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ラグビー コラム 2021年3月15日

2試合が雷雨で中止。開幕4連勝はクボタ、トヨタ自動車、パナソニック、神戸製鋼。トップリーグ第4節の結果

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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3月13日(土)14日(日)、トップリーグはリーグ戦の折り返しとなる第4節の8試合が行われた。ただ、13日(土)は雷の影響により試合が安全に実施されないと判断されたため、関東での2試合が中止となった。

レッドカンファレンスのクボタ、トヨタ自動車、ホワイトカンファレンスのパナソニック、神戸製鋼の計4チームが開幕4連勝を飾った

府中ダービーは前半13分、雷のため中断。そのまま中止

レッドカンファレンスは13日(土)に2試合が行われた。東京・秩父宮ラグビー場で行われた東芝ブレイブルーパスvs.サントリーサンゴリアスの「府中ダービー」は、前半13分まで行われたが、落雷のため中止となった。

福岡・グローバルアリーナではホームの宗像サニックスブルーストヨタ自動車ヴェルブリッツが対戦した。試合序盤からセットプレーに強みを持つ3連勝中のトヨタ自動車のペースで進む。

前半2分、モールを形成し、FL(フランカー)フェツアニ ラウタイミがトライ。さらに1トライを挟んで、20分に再びモールから2年目のHO(フッカー)加藤竜聖、共同キャプテンのNO8(ナンバーエイト)キアラン・リードがトライを挙げて、26-5とリードを広げる。

前半、さらに3トライを加えたトヨタ自動車が49-12とリードしてハーフタイムを迎えた。後半、宗像サニックスも意地を見せて、途中出場のFL鶴岡怜志らが3トライを挙げた。

しかし、メンバーを大きく替えたトヨタ自動車も2トライを重ね、終わってみれば61-29で快勝。開幕4連勝を飾り、3トライ差のボーナスポイントも加えて勝ち点を19に伸ばした。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、FLマイケル・フーパーが選出された。

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14日(日)も2試合が行われた。3連勝中のクボタスピアーズは千葉・ゼットエーオリプリスタジアムにHonda HEATを迎えた。前半4分、クボタがCTB(センター)シオネ・テアウパのトライで先制すると、32分にもSH(スクラムハーフ)井上大介のトライで14-0とリードして折り返す。

後半もクボタペースは変わらず、新人のFB(フルバック)金秀隆(朝鮮大学出身)、WTB(ウィング)山崎洋之(明治大学出身)ら4トライを重ねた。

Hondaは試合終了間際に途中出場のSO(スタンドオフ)呉洸太がトライを返すのがやっとだった。6トライを挙げたクボタが38-7で快勝し、開幕4連勝を達成。MOMはSH井上が選出された。クボタはボーナスポイントも含めて勝ち点5を加え、総勝ち点を19とし、得失点差でカンファレンストップに立った。

もう1試合は神奈川・相模原ギオンスタジアムで、ホームの三菱重工相模原ダイナボアーズが、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスを迎えた。前半は三菱重工相模原が、WTB山本逸平の2トライで12-7とリードして折り返した

後半、一進一退の攻防が続くが、NTTコミュニケーションズがSHグレイグ・レイドローを中心に攻め込み、17分、19分にWTB石井魁が連続トライを挙げて26-19と逆転に成功する。

それでもホームの三菱重工相模原は途中出場のPR(プロップ)シャムベックラー・ブイがトライ、SOコリン・スレイドがゴールを決めて26-26の同点に追いつき、そのままノーサイド。引き分けのため、ともに勝ち点2を得た。なお、MOMは突破力が光った三菱重工相模原のCTBマイケル・リトルが選出された。

レッドカンファンスは、第3節まで首位だったサントリーの試合が中止されたため、4連勝で勝ち点を19に伸ばしたクボタが首位、2位に得失点差で同じく勝ち点19のトヨタ自動車がつけている。試合がなかったサントリーは3位となった。

◆レッドカンファレンス 第4節結果

 東芝(6)中止 サントリー(15)
●宗像サニックス(1)29-61 トヨタ自動車(19)○ MOM:マイケル・フーパー
○クボタ(19)38-7 Honda(0)● MOM:井上大介
△三菱重工相模原(6)26-26 NTTコミュニケーションズ(7)△ MOM:マイケル・リトル

