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高校ラグビー 長崎県予選 決勝
101回目の全国高校ラグビー大会に出場する代表51校が、11月23日にすべて出そろった。10年ぶりの決勝対決となった長崎北陽台と長崎北の長崎県大会は、長崎北陽台が28-15で伝統校同士の決戦を制し、節目となる20回目の出場を決めた。
昨年の花園予選は準決勝で82-0と圧倒しており、今季ここまでの戦いぶりからも北陽台の優勢と見られていたが、品川英貴監督は試合前、「決勝になるとまた違うし、昔から北高とウチは予想に関係なく接戦になってきた歴史がある」と語っていた。そしてその言葉通り、今回の決勝も緊張感が60分間持続する熱闘となった。
序盤にペースをつかんだのは長崎北だった。早いテンポの球出しから推進力あるランナーが相手防御の合間に走り込んでゲインを重ね、たびたびチャンスを作り出す。ディフェンスでも鋭い出足のタックルでプレッシャーをかけ、北陽台のエラーを誘発。前半16分にはラインアウトからFWがモールを15m近く押し込んでゴールラインに迫り、近場を粘り強く攻め続けてPR森武龍成のトライで先制した。
ほとんどの時間で自陣に封じ込められていた北陽台だったが、ここから攻勢に転じる。マイボールのキックオフからようやく敵陣で攻撃の機会をつかむと、FWが激しいヒットで前に出続け、24分にピックアンドゴーでLO白丸智乃祐がトライをマーク。SO大町佳生のゴールも決まり、7-5と逆転する。
これで息を吹き返した北陽台は、30分過ぎにも厳しいディフェンスでペナルティを獲得し、一気に敵陣へ前進。フィジカルに自信を持つFWが泥臭く体を当てて相手ディフェンスを押し下げ、最後はSH川久保瑛斗がラックサイドをくぐり抜けてインゴールに押さえた。思うように主導権を握れない展開ながらも残り10分の勝負どころで真価を発揮した北陽台が、14-5と先行して前半を折り返した。
迎えた後半。前半同様にキックオフから長崎北がたたみかけて敵陣ゴール前に迫ったが、北陽台はたくましくボールに絡んでペナルティを誘い、このピンチをしのぎ切る。そこからWTB亀川友哉の快走で一気に切り返すと、左オープンに振ってLO亀井秋穂がポスト下にトライ。21-5とリードを広げる。
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