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ラグビー コラム 2020年12月18日

早稲田大学、早明戦での課題を克服し早慶戦で勝利をつかむ。ラグビー全国大学選手権準々決勝

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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今年2度目となる早慶戦が始まろうとしている。早明戦で敗北を喫し、関東大学対抗戦は2位と悔しい結果に終わってからおよそ2週間。全国大学選手権、初戦の相手は対抗戦3位の慶應義塾大学だ。

対抗戦では迫り来る猛虎相手に、早稲田大学が22-11で勝利したことが記憶に新しい。2度目の早慶戦でも勝利を収めて、『荒ぶる』まで突き進んでいきたいところ。しかし、前試合の早明戦で浮かび上がった課題は多い。

一番に挙げられる課題は「セットプレーをはじめとする自分たちのミスで流れを引き寄せられないところがありました」という相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)の言葉に集約される。

課題が残った早明戦でのラインアウト

それまでは好調であったセットプレーが早明戦では噛み合わず、流れがつかめなかった。スクラムもラインアウトも明治大学の強力FW(フォワード)に押され、ミスが目立つ。

ラストイヤーとなるNO8(ナンバーエイト)丸尾崇真主将(文構4=東京・早実)、LO(ロック)下川甲嗣副将(スポ4=福岡・修猷館)、PR(プロップ)久保優(スポ4=福岡・筑紫)の4年生3人を中心とした早大FW陣がこの課題をどのように改善してくるかに注目が集まる。

また、早明戦ではハンドリングミスが目についた。アタックを試みても大事な場面でハンブルしてしまい、早大らしい攻撃を展開できず、奪取できたのはわずか2トライ。あの試合から2週間という期間を経て、どのように修正を加えたか。規律面の課題を改善して、ミスなく早大の展開ラグビーを披露したいところだ。

一方の慶大は今、波に乗っている。対抗戦連覇を果たした明大に唯一土をつけたチームである上、対抗戦の最終戦で帝京大学と対戦すると、ラストワンプレーで逆転トライに成功し勝利。対抗戦を3位で終えた。

勢いそのままに14日に行われた大学選手権3回戦では、関西大学リーグ3位の京都産業大学に47-14と快勝。慶大の勝利を支えているのは、たゆまぬ努力に裏付けされたディフェンスだ。

慶明戦の三木選手(慶大)のタックル

ポジションに関係なく全プレーヤーから繰り出される、慶大の低く鋭いタックルには捕まらないようにしたい。どんな相手とも互角に渡り合う安定したセットプレーや、SO(スタンドオフ)中楠一期、FB(フルバック)山田響ら、若き司令塔たちのキックにも注意が必要だ。慶大は確実に前回対戦時よりも強い。

負ければ終わりのトーナメント戦。慶大はリベンジに燃えている。赤黒を身にまとう早大のプライドにかけても、黒黄軍団に負けるわけにはいかない。早大が目指すのは『荒ぶる』ただ一つ。前試合で出た課題を克服すれば、勝利はおのずと見えてくるはずだ。

決勝の舞台・国立競技場に立つためにもまずは1勝。3年連続の『年越し』へ。丸尾組の新たな戦いがここから始まる。

文:内海日和/写真:細井万里男、塩塚梨子(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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