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ラグビー コラム 2021年4月2日

チームの垣根を越えた仲良し対談テキ×トモ!どっちが弟でどっちがお兄ちゃん?-クレルモン・松島幸太朗選手×日野・浅原拓真選手の、年齢・ポジション・国境を越えた友情に迫る!

ラグビーレポート by J SPORTS 編集部
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松島選手 浅原選手

バチバチと身体を当て、時には喧嘩のように熱い感情をぶつけ合うラグビー。
だけど試合が終わると笑顔でお互いを讃え合う―
ラグビーを初めて見る人には不思議な光景ですよね。
そんな、チームの垣根を越えて友情を結ぶ2人の選手をピックアップ。
「試合中は相手(友達)をどんな風に見ているの?」「仲良くなったきっかけは?」など、
気になる疑問に答えて貰いました。これであなたも2人の対戦を見るのが楽しみになる事間違いなし!

今回はフランスの名門チームASMクレルモン・オーヴェルニュに移籍後、目覚ましい活躍を見せるスーパースター・松島幸太朗選手と、日野レッドドルフィンズでスクラム職人として活躍しつつ、特技のイラストでも大きな話題を集める浅原拓真選手の2人の仲を深堀り!
年齢は6歳差、出身もチームもポジションも違う2人がいかにして「兄弟」になったのか。
その秘密に迫ります!
※取材はリモートで別々に行いました

――2人の出会いは?

松島「一番最初は日本代表だったかなと思います。どっか遠征をしてる時に一緒になったのが最初でしたね。初めの印象はあまり覚えて無いんですけど、上半身がデカくて脚が細いなって思いました。」

浅原「一番最初はたぶんエディージャパンの時なんですよね。2012~2013年の時だったと思うんですけど、松島が遅れて合流して来たんですかね。その時からちょっとなんか…たまに居るんですけど、『プロップ好きのバックス』って。こいつそれだなって(笑)それが最初ですね。」

――仲良くなったきっかけは?

松島「仲良くなったのは、僕が当時ワラタスっていうオーストラリアのスーパーラグビーのチームに居た期間があって、その時にバズもシドニーに来て。それでワラタスの練習もちょくちょく一緒になって、毎日一緒に居るようになったので、そこで凄く仲が良くなった感じですね。波長が合うなっていう感じがあって、冗談を言う感じも似ていて意気投合しました。」

浅原「僕が2014年に日本代表から外されて、それで2015年の春に東芝からワラタスに練習生で行ってこいと言って頂いて。その時に松島はワラタスのプレイヤーとして居たんですよね。で、『おぉ、久しぶりだな』なんて言いながら会って、そこであいつと急に仲良くなりましたね。あいつが車持ってたので、すごい乗せて貰ってました。彼女ばりに(笑)『休日どっか行こうよ』なんて言って。
あいつは僕という『隠れ蓑を得た』みたいな所があると思うんです。僕の後ろに隠れて僕を操作するみたいな。彼的にも、僕がわちゃわちゃしていて、喋らなくて良いって言うのもあるんじゃないですかね。」

インタビュー動画

クレルモン・松島幸太朗選手×日野・浅原拓真選手の、年齢・ポジション・国境を越えた友情に迫る!|チームの垣根を越えた仲良し対談テキ×トモ!

――お互いはどんな人ですか。

松島「皆と仲が良くて、誰からも嫌われて無いと思います。常に楽しい事をしていたいっていうタイプで、親しい人には結構冗談とか言って楽しんでるんですけど、それがあんまり知らない人だと面白く無くなっちゃうみたいな感じはありますね(笑)
いつも面白いのに、テレビの取材とかになると逆に面白く無くなって、意味の分からない事を言ったりするので、そのギャップがまた面白いですね。」

浅原「めっちゃ頑固で気が強いですね。
そうでもないとあそこまで良い選手になれないかもしれないですけど。
全然自分の意見とか曲げないし、『何食いたい』とかあるじゃないですか。
餃子の王将に一時期ハマってた時は王将しか行かなくて(笑)
お菓子だったらグミとかチョコとかが好きで、チョコめっちゃ食べるんです。普通食わないですよ?リフレッシュにカフェ行ってコーヒーと一緒に1つ食うかなくらいじゃないですか。こんな海外サイズのデカい袋2袋食うんですよ。お前大丈夫?って言って。まぁ僕も貰って食ってたんですけど。」

――一緒に居る時はどんな感じですか。

松島「なんか兄弟みたいな感じです。家族みたいな感じなんで、もちろん尊敬って言う部分もあるんですけど、心からの尊敬って感じじゃなくて、兄弟のように接してる感じですね。年上なんですけど、そういう上下関係を出して来ないので僕も素の状態で居られるっていう所があります。気を遣わせない空気感ですね。」

