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ラグビー コラム 2021年2月27日

日本代表、初戦は南北アメリカ大陸第2代表と対戦。ラグビーワールドカップの大会スケジュールが決定

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ワールドカップ大会フォーマット

2月26日(金)、ワールドラグビーから2023年ラグビーワールドカップのスタジアムや、試合日程などのスケジュールが発表された。2023年ワールドカップは9月8日、開催国フランスとニュージーランドの一戦で開幕し、10月23日に決勝戦が行われる。

昨年12月の抽選会の結果、プールDに入りイングランド、アルゼンチン、オセアニア第1代表(サモアかトンガが有力)、南北アメリカ大陸第2代表(アメリカ、ウルグアイ、カナダなどが有力)と同組になった日本は、2023年ワールドカップの予選プールは下記の日程で戦うことになった。

◆予選プールD 日本代表日程

・9月10日(日)vs.南北アメリカ大陸第2代表 @トゥールーズ
・9月17日(日)vs.イングランド代表 @ニース
・9月28日(木)vs.オセアニア第1代表 @トゥールーズ
・10月8日(日)vs.アルゼンチン代表 @ナント

予選プール上位2チームに入れば、10月14日(土)か15日(日)、準々決勝でプールC(オーストラリア代、ウェールズ、フィジーなど)の上位2チームのいずれかとマルセイユで激突。もし、準決勝に進出すれば20日(土)か21日(日)にパリ郊外のサン=ドニで戦う。

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まず、2023年ワールドカップのスケジュールが発表されたことを受けて、日本代表を率いるジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は日本ラグビー協会を通じて「最初の3試合を南フランスで戦うことになったことは、2017年のトンガ戦の際に準備も含めて、トゥールーズに滞在して街にも精通していることを考えますと、私達にとって好材料です。とても適応しやすい地域で、人々はみな、本物のラグビーファンです」。

「ワールドカップはどの試合も必ず非常にタフであり、2戦目と4戦目でそれぞれティア1強豪国と戦ううえで、一週間またはそれ以上の試合間隔があることは、ベストを尽くして戦うためにもとても重要なことです」。

「コロナ禍のこともあり、私たちチームにとっては、とにかくもう一度プレーをして、2023年に向け準備をしていくことが必要ですが、先週トップリーグが開幕したことはその第一歩となります」とコメントした。

日本代表チームディレクターの藤井雄一郎氏

さらにラグビー日本代表ナショナルチームディレクター(NTD)の藤井雄一郎氏がオンラインでメディアに対応した。

まず、予選プールのスケジュールが決まった率直な感想として藤井NTDは「イングランド代表が2戦目、アルゼンチン代表が4戦目で、なんとなく前回(2019年ワールドカップ)と似ている」。

「初戦が(世界ランキングの)順位の下のチームとの対戦で、前回同様の調整でいいので、コーチ陣はやりやすいと思います。また(最終戦で)スコットランド代表に勝たないといけないというプレッシャーとかは(2019年ワールドカップに)気持ちの持って行き方を経験しているしチャレンジできるのでいいのではないか」と歓迎した。

2023年ワールドカップは予選プールの日程が1週間延長されたことにより、例えば2011年、2015年ワールドカップの日本代表のように中4日、中3日という日程はなく、どのチームも試合間隔は中5日以上が取られることになり、日本代表も最短でも中6日という余裕ある試合日程となった。

「日程は、少し前から情報が入ってわかっていた。中3日はないので、決まったことに対して自分たちで調整する。日程は間がしっかり空けば、何番目にどこがこようと気にしない」。

「中10日も長くもなければ、短くもないという感じ。少なくとも強豪国と対戦するときは120%の力を出さないといけないので、しっかりとした休養と戦略の落とし込みが必要です。1試合1試合、戦うことから始めたい」(藤井NTD)。

フランス視察の予定もあったが、コロナ禍で行くことができなかったという。ワールドカップ前までにホテルや練習場などの視察、試合会場でのテストマッチをする方向で調整しているという。また、トゥールーズで2試合行われることから、日本代表は南仏のトゥールーズ付近に拠点を構えることになりそうだ。

また、2023年ワールドカップから出場するチームのスコッドは、31名から33名と2人増えることになった。藤井NTDは「33名になって、国外から来るチームにとってはプラスになると思う。15人、15人とプラス3人(で33人)なので、単純にフロントロー、フッカー、スクラムハーフと専門職を増やしておきたい」と先を見据えた。

2020年はコロナ禍の影響で、日本代表としての合宿や試合などの対外活動は一切できなかった。そのため藤井NTDは「今年に関しては昨年みたいにまったく活動がないことは避けないといけない」。

「トップリーグが終わってから、ちょっと選手を休ませて、その後、(日本代表の)合宿が始まる。今年の6月~7月はライオンズ戦や練習試合を含めて4~5試合、日本のファンの目の前で試合がしたい」と見通しを語った。

2019年ワールドカップで日本代表が使用したチームスローガン「ONETEAM」は、2023年ワールドカップに向けても、そのまま使っていくことに決まったという。

最後に2023年ワールドカップの目標を聞かれて藤井NTDは「やはり、決勝トーナメントに行って、自分たちがいったことのない場所(=ベスト4以上)までが、次の(ワールドカップの)目標になると思います」と語気を強めた。

2023年ワールドカップ開幕までは1000日を切っている。今後、日本代表は急ピッチで3年後に向けて強化を進めていくことになりそうだ。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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