13日(土)、ホワイトカンファレンスは千葉・柏の葉陸上競技場でNECグリーンロケッツと、日野レッドドルフィンズが対戦した。雷の影響でキックオフは延期されたが、安全面が考慮され、結局、そのまま中止となった。

14日(日)には3試合が行われた。開幕3連勝のNTTドコモレッドハリケーンズは、ホームの大阪・ヤンマーフィールド長居に、同じく3連勝で首位に立つパナソニック ワイルドナイツを迎えた。

前半はなかなか得点ボードが動かなかったが、NTTドコモがFL杉下暢、パナソニックはCTBハドレー・パークスがトライを挙げて、パナソニックが10-7とリードして前半を折り返した。

後半10分、NTTドコモがPG(ペナルティゴール)を決めて、10-10の同点に追いつくが、12分、すぐにパナソニックは反撃し、WTB竹山晃暉が右隅に飛び込んで、再び15-10と勝ち越した。

その後は互いにPGを決め合う展開となったが、37分、パナソニックWTB福岡堅樹が、自ら裏に蹴ったボールを押さえてトライ。結局、パナソニックが26-13で勝って4連勝、首位をキープした。MOMはパナソニックのWTB竹山が選ばれた。

モールからトライを挙げる神戸製鋼

東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場では、ホームのリコーブラックラムズが、3連勝中の神戸製鋼コベルコスティーラーズを迎えた。前半は総合力に勝る神戸製鋼がモールを起点にHO平原大敬、LO(ロック)ブロディ・レタリックらが前半22分までに3トライを挙げて17-7とリードした。

しかし神戸製鋼は37分、HO平原大敬が危険なプレーでシンビン(10分間の退場)となってしまう。後半4分、数的有利となったリコーが相手ゴール前でモールを形成し、新人HO武井日向(明治大学出身)がトライを挙げて14-17と3点差に追い上げる。

その後はリコーが、ゴール前ディフェンスで粘りを見せ、トライを許さない。すると15分、リコーがゴール前のターンオーバーから攻め込み、最後はLOロトアヘアポヒヴァ大和がトライを挙げて19-17と逆転に成功。しかし、神戸製鋼が29分、途中出場のSO李承信がPGを決めて20-19と再逆転。そのままノーサイドを迎えた。

トップリーグ 第4節

【ハイライト】ヤマハ発動機 vs. キヤノン

MOMは神戸製鋼のCTBリチャード・バックが選出された。勝ち点4を積み重ねた神戸製鋼は総勝ち点を18とした。前節に続いて僅差で敗戦してしまたリコーは、7点差以内の敗戦で勝ち点1を加えて勝ち点を6とした。

もう1試合は、ヤマハ発動機ジュビロがホームの静岡・ヤマハスタジアムに、キヤノンイーグルスを迎えた。何としても今年初勝利を得たいキヤノンが、前半3分にWTBエスピー・マレー、21分にはCTB南橋直哉がトライを挙げて12-8とリードして前半を折り返した。

後半は互いにトライを取り合う展開となったが、20分までにCTBジェシー・クリエルが2トライを挙げたキヤノンが31-18とリードした。ホームのヤマハ発動機も意地を見せてLOヘル ウヴェ、途中出場のWTB中井健人がトライを挙げ残り5分で32-33と1点差まで追い上げた。しかし、キヤノンは37分にWTBマイケル・ボンドがトライし、40-32で接戦を制した。

MOMにはキヤノンのキャプテンSO田村優が選ばれた。嬉しい今年初勝利をなったキヤノンは勝ち点を5とした。ヤマハ発動機は勝ち点を積み上げることができず、勝ち点は11のままとなった。

ホワイトカンファレンスは3節まで首位だったパナソニックが4連勝を飾り、勝ち点を19に伸ばし首位をキープした。同じく神戸製鋼も4連勝を達成し勝ち点を18として2位につけている。連勝が止まったNTTドコモが3位(勝ち点12)、ヤマハ発動機が4位(11)で上位を追っている。

◆ホワイトカンファレンス 第4節結果

 NEC(0)中止 日野(0)
●NTTドコモ(12)13-26 パナソニック(19)○ MOM:竹山晃暉
●リコー(6)19-20 神戸製鋼(18)○ MOM:リチャード・バックマン
●ヤマハ発動機(11)32-40 キヤノン(5)○ MOM:田村優

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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