浅原「僕あいつと実は6歳差なんですけど、めちゃくちゃ『お前』とか『おい』とか言って来てやばいんですよ。『お前6歳差だよ?』と。大学で言ったらとんでもない差じゃないですか。まぁでも僕はあいつのそういう所も好きなんですけど。しかもあいつも結構大人な所あるので、なんか兄貴みたいな時もあるし、すごい弟みたいな時もありますね。たしかに兄弟みたいかも。」

――お互いの仲良しエピソードはありますか。

松島「最近というか、たまに僕の事をインスタのアカウント名で”matsudesuyo”で呼んで来たり、色々呼び名を変えて来ますね。『松くん』が一番多いかもしれないです。」

浅原「あいつは本当にツンデレですね。これもしかしたらめちゃくちゃキモいって思われるかもしれないんですけど…サンウルブズの時とかも結構同じ部屋が多くて、夜とかベッドに来るんですよ。ふざけて。めちゃくちゃ可愛くないですか?(笑)
『うぉい!』『来んなよ!』って感じで返してますね。嬉しいって言ったらまた話が変わって来ちゃいますけど(笑)、そういうお茶目な一面があります。」

――お互いの尊敬する所は。

松島「僕と居る時でも『もうちょっとスクラムがこうなればな』っていう感じで常日頃からスクラムの事を考えている所があるので、そういうラグビーに対してプロフェッショナルな部分を持っている所を尊敬してます。」

浅原「これは頑固にも繋がって来るんですけど、ラグビーに対して自分の信念を曲げない所ですかね。僕はすぐ曲げちゃうタイプなので、本当に見習いたいです(笑)彼のそういう所をすごく尊敬しています。」

――フランスへのお見送りをしたそうですね。

松島「コロナ禍というのもあって、家族だけでお見送りにしたかったので、友達というか、周りのラグビー選手の中では唯一来た人ですね。本当に『頑張って来い』っていう感じで送り出してくれたので嬉しかったです。」

浅原「あいつの一大決心じゃないですけど、フランスに行くっていうのは凄い覚悟だと思ったので是非そこに立ち会いたいなと思って。2時間ちょいくらいかけて行きましたけど、本当にあそこに行けて良かったです。
(離れ離れになって)寂しいですね。結果的にコロナなのであんまり会えてないとは思うんですけど、これでコロナじゃなかったら結構寂しかったなぁ。ちょくちょく会ってお茶したいタイプなので。」

松島「たまに電話とかはしますね。結構連絡取る頻度も多いです。僕今週試合出るよとか、日野の状態だったりとか、そういう細かい事をたまに聞いたりします。」

――仲の良い選手と試合で対戦する時はどんな気分ですか。

松島「『楽しい』っていうほうが強いですかね。試合のあとは大体勝ち負けで言い争いじゃないですけど、写真撮って『勝ったぜ』みたいにいじれたりするので、そういう所も面白いですね。トーナメントとかだとお互い何をするか分かるので嫌ですけど、リーグ戦であれば楽しみながらプレー出来ます。」

浅原「去年サントリーとの試合がありましたね。単純にめちゃくちゃ嬉しかったです。松島と試合じゃん、みたいな。僕のポジションとあいつのポジションってあんまりタックルする事とかが無いので、結構楽しい感じでした。
同じポジションだと稲垣とか堀江さんと仲良くて、本当は試合前とかLINEしたい、みたいな(笑)『おい稲垣ぃ』みたいなLINEをしたいんですけど、さすがにそれは無理だし、試合が終わってから結構話しますね。この間も先に稲垣がバスに乗ってたんですけど、あいつに電話したら『え、外行きますよ』とか言って出てきてくれて、外で話したりとかしましたね。最近は本当に嬉しさがあります。」

――最後、お互いに向けてメッセージをお願いします。

松島「いつも僕が言った事は結構やってくれるので、そこは感謝しています。ありがとうございます。焼肉だったり飲みに行ったりとか、いつもやっていた事をしてまた沢山の事を話したいですね。」

浅原「松島くん、フランスはかなり慣れたと思いますけど、いかがお過ごしでしょうか。僕は日本で君が居ないのが寂しいです。でも松島がバリバリスタートでゲームに出て、ハットトリックを決めたりして、そういうのを見て僕は本当に『松島凄いな』っていう気持ちと、『いや、これが松島でしょ。まだまだ行けるでしょ』っていう気持ちと、凄く嬉しく、いつも僕の励みになっています。また帰って来たら、深くなり過ぎないように(笑)焼肉食って飲みましょう。松島頑張って!」

浅原選手の事を時折照れながら嬉しそうに話す松島選手。そんな松島選手が可愛くてつい甘やかしてしまう浅原選手。本当に兄弟のような、家族のような関係でした。そんな2人が日本で再度対戦する日をお楽しみに!

文:J SPORTS 編集部

J SPORTS編集部

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