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ラグビー コラム 2022年7月17日

【ハイライト動画あり】大会最多3度優勝、東福岡が京都工学院に完勝!全国高校7人制ラグビー大会2022カップトーナメント(大会2日目)

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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京都工学院 vs. 東福岡

東福岡が、2017年以来5年ぶりの頂点へ走り出した。

今年で9回目を迎えた高校セブンズ(7人制)ナンバーワン決定戦、全国高校7人制ラグビー大会。

7月17日(日)の大会2日目は、上位16校によるカップ(各組1位)トーナメントで、「ヒガシ」こと東福岡が流石の強さを披露した。

カップ初戦の相手は、京都代表の京都工学院。

2016年決勝では京都市立伏見工業・京都工学院高等学校として対戦し、19-15で2度目の優勝を果たしている。

今回は、3大会ぶり3回目の出場となった京都工学院は、予選プールで2勝(大津緑洋戦33-19、開志国際戦47-7)。

一方、優勝最多3回(2014、2016、2017年)の東福岡は、予選プールで他を圧倒。山形中央に68-5、そして東海大翔洋も36-0でしりぞけた。

注目の一番で、先制トライは開始24秒だった。

高校ジャパン候補のセンター西柊太郎が、圧巻のスピードで斜めに守備を裂く。そのまま加速してトライラインの先へ。

7点先取した東福岡は、身長187センチ、大川虎拓郎の高さをフル活用。

トライ直後のキックオフで、大川がボールをタップして確保。エリア左でスピードを上げて守備網を乱すと、クロスで入った大川が突破。

開始2分で2トライ目(ゴール失敗)を奪った。

【ハイライト】京都工学院 vs. 東福岡

京都工学院の外展開に意識が向くと、すかさず永井大成が冷静に内に切れ込んで3連続トライ。瞬く間に19点をリードする。

ここで、京都工学院は防御裏へのキックに活路を見出した。

前半6分に自陣から敵陣22m内へロングキック。ドリブルして確保すると、石田一休が歓声を浴びながらグラウンディングした。

しかし東福岡はお返しとばかりに前半ロスタイム、得意のワイド展開で揺さぶった後、背後スペースへキック。高木城治が押さえ、19点リード(24-5)で後半へ向かった。

東福岡は後半スタートからメンバー5人を変更。

ここで京都工学院は守備で奮闘。スピードに乗ったワイド攻撃、クロスキックからのゲインを許しても懸命に自陣に切り返し、後半4分間はスコアが動かなかった。

しかし東福岡は後半4分に吉良陸人がトライを獲ると、シンビンで6人になっていた後半5分にも、ターンオーバー直後の大外展開から永井大成がチーム6トライ目。

スペース感覚とコミュニケーション、豊かなスキルでトライ量産の東福岡。

36-5で完勝。得意なセブンズで存分に力を発揮してみせた。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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