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ラグビー コラム 2022年4月15日

仕切り直しの開幕戦。BKを中心に元気な姿を見せる筑波大学と慶應義塾大学の対戦。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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関東大学春季大会の初戦

4月3日(日)の開幕戦がコロナ禍の影響で中止になった「第11回関東大学春季交流大会」だが、4月17日(日)から6月26日(日)にかけて開催される。前年度の秋季リーグの順位に基づいて、関東大学対抗戦・リーグ戦の各9チーム(18チーム)を6チームずつ3グループに分け、総当たり戦で行われる。

なお、Aグループは関東大学対抗戦Aと関東大学リーグ戦1部の前年度1~3位の6チーム、Bグループは4~6位の6チーム、Cグループは7~8位と対抗戦Bとリーグ戦2部各1位の6チーム。順位は勝ち点制で決定する。

◆第11回関東大学春季交流大会

Aグループ:帝京、早稲田、明治、東海、日本、大東文化
Bグループ:慶應義塾、日本体育、 筑波、関東学院、流通経済、法政
Cグループ:青山学院、立教、成蹊、立正、東洋、中央

ラグビー関東大学春季大会2022

4月17日(日)に慶應義塾大学の日吉グラウンドで無観客で行われる試合は、Bグループの筑波大学(昨秋の対抗戦6位)と慶應義塾大学(同4位)の対戦。

昨秋の対抗戦、筑波大学は日本体育大学に敗れて6位となり、大学選手権への出場は叶わなかった。キャプテンになったPR(プロップ)木原優作(4年)は「より選手全員がチームの一員であることを自覚して責任を持ってもらい、練習では高い基準を全員が自らに課すことで強いチームを創り上げていきたい」と意気込む。

今季のスローガンは接点や泥臭さを武器とする筑波の根幹にあるものだと考え、本気のやり合いを通して日本一を目指す集団にしたいとの想いから「バチバチ」を掲げた。このスローガンを実践し、4月10日(日)の東日本大学セブンズでは明治大学に敗れたものの準優勝に輝いた。

そんな筑波大学のメンバーを見てみよう。キャプテンのPR(プロップ)木原、副キャプテンLO八木澤龍翔(ともに4年)は先発したが、もう1人の副キャプテンCTB(センター)松島聡は欠場となった。

FW(フォワード)はPRが木原と田中希門(3年)、HO(フッカー)肥田晃季(4年)が第1列を形成し、LO(ロック)は横溝昂大ショーン(3年)と八木澤のコンビ、バックローにFL(フランカー)小関慶樹(3年)、主務を務める楢本鼓太朗(4年)、NO8(ナンバーエイト)松石晃弥(3年)と上級生で固めた。

ハーフ団はSH(スクラムハーフ)松井翔、SO(スタンドオフ)濱島海の3年生コンビが務める。CTB(センター)には児玉悠一朗(4年)と、昨季、10番として大活躍した浅見亮太郎(2年)のコンビ、バックスリーはスピードスターWTB大畑亮太(2年)、WTB高田賢臣(3年)、そしてセブンズで国際経験が豊富なFB(フルバック)植村陽彦(4年)が入った。

そして控えにはHO平石颯(3年)、CTB一口直貴(4年)といった実力者に並んで、SH高橋佑太朗(茗渓学園出身)、SO楢本幹志朗(東福岡出身)の2人のルーキーもメンバー入りした。高橋とFL楢本鼓太朗の弟である幹志朗の2人は高校日本代表候補にも選出されていた世代ではトップクラスのハーフ団で、今後の筑波大学を引っ張る存在となるはずだ。

筑波大学は秋の対抗戦で、慶應義塾大学に3連勝中であるが、接点と泥臭さでファイトし、そして快足ランナーの揃うBK(バックス)陣でトライを取り切り、今季初の公式戦で勝利を挙げて調子を上げていきたい。

4月3日、開幕戦の関東学院大学戦は、コロナ禍の影響で辞退した日本ラグビーのルーツ校・慶應義塾大学。昨季は対抗戦、大学選手権で優勝した帝京大学、明治大学に大敗、ライバルの早稲田大学に惜敗して4位で大学選手権に出場。大学選手権では準々決勝で東海大学に12-27と力負けしてシーズンを終えた。

栗原徹監督が就任して4シーズン目を迎え、そろそろ結果を出したいシーズンであろう。キャプテンにはLO/FL今野勇久、副キャプテンにCTB鬼木崇、WTB佐々木隼(いずれも4年)と低学年から活躍してきた選手が就いた。

3月末、青山学院大学と練習試合で対戦し64-7で快勝し、その試合同様、キャプテンFL今野、副キャプテンのCTB鬼木、WTB佐々木の3人は揃ってメンバー入りした。

FWの第1列はPR朝田将多(4年)、岡広将(3年)、HO中山大暉(2年)と昨季から活躍している選手が揃う。LOには栗田大次郎、富澤友凱の4年生、FLは今野とジャッカルが得意な高武俊輔(4年)、NO8はボールキャリーが武器の福澤慎太郎(3年)が入った。

BKは昨季1年ながら9番を背負って存在感を示したSH小城大和(2年)、大型司令塔のSO永山淳(3年)がハーフ団を務める。CTBは三木海芽(3年)と副キャプテン鬼木のコンビ、WTBは佐々仁悟(3年)と副キャプテンの佐々木が入り、FBはランに魅力のある大野嵩明(3年)が入った。

控えにはHO酒井貴弘(3年)、PR松岡勇樹(4年)、PR鈴木悠太(4年)、LO藤井大地(2年)、NO8樋口豪(3年)、SH中山元(3年)、FB磯上凌(2年)、WTB渡邉匠(2年)、FL/LO荻田侑哉(4年)、FL田沼英哲(2年)、FLシュモック オライオン(3年)が入った。

今野キャプテンを筆頭に、FWは昨季から活躍している経験値の高い選手が多いため、FWのセットプレーと伝統のディフェンスで相手にプレッシャーをかけてリズムをつかみつつ、BK陣で仕留めていきたい。また、秋の対抗戦では筑波大学に3連敗しているため、しっかりと勝ちきりたいところだ。

東日本大学生セブンズではBKの選手を中心に元気な姿を見せていた両チーム。ただ、チームが始動してさほど時間がない中で、どんなラグビーを見せるのか注目したい。

今季こそ大学選手権に出場を目指す筑波大学か、栗原体制4年目を迎えて結果を出したい慶應義塾大学か。春季大会の開幕戦は4月17日(日)午後12:00にキックオフされる

文:斉藤健二

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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