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ラグビー コラム 2022年4月1日

開幕戦は関東学院大学vs.慶應義塾大学。ラグビー関東大学春季大会がスタート

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ラグビー関東大学春季大会

4月3日(日)から、6月26日(日)にかけて「第11回関東大学春季交流大会」が行われる。前年度の秋季リーグの順位に基づいて、関東大学対抗戦・リーグ戦の各9チーム(18チーム)を6チームずつ3グループに分け、総当たり戦で行われる。

なお、Aグループは関東大学対抗戦Aと関東大学リーグ戦1部の前年度1~3位の6チーム、Bグループは4~6位の6チーム、Cグループは7~8位と対抗戦Bとリーグ戦2部各1位の6チーム。順位は勝ち点制で決定する。

◆第11回関東大学春季交流大会

Aグループ:帝京、早稲田、明治、東海、日本、大東文化
Bグループ:慶應義塾、日本体育、 筑波、関東学院、流通経済、法政
Cグループ:青山学院、立教、成蹊、立正、東洋、中央

ラグビー関東大学春季大会2022

4月3日(日)12:00にギオンアスリートパーク(関東学院大学グラウンド)でキックオフされる開幕戦は、Bグループの関東学院大学(リーグ戦4位)vs.慶應義塾大学(対抗戦4位)の「横浜ダービー」となった。試合は無観客で行われる。

6回の大学選手権優勝を誇る関東学院大学は、2020年にリーグ戦1部に再昇格し、一昨年度は7位だったが、昨年度は大学選手権に出場できなかったものの、4位と飛躍の年となった。リーグ戦で優勝した東海大学、大東文化大学には大敗したが、日本大学、流通経済大学には惜敗。法政大学には20-17で勝利し、中央大学、専修大学には快勝。今季こそ、2011年度以来の大学選手権に出場するため、春季大会を大きな糧にしたいところだ。

それでは関東学院大学のメンバーを見ていこう。新主将のPR(プロップ)米井翔啓(4年)は先発し、副キャプテンのSO荒牧太陽(4年)は控えからの出場となった。FW(フォワード)は米井を中心に、HO(フッカー)最首郁也、LO(ロック)坂本奨、早瀬旦、FL(フランカー)立川奈知、澁谷祥吾と4年生が中心で、右PR津曲祐太郎、NO8(ナンバーエイト)由比藤聖が2年生。FW戦で粘り強く戦いたいところだ。

ハーフ団はSH(スクラムハーフ)服部莞太(2年)、SO(スタンドオフ)立川大輝(3年)の佐賀工業高校出身のコンビ。CTB(センター)の松元陸、茎沢光隆は2年生、WTB(ウィング)は丸山央人、田代蓮の4年生、FB(フルバック)諸山裕祥(2年)と、BK(バックス)は2年生が4人の若いメンバーとなった。

春季大会の控えは通常より多い11人で、副将のSO荒牧以外に、PR竹下優作(2年)、HO松澤響(4年)、PR小原柾人(3年)、PR兒玉隆之介(3年)、LO/NO8花田龍紀(2年)、CTB山村拓(2年)、SO/WTB阿部凌太(2年)、LO藤田冬星(3年)、FL豊田充康(4年)、SH山田航平(4年)が入った。

キャプテンの米井は「今年のチームの目標は大学選手権に出場する事です。そして地元の方々から応援されるチームになりたい」と意気込んでいる。相手の強みであるFWのセットプレー、接点で互角に戦って、粘り強いディフェンスとBKの展開力で勝負したい。

対戦相手の慶應義塾大学は、昨季は対抗戦と大学選手権で優勝した帝京大学、明治大学に大敗、ライバルの早稲田大学に惜敗して4位で大学選手権に出場。大学選手権は準々決勝で東海大学に12-27と力負けしてシーズンを終えた。

栗原徹監督の就任から4シーズン目を迎えて、そろそろ結果を出したいシーズンである。キャプテンにはLO/FL今野勇久、副キャプテンにはCTB鬼木崇、WTB佐々木隼(いずれも4年)と低学年から活躍してきた選手が就いた。

開幕戦ではキャプテンFL今野、副キャプテンのCTB鬼木は先発するが、WTB佐々木はメンバー外となった。先週、青山学院大学と練習試合を行い、64-7で快勝しているが、FWは同じメンバーで、BKはSO中楠一期(4年)がメンバー外となるなど、2人が変更となった。

FWの第1列はPR朝田将多(4年)、岡広将(3年)、HO中山大暉(2年)と昨季から活躍している選手が揃う。LOには栗田大次郎、富澤友凱の4年生、FLは今野とジャッカルが得意な高武俊輔(4年)、NO8はボールキャリーが武器の福澤慎太郎(2年)が入った。

BKは昨季、1年生ながら9番を背負ったSH小城大和(2年)、大型司令塔のSO永山淳(3年)がハーフ団を務める。CTBは三木海芽(3年)と鬼木のコンビ、WTBは佐々仁悟(3年)とWTB渡邉匠(2年)とタイプの異なる2人が入り、FBは良塚元基(4年)が務める。

控えはHO酒井貴弘(3年)、PR松岡勇樹(4年)、PR鈴木悠太(4年)、LO荻田侑哉(4年)、NO8樋口豪(3年)、SO上野知和(3年)、FB磯上凌(2年)、FB大野嵩明(3年)、FL/NO8富田颯樹(3年)、FL田沼英哲(2年)、FL/NO8シュモックオライオン(3年)が入った。

今野キャプテンを筆頭に、FWは昨季から活躍している経験値の高い選手が多いため、FWと伝統のディフェンスでゲームのリズムをつかみつつ、BK陣で仕留めていきたい。

4月に入ったばかりでチームが始動してさほど時間がない中、両チームがどんなラグビーを見せるのか注目したい。大学選手権に出場を目指す関東学院大学か、栗原体制4年目で結果を出したい慶應義塾大学か。春季大会の開幕戦は4月3日(日)12:00にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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