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ラグビー コラム 2022年4月29日

早稲田大学、明治大学、今季初の公式戦は「早明戦」。北の大地で第1ラウンド。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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札幌ドームでの早明戦

4月に開幕した「第11回関東大学春季交流大会」。前年度の秋季リーグの順位に基づいて、関東大学対抗戦・リーグ戦の各9チーム(18チーム)を6チームずつ、AからCの3グループに分け、総当たり戦で行われる。

5月1日(日)、北海道・札幌ドームで、Aグループの試合で対抗戦のライバル、大学ラグビー伝統の一戦である早稲田大vs.明治大学の「早明戦」が行われる。この試合は北海道のラグビーの活性化を目的とし、4月30日(土)からの2日間、「北海道”ラグビーの日”」として行われているイベントのフィナーレとして開催される。なお、両校ともに今季初の公式戦となる。

早稲田大学は昨年12月5日の対抗戦の「早明戦」では、17-7で勝利し対抗戦2位。明治大学は3位だった。両校はすぐに12月25日の大学選手権の準々決勝で再戦し、明治大学が20-15で接戦を制して、早稲田大学は年内でシーズンが終了、一方の明治大学は決勝まで駒を進めた。

まずは4月10日の東日本大学セブンズで4連覇を達成し、好調な滑り出しを切った明治大学。神鳥裕之監督が2シーズン目を迎えて、キャプテンは東京五輪に出場した唯一の大学生であるWTB(ウィング)石田吉平(4年)が選ばれた。

今季のスローガンはクラブの精神的なスローガンである「前へ」の英語「AHead」と定めた。ただしAとHが大文字であり「前進する、他に勝る」という意味だけでなく「あと一つにこだわる、凡事徹底の姿勢で頂点(Head)をつかむ」という意も込められた。

ラグビー関東大学春季大会2022

それではメンバーを見ていこう。副将のPR(プロップ)大賀宗志(4年)こそメンバー入りをしなかったが、FW第1列はPR中村公星(4年)、為房慶次朗(3年)、HO松下潤一郎(3年)と経験値のある3人。LO(ロック)は山本嶺二郎、亀井茜風と身長190cmオーバーの2人が入った。

FL(フランカー)には森山雄太、石浦大貴と昨季まではAチームにいても出場機会が少なかった2人が先発。NO8(ナンバーエイト)には昨季1年としてFLでブレイクした木戸大士郎が入った。バックローの控えは昨春のMVPのFL福田大晟(2年)、石田主将も活躍を期待するNO8脇野倫太朗(4年)が入っており、今後、ポジション争いが激しくなりそうだ。

ハーフ団はSH(スクラムハーフ)萩原周とSO(スタンドオフ)伊藤耕太郎と低学年から活躍している3年生コンビ、CTB(センター)には廣瀬雄也(3年)と、得意の10番から13番に下がった副将の齊藤誉哉(4年)、WTBには石田主将と原口虎太郎(4年)、FB(フルバック)はラン能力に長けた安田昂平(2年)が務める。

バックロー以外の控えは、HO紀伊遼平(4年)、PR中山律希(3年)、1年生ながら唯一のメンバー入りを果たしたPR富田陸(大阪桐蔭高校出身)、昨季はケガの影響もあり出場できなかった身長195cmのLO田島貫太郎(2年)、SH丸尾祐資(4年)、SO池戸将太郎(3年)、WTB杉本大雅(4年)、CTB石塚勝己(3年)、WTB/FB秋濱悠太(2年)が入った。

2023年には、創部100周年を迎える明治大学。5年ぶりの優勝への気持ちは大きい。石田主将も「優勝へのプロセスを春から1試合、1試合、踏んでいきたい」と語気を強める。まずはその第一歩として、ライバルに勝利することができるか。

昨季は明治大学に敗れて正月を越えることができなかった早稲田大学。東日本大学セブンズに主力選手を出すことはなく、15人制に専念して初戦を迎えた。大田尾竜彦監督2年目のシーズンであり、キャプテンには1年生から活躍するNO8相良昌彦(4年)が選出された。

選手たちが選んだ今季のスローガンは「タフチョイス」だ。ルーズボールや球際、さらに練習から一つ一つのプレーにこだわる姿勢を重視した。そんな早稲田大学では2月にチームが始動した後、対抗戦&大学選手権で優勝した帝京大学にフィジカル負けしないように、「体を大きくすること」を春のテーマに掲げて臨んでいる。

それではメンバーを見ていこう。FWはまず、昨季、1年生ながらNO8としてブレイクした佐藤健次(2年)がHOとして初先発を果たした。本人は以前からHOでも練習していると話していたが、将来を見越してのコンバートとなった。左PRには昨季HOとしてプレーしていた川崎太雅が入り、右PRには亀山昇太郎(2年)が入った。

LOには前田知暉と副将の鏡鈴之介の4年生コンビ、バックローにはNO8相良主将を筆頭に、FL村田陣悟(3年)とFL植野智也(4年)と機動力と強さを合わせ持つ3人が入った。

ハーフ団はSH宮尾昌典(2年)SO伊藤大祐(3年)の攻撃センスに長けた2人、CTBには岡崎颯馬(3年)、松下怜央(4年)とボールを持ったら確実に前に出る2人が務める。バックスリーは、WTBにAチームで初先発となる西浦剛臣(2年)、エースのWTB槇瑛人(4年)、今季、相良主将が活躍を期待するFB平田楓太(4年)が入った。

控えを見るとPR平山貴喜(4年)は試合が開催される北海道の函館ラ・サール高校出身だ。他にもHO渡辺駿斗(3年)、PR井元正大(4年)、LO池本大喜(3年)、FL小池航太郎(3年)、SH細矢聖樹(2年)、副将のSO吉村紘(4年)、WTB今駒有喜(4年)、FL/NO8細川大斗(3年)、SO/CTB久富連太郎(3年)、FB京山秀勇(3年)が入った。

2019年度、1年時に大学選手権で優勝している相良主将は「日本一を再び取りたい!」と意気込んでいる。その幸先の良い一歩を踏むためにも、昨季の大学選手権準々決勝で敗れた明治大学にリベンジを果たしたいところだ。

今季、ともに王座奪還を狙い、2月から強化を進めてきた両校。今季の初戦でライバルを下し北の大地で微笑むのは紫紺か、臙脂か。春の「早明戦」は5月1日(日)、午後1:10にキックオフされる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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