦をものにしたい。

関東大学リーグ戦では今季昇格組の東洋大学、立正大学の躍進で混戦模様となっている。青学大の敢闘が、対抗戦をさらに面白くする。

明治大学 スターティングメンバー

一方の明治大、WTB石田主将の3戦連続の先発はあるか。

執筆時点でメンバーは未発表だが、HO松下潤一郎(筑紫/3年)はスローイングの精度、修正力が光るスクラメイジャー。FL森山雄太(東福岡/3年)は青学大DFの突破が期待されるキーマンの一人。出場すれば青学大がマークしたい大外のパワフルランナーだ。

先発ハーフ団は、開幕から3戦連続で3年生コンビだった。SH萩原周(大阪桐蔭)とSO伊藤耕太郎(國學院栃木)だ。

伊藤は優れた判断力でチームを確実に前進させる司令塔。ランを選択したときの突破率も極めて高く、青学大はマークを続ける必要がある。

タレント豊富なバックスには、日本代表も狙えるロングキッカーのCTB廣瀬雄也(東福岡/3年)、FB安田昂平(御所実/2年)らもおり、出場すれば脅威となる。

注目したい点は、青学大のディフェンス・ブレイクダウン(攻防局面)だ。

ゲーム展開としては「攻めるメイジ、守るアオガク」か。ただ防戦一方では勝利が遠のいていく。衝突局面でゲインを許さず、優位になったブレイクダウンで激しくファイトし、ターンオーバーを狙いたい。

キックゲームにも注目したい。

舞台となる群馬は、冬期に赤城山方面から吹き下ろす強風(「赤城おろし」「からっ風」)が有名。一気に局面を変えるキックルール「50:22」もある。強風があれば武器として活かし、キックから好機を呼び込みたい。

明治大は隙を見せない強敵だが、青学大にも力がある。見所の多い一戦は、日曜日の午前11時30分に火蓋が切られる。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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