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ラグビー コラム 2019年11月16日

開幕連勝が4で途絶えた同志社大学、今週末は全勝の天理大学と対戦。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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11月10日に神戸総合運動公園ユニバー記念球技場で行われた、2019ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節、同志社大学vs.京都産業大学。前日の結果を受け、大学選手権出場は確定していたものの、19-27で敗北。開幕からの連勝は4でストップした。

前半の試合展開は異様であった。序盤からスクラムに時間を多く取られ、試合が進まない。ラグビーの醍醐味である「展開」が全く見られなかった。

FW(フォワード)に定評のある京産大に対し、前半4分、同志社のファーストスクラムでスクラムホイール。京産大の武器をいきなり破壊したように思えた。

だが5分、同志社のノックオンから組まれた自陣22mライン手前のスクラム。何度も組み直され、同志社はアーリープッシュの判定を受ける。

再び組み直すもペナルティを取られ、京産大はショットを選択。先制のPG(ペナルティゴール)を献上し、0-3とリードされる。ノックオンから得点に至るまで約5分間スクラムが続く、奇妙な時間であった。

16分、またもや起こった。自陣10m付近から右サイドへ展開していくもSO(スタンドオフ)田村(スポ2)がノックオン。京産大スクラムになると、やり直しで時間が経過していく。再びペナルティを献上し、同20分にPGを決められ、0-6と点差を離された。

FW勝負の中、真っ向勝負をするも反則を誘われ、ミスを連発。BK(バックス)を走らせるプレーができず歯痒い展開が続く。京産大のシナリオ通りに試合が進められていた。

それでも26分、ラックからボールを受けたBK陣が見せた。CTB(センター)和田(文情2)とWTB(ウィング)山口(社2)が敵陣へとボールを運ぶ。

右サイド大外のFB(フルバック)原田(心理4)へ配球され、タックルに捕まりながらも内側に切り込んできた和田へオフロードでつなぎ、約40mを力強いランで独走。ポスト中央にグラウンディング、原田のコンバージョンも決まり7-6と逆転。

しかしその5分後、同志社のオフサイドから自陣にてラインアウトモールを形成される。モールディフェンスで動きを止めると、京産大は右サイドへと振る。田村がタックルで止めるもオフロードでつながれ、防御網を突破。トライを許した(7-13)。

前半をリードして折り返したかった同志社。果敢に敵陣へ侵入するも、完全にマークされていた山口に対し集散の早い京産大。追加点を奪えないまま、前半が終了した。

後半に入り5分、同志社お得意のパターン、ゴール前のラインアウトモールから左端にHO(フッカー)橋本(商4)がトライ。コンバージョンは外れるも12-13と追い上げを見せる。京産大はシンビンで1人が退場。流れを掴むにはここしかなかった。

しかし、同志社のスローフォワードで自陣22m付近にて相手ボールスクラムになる。スクラムで押されペナルティを与えながら、ディフェンス裏にグラバーキックを飛ばされ中央に被トライ(12-20)。

数的有利の中、京産大のFW陣に圧倒されての失点は、この試合決定づけるトライだったのかもしれない。

その4分後も右隅にトライを献上するも、18分、HO奥田(文情4)が敵陣22mラインを超えると途中出場のCTB古城(スポ4)、FL(フランカー)弓削(社4)、原田と順目に展開し、最後に受けた和田が2本目のトライ。19-27と食らいつく。

そして24分、敵陣22m手前でオーバーザトップを誘う。ラインアウトモールでトライを狙いに行くか、ペナルティゴールで確実に3点を奪うか、究極の選択を迫られる。

8点ビハインドの場面でショットを選択しておけば5点差。だが、ラインアウトモールが通用すると信じて同志社は5点を奪いにいった。

しかしここで決めきることができなかった同志社。そのまま京産大がボールを守り抜き、ノーサイドとなった。

3年ぶりの5連勝にはならなかったものの、試合前日の結果を受け同志社の選手権出場は確定した。しかし、試合内容は満足にいくものではなかった。

特に前半はスクラムに時間をとられ、思うようなプレーをできず、ペナルティを献上。「セットプレーからの流れが多かったのでFWに取り切って欲しい所だった」(萩井監督)。大型FWを有する京産大に終始セットプレーの主導権を握られてしまった。

また、後半24分のプレー選択。まずは確実に3点を奪い返すことが賢明であっただろう。「スコアマネジメントの面から見直さなければいけないと思った」(古城)。接戦の試合だからこそ、冷静な判断力が求められる。

リーグは残り2戦。下を向く選手など1人もいない。主将山本を先頭に目指すは日本一だ。同志社フィフティーンの挑戦はまだまだこれからだ。

文:川田翼/写真:上野孝輔、内藤界(同志社スポーツアトム)

◆関西大学リーグ順位 ※4位までが大学選手権出場
1位 天理大学 5勝0敗
2位 京都産業 4勝1敗
3位 同志社大 4勝1敗
4位 関西学院 3勝2敗
*****
5位 近畿大学 2勝3敗
6位 大阪体育 1勝4敗
7位 立命館大 1勝4敗
8位 摂南大学 0勝5敗

◆関西大学リーグ 同志社大学 試合日程
・11月17日(日)午後2:00 同志社大学 vs. 天理大学 皇子山
・11月30日(土)午後0:00 同志社大学 vs. 立命館大学 西京極

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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