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ラグビー コラム 2021年12月23日

京都産業大学、23年ぶりの関西王者が日本大学と対戦。ラグビー全国大学選手権 準々決勝

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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関西王者として選手権に挑む京産大

23年ぶりに関西大学リーグを制覇した京都産業大学が、いよいよ大学選手権に挑む。関西王者のシードは山の左、準々決勝からの登場だ。対戦相手は日本大学、関東リーグ戦を惜しくも2位で終えている。関東リーグ優勝の東海大と同勝ち点でリーグを終えたが、総得失点差で2位だった。

そんな日大はFL(フランカー)で主将の飯田光紀(日川・4)を中心にFW(フォワード)が強みだ。ラインアウトモールを得意としており、HO(フッカー)の井上風雅(東福岡・2)はリーグ戦15トライでダントツのトライ王に輝いている。この強力なFWを止められるかが鍵になるだろう。

京産大は今年からOBで元日本代表の廣瀬佳司監督が就任している。主将は共同主将として平野叶翔(西陵・4)、廣田瞬(天理・4)、檜垣大宇(東海大仰星・4)が3人でチームを引っ張るという体制だ。

就任初年度に関西制覇の廣瀬佳司監督

関西制覇を成し遂げたこのチームの強みは粘り強いディフェンス。特に三木皓正(京都成章・2)と福西隼杜(報徳学園・3)の両FLの貢献度は高く、鋭いタックルと豊富な運動量でチームを支えている。廣瀬監督も「チームの強みの1つです」と2人を信頼している。

また、ブレイクダウンにも定評があり、平野共同主将や三木のジャッカルにも注目したい。ディフェンスは「選手達自身が作り出していった」と廣瀬監督が語るように選手の意識が高いようだ。「進化」をスローガンに掲げた今年のチームは主体性が重視されている。選手同士のコミュニケーションを取り、ハーフタイムでも選手間で修正を行なっているようだ。

攻撃面では関西リーグで9本のトライを挙げ、トライランキング2位だったLO(ロック)のアサエリ・ラウシ(日本航空石川・3)を先頭に縦に早い攻撃を見せる。SH(スクラムハーフ)廣田共同主将から始まる、テンポの速い連続攻撃でトライを奪ってきた。

それらを支えるのはSO(スタンドオフ)家村健太(流経大柏・3)、FB(フルバック)竹下拓巳(東福岡・3)のキックだ。パンチ力のあるキックを持つ2選手のおかげで敵陣に入り込みやすく、チームを助けている。とりわけ関西2位の近畿大学戦ではトライ数は上回られたが、竹下の正確なコンバージョンキックで試合を制した。

PG(ペナルティゴール)の世界記録も持つ日本きっての名手である廣瀬監督は居残り練習に付き合い、ボール拾いをしているようだ。「求めたらアドバイスをくれますが、基本的には自分で考えてやるというのが廣瀬監督のスタイルです」と竹下は練習の様子を語った。主体性を重んじる廣瀬監督なりの育成なのだろう。

ディフェンスはもちろん、攻守にバランスが良く完成度の高い京産大。日大とは2年前の大学選手権3回戦で対戦しており、その時は19-24で敗れている。勝てば15年ぶりのベスト4、リベンジとなるか。

47年チームを率いた 大西健 元監督がよく口にしていた「ひたむき」という言葉通り我慢強いチーム。伝統を引き継ぎ、一皮剥けた京産大、進化を掲げた今年のチームの「京産大らしさ」に注目したい。

記事/写真:出口敬介(京産大アスレチック)

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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