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ラグビー コラム 2021年12月17日

同志社大学、大東文化大と対戦。機動力のあるFWと決定力のあるBKで勝負。ラグビー全国大学選手権4回戦

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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3回戦でスタメン出場したルーキーFL久保

関西・関東ともにリーグ戦を終え、今年の大学王者の座を決める大学選手権が始まった。ラグビー関西大学リーグ4位として出場する同志社大学は、12月12日の3回戦で朝日大学と対戦し、46-7で白星発進。攻守の中心であるNO8(ナンバーエイト)木原、WTB(ウィング)和田が欠場し、ベストメンバーではない中、ひとまず全国の舞台で5年ぶりに白星を挙げた。そして今週末、いよいよ関西と関東が激突する熱戦が幕を開ける。

今週の相手は関東大学リーグ戦1部3位の大東文化大学。ここ数年間は公式戦での対戦はないが、6年前の大学選手権では、わずか2点届かなかった因縁の相手だ。関東大学リーグ戦では東海大学、日本大学に敗れたものの、その後は4連勝と勢いに乗っている。同時に第5節から失点数も減らしており、ここ数試合は安定したディフェンスを披露。モスグリーンのジャージが攻守ともに万全の状態で紺グレに立ちはだかる。

大東文化大の最大の武器はラインアウトからのモール攻撃だ。リーグ戦では、御所実業高校出身のHO(フッカー)酒木主将率いるFW(フォワード)陣がモールでトライを量産。8人が一塊となり、うまくコントロールされたモールは同志社のゴールラインを脅かす。相手の得点源を減らす意味では80分間規律を守り続け、不用意なペナルティを減らすことが重要になるだろう。

大東文化大のBK(バックス)陣は、U20日本代表経験を持つFB(フルバック)青木やキッカーを務めるCTB(センター)戸野部がラインを統率する。パスとランを織り交ぜた攻撃でスペースにボールを運び、トライへと導く。WTBにはスピードに絶対的な自信を持つ朝倉が待ち構える。また、190cm・96kgのCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥ、NO8リサラ・キシナ・フィナウら大型留学生の力強い突破力も健在。彼らのゲインが攻撃に火をつけ、拍車をかける。


         
中でも、勝負を分ける重要なポイントはFW戦になることが予想される。同志社としては、リーグ戦を通して合計体重で劣る相手に押し勝ってきたスクラムを軸に主導権を握りたい。

強力なスクラムを支えるPR李

「特にFWのセットプレーの部分で圧倒出来た点は自分たちの自信になったと思います」(LO/ロック依藤)。前回の朝日大戦ではFW陣が真骨頂を示し、セットプレーで相手を圧倒。これまで苦戦を強いられ続けてきた関東のスクラムに対しても、十分に通用するレベルまで仕上がっている。

さらに、相手の看板攻撃であるラインアウトモールでも真っ向から勝負することを期待したい。今季は春シーズンから京都産業大学、天理大学といった強力FWを擁する相手にモールでトライを奪い、結果を残してきた。身長差や体重差を機動力でカバーし、関東の大型選手相手にどこまで奮闘できるか。FW陣のパフォーマンスが試合の展開を大きく左右させる。

一方のBK陣は攻撃を継続できれば、トライを取りきる決定力を持っている。特に今季の途中からWTBを務める大森が絶好調だ。朝日大戦では、エース和田が欠場した穴を埋めるかのようにチーム最多の4トライを挙げ、大車輪の活躍を見せた。また、学生屈指のスピードスターであるCTB稲吉やFB山口らも好機をトライへとつなげる能力を兼ね備える。

「しっかり80分間、自分たちのラグビーができれば勝ち切れる自信はある」(LO南)。今年の象徴ともいえる接点とディフェンスで流れを引き込み、同志社のラグビーを体現した先に勝利が待っている。目標としてきた打倒関東、そして日本一。大観衆が詰めかける花園の舞台で、紺グレ旋風を巻き起こせ。

文/写真:勝部健人(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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