人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2021年10月9日

慶應義塾大学、敗北を糧に。2勝目を狙って青山学院大学と対戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
  • Line

敗戦を糧に青山学院大学戦に挑む

開幕戦の日本体育大学戦を大勝で飾るも、第2戦の筑波大学戦で敗北を喫した慶應義塾大学蹴球部。因縁の相手に雪辱は果たせずに終わった。しかし、慶大に落ち込んでいる暇はない。対抗戦はまだ続くのである。

10月10日(日)には、慶大日吉グラウンドで第3戦となる青山学院大学戦を迎える。全国大学選手権への出場権獲得に向けて重要な一戦となることは間違いない。そこで今回のコラムでは、両校の戦力分析、試合展望をお送りする。

今年の青学大は一味違う。前年までコーチを務めていた清水孝哉氏が監督に就任し、新しい「青学ラグビー」を見せつけている。

主将を務めるSO(スタンドオフ)桑田宗一郎を筆頭に、FL(フランカー)中谷玲於や、WTB(ウィング)衣笠竜星ら経験豊富な4年生に加え、CTB(センター)金澤春樹や、LO(ロック)江金海ら脇を固める3年生も多士済々である。さらにSO/CTB(センター)青沼駿昌や、FL小川智大のルーキーらしからぬ堂々としたプレーも随所に光る。

初戦の明治大学戦では3-52と敗れはしたものの、前年度対抗戦王者が苦戦を強いられる試合内容であった。中でも目を見張ったのがディフェンスである。試合序盤から低く鋭いタックルを連発し、幾度となく攻撃を食い止めた。

LO清原裕揮や、PR(プロップ)中西翔太郎を中心としたFW(フォワード)陣は、慶大にとって脅威の存在となるだろう。続く、帝京大戦でも0-52で敗れたが、明治大戦同様に低く鋭いタックルが随所に見られ、途中出場したFL(フランカー)橋本大吾がジャッカルを決めるなど躍動した。まさにこの「粘り強いディフェンス」が今年の青学大の象徴だといえよう。

慶大は初戦の日体大戦をFW、BK(バックス)両陣の活躍により43-5で快勝。特にラインアウトモールを起点とする攻撃で3トライを挙げるなど慶大の強みを見せつけた。しかし、続く筑波大戦では、「規律」の部分で乱れが生じ、ディフェンスラインを突破されて失点する場面が目立った。

また、攻撃面でも前半の2トライに抑え込まれ、歯車が噛み合わないまま12-34で完敗。次戦の青学大戦では課題を修正し、慶大得意の形で試合を展開したい。そのキーマンとなる選手が主将のHO(フッカー)原田衛(経4・桐蔭学園)だ。黒黄軍団を背中で引っ張る原田に期待せずにはいられない。

昨年の対戦では、4トライを挙げるなどの活躍を見せ、78-0の完勝に貢献した。2020年度対抗戦のトライ王は今シーズン初トライを決められるか。昨年同様に、FW陣が黒黄ジャージの塊となって圧倒的な攻めを見せ、勝利を手繰り寄せてくれるだろう。

また、ピッチを縦横無尽に駆け回る慶大BK陣にも注目だ。今年の慶大の対抗戦は、FB(フルバック)中楠一期(総3・國學院久我山)、SH(スクラムハーフ)山田響(総2・報徳学園)の新布陣でスタートしたが、次戦の青学戦にはSO(スタンドオフ)に中楠、FBに山田を配置した昨年同様の布陣で挑む。

彼らのポジション転向は失敗したわけではない。挑戦の真っ只中である。どのポジションであろうと、観客は彼らのプレーに胸を躍らせるに違いない。
慶大伝統の「魂のタックル」は、今年の青学が見せる低く鋭いタックルに負けていない。

規律の取れたディフェンスで試合のリズムを作り、バリエーションの富んだアタックで圧倒する慶大蹴球部に刮目せよ。

文:刀禰仁生(慶應スポーツ新聞会)/写真:井田新輔

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