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相手を弾き飛ばすCTB稲吉渓太
12月12日、東大阪市花園ラグビー場で、ラグビー全国大学選手権大会3回戦、同志社大学vs.朝日大学が行われた。同志社はスクラムやディフェンスで圧倒し、8トライを重ねて46-7で勝利。18日に行われる大東文化大学が待つ4回戦へと駒を進めた。
2年ぶりに選手権の舞台に返り咲いた。「自分たちの強みを出し切ったら通用すると思うので、80分間突き詰めてやっていきたい」。緊張感のある舞台でも自信を持って堂々とプレーし、選手権での5年ぶりの白星を手にした。
試合序盤、相手の留学生を始めとする激しいアタックに少し引いてしまう。スクラムからの1次攻撃でも、相手の寄りに早く差し込まれた。しかし、モールからトライを奪うと、同志社は流れに乗る。5-0で迎えた前半19分、左サイドでのラインアウトをなんとかキープすると、右へと展開。SO(スタンドオフ)嘉納一千が相手のギャップを突破すると、最後はWTB(ウィング)大森広太郎がインゴールへ飛び込んだ(12-0)。
27分にも、左サイドでのラインアウトからFL(フランカー)小島雅登が裏のBK(バックス)へボールを繋ぐと、最後はWTB大森へとボールが渡り19-0とリードを広げた。直前の攻防では相手のフラットに走り込む留学生に対して粘り強く身体を当てた経緯があり、「ディフェンスからのトライが多く、チームのトライです」とWTB大森は振り返った。前半終了間際にもモールからさらにトライを追加し、24-0で前半を折り返す。
4トライのWTB大森広太郎
後半も先に得点したのは同志社。同6分、LO(ロック)依藤隆史が相手ディフェンスを突破すると、フォローに入っていたCTB(センター)岡野喬吾が走り込みインゴールへ(31-0)。さらに点差を広げたいところだったが、ハンドリングミスやスクラムでの反則により徐々に自陣深くへ攻め込まれる。相手の激しいアタックに出足が止まりトライを許した(31-7)。
その後は持ち前の堅守から流れを取り戻した。NO8(ナンバーエイト)梁本旺義のジャッカルなどで陣地を拡大すると、27分に再びモールで前進しトライを奪う(36-7)。立て続けに28分にはセンタースクラムから「走り勝つというイメージを持っての選択だった」(SH/スクラムハーフ田村魁世)と、バックスが持ち前の展開力でディフェンスラインを突破。大外で待っていたWTB大森がトライを挙げる。終盤にもWTB大森が今試合4トライ目を奪い、46-7でゲームを終えた。
選手権初戦を8トライの猛攻で完勝した。「テーマである自分達の中で80分間しようという点では良かった」。2年ぶりの選手権という緊張感に包まれた中でも安定感のある試合運びを見せ、シーズンを通して整備してきたディフェンスから試合を制した。一方で、ハンドリングのミスも多く見られ、ボールキープを常にできた試合とは言えない。
次戦は来週、大東文化大学との対戦だ。強靭な留学生を軸にモールから得点を奪ってくるチームに対しても、ディフェンスのラインを上げることで対応していきたい。
文/写真:野村大智(同志社スポーツアトム編集局)
ラグビー 全国大学選手権 3回戦
【ハイライト】同志社大学 vs. 朝日大学
同志社スポーツアトム編集局
同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
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