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ラグビー コラム 2022年6月10日

早稲田大学、日本大学と春の最終戦。秋につながる勝利を目指す。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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ハンドオフで突破を図るNO8相良主将

『Tough Choice』をテーマにNO8(ナンバーエイト)相良昌彦主将(社4=東京・早実)率いる「相良組」で挑んだ激闘の関東大学春季大会。日本大学との対戦で最後を迎えようとしている。

ここまで1勝3敗と苦戦を強いられている早稲田大学だが、自分たちのラグビーを貫く試合内容で着実に成長を遂げてきた。最終戦を最高の形で締めくくり、秋シーズンに良い流れをもたらすことができるか。

前節行われた帝京大学との試合では、昨年王者を相手に『チャレンジ』というテーマを持って臨んだ早大。その通りに果敢に攻め入るが、相手の攻撃を抑え切れずに26-52で惜しくも敗戦した。

試合の流れを最初につかんだ早大は、前半5分ラインモールからの連携パスでSO(スタンドオフ)守屋大誠(政経2=東京・早実)が相手をうまくかわしながら前進し先制トライ。その後も素早いパスワークにCTB(センター)吉村紘(スポ4=東福岡)が応じ、インゴールを駆けるなど果敢に攻撃を図る。

SH宮尾、今試合も連携パスの中核を担う

後半はPR(プロップ)川崎太雅(スポ3=東福岡)からゴール前でSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ2=京都成章)にオフロードがつながってトライを挙げるという華麗な連携プレーも見られた。しかし、帝京大の猛攻に苦戦し、守備やパスの連携ミスを突かれ、得点を立て続けに許してしまう。早大の好機は多く見られたものの、あと一歩のところで得点まで結び付けられないゲーム展開となった。

ラグビー関東大学春季大会2022

一方、最終戦の相手である日大は先日行われた東海大学戦を17-50で終えている。相手に素早いプレッシャーをかけ、得点につなげたものの、東海大の攻防を上回るプレーを展開できずに大差をつけられ黒星となった。昨年度の春季大会で日大に勝利を収めている早大ではあるが、油断はできない。

日大はフィジカルとコンタクトを生かしたプレーが特徴で、強烈なタックルと体格ともに優れるWTB(ウィング)ナサニエル・トゥポウなど警戒を必要とするチームだ。コンタクト勝負で打ち勝ち、今季磨きをかけてきたセットプレーでどこまで追い詰めることができるかが、勝敗のカギとなるだろう。

そんな早大のセットプレーに欠かせないのがHO(フッカー)佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)。昨年は1年生ながら圧倒的な存在感を残し、今季はNO8からフッカーに転向。セットプレーのみならず武器のスタミナを生かした安定感のあるプレーでチームの勝利にも貢献している。控える日大との最終戦でもキーパーソンとなるのは間違いないだろう。

また、PR川崎太雅やCTB松下怜央(スポ4=神奈川・関東学院六浦)などチームを勢いづけてきた戦力が戻り、リザーブメンバーにはHO安恒直人(スポ2=福岡)、PR米澤結人(スポ3=東京・国学院久我山)も名を連ねた。ジュニアから経験を積み上げてきた両選手が後半出場でどう存在感を示すか、注目したいところだ。

この試合を最後に春シーズンもひと段落するが、新体制発足後から相良組はどこまで手ごたえを感じただろうか。春シーズンラストはこれまでの試合で得た収穫と課題を糧に、秋の王者奪還につながる勝利を収めたいところ。前節で課題となったディフェンスの精度をより高め、最終節にふさわしい相良組の泥臭い意地あるプレーを期待したい。

文:川上璃々/写真:湯口賢人(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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