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ラグビー コラム 2020年11月16日

【ハイライト動画あり】19年W杯組の魅力が爆発!ストーマーズがチーターズから4勝目。スーパーラグビー・アンロックト

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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スーパーラグビー(SR)の南アフリカ国内大会「SRアンロックト」が佳境を迎えている。

7チームによるリーグ戦総当たりで王者を決める今大会は残り2節となり、1位ブルズ(4勝1敗)、2位シャークス(4勝1敗)、3位ストーマーズ(3勝1敗)が優勝戦線に残った。

日本時間11月14日(土)の第6節は、優勝の可能性を残すストーマーズが、本拠地のケープタウン(ニューランズ・スタジアム)に、2勝1敗のチーターズを迎えた。

ストーマーズはメンバー23人には、2019年W杯を制覇した南アフリカ代表“スプリングボクス”のメンバー6人を並べた。

フォワードでは、両プロップのスティーヴン・キッツォフ、フランス・マルハーバ。リザーブのフッカーであるボンギ・ンボナンビ。

そしてバックスでは、ハーフ団のSHハーシェル・ヤンチース、SOダミアン・ヴィレムセ、FBウォリック・ヘラントの6人だ。

優勝へ負けられない一戦で、このW杯メンバーがそれぞれに魅力を発揮した。

まず魅せたのはSHヤンチースだ。

ハーシェル・ヤンチース(ストーマーズ)

敵陣に入ったストーマーズは前半6分、左端にラックが生まれると、SHヤンチースが左タッチライン際からするりと抜け出して先制トライ。

相手があっけにとられる軽業で7点を先取し、好スタートを切った。

次に存在感を放ったW杯優勝メンバーは、PRキッツォフとPRマルハーバ。前半20分の自軍スクラムでFW一体のプッシュに貢献してPKを奪取。ショットが成功し、10-0と引き離したのだ。

一方のチーターズだが、チーム唯一の19年W杯代表であるCTBフランソワ・ステインが、効果的なキックでチームを前進させていく。

無得点だったチーターズは前半32分、こちらもロングキッカーであるSOティアン・スクーマンがPGを決めて3点を返した。10-3

しかしストーマーズはこの日、19年W杯代表のSOヴィレムセが絶好調。

左右に効果的なロングキックを連発し、さらに前半40分には混戦のなか約30メートルのドロップゴールを成功。息切れを始めていたチームを救う美技で3点を加えて、13-3で前半を折り返した。

【ハイライト】ストーマーズ vs. チーターズ |スーパーラグビー2020 南アフリカ ラウンド6

後半の初得点はチーターズで、同2分(42分)にPGで7点差(6-13)に詰め寄った。

しかし、ここでW杯優勝メンバーのFBウォリック・ヘラントが意気盛んに駆けた。

FBヘラントはキックカウンターから3人をかわして、最後は2人を引きつけてオフロードパス。敵陣深くに侵入すると、ふたたびBKラインに参加して数的優位を作り、NO8ジュアルノ・オーハスタスのトライが生まれた。20-6

スクラム、ラインアウトの精度でも劣勢に立たされ、旗色が悪くなったチーターズ。

ところが後半24分、一度はラインアウトのミスで自陣に戻されたが、キックカウンターからWTBロスコ・スペックマンが防御裏の無人エリアにショートパント。

これをWTBスペックマンはドリブルをまじえ、みずから再獲得すると、インゴール左隅に相手のタックルを受けながら空中でグラウンディング。

南アフリカ7人制代表“ブリッツボッカ”で経験豊富なスターがチーム初トライを記録し、SOスクーマンも難しいコンバージョンも決め、7点差(13-20)に迫った。

ここで試合の流れを変えたのは、途中出場のW杯代表、HOンボナンビを加えたスクラム。

追撃を許したくないストーマーズは後半28分、同8分から途中出場していたHOンボナンビを中心軸としたスクラムで、敵陣ゴール前の相手ボールスクラムで猛プレッシャー。

このスクラムで見事にターンオーバーし、もらったPKでSOヴィレムセが3点追加。リードを安全圏の10点(23-13)に戻した。

後半33分にも自軍スクラムでペナルティを奪うなど、この日はスクラムで圧倒。そして同35分には、移動攻撃からSOヴィレムセがジャンプしながら片手のオフロードパスをFBヘラントに通し、鮮烈な、そして決定打となる3トライ目。

SOヴィレムセがみずからコンバージョンも決めて30-13とし、最終盤のチーターズの猛攻も食い止めて、ストーマーズが大会4勝目(1敗)を挙げた。

2敗目(2勝)を喫したチーターズは次戦、開幕5連敗のグリクアスとの最終節(第7節)で3勝目を目指す。

W杯メンバーが流石の実力を発揮したストーマーズも、次戦は大会最終節だ。

相手は同じ4勝1敗のシャークス。大会序盤こそ不調だったストーマーズだが、ここへきて復調の軌跡を描いている。大一番であるシャークス戦がいよいよ見逃せない。

文:多羅正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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