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11月10日に神戸総合運動公園ユニバー記念球技場で行われた、2019ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節、同志社大学vs.京都産業大学。前日の結果を受け、大学選手権出場は確定していたものの、19-27で敗北。開幕からの連勝は4でストップした。
前半の試合展開は異様であった。序盤からスクラムに時間を多く取られ、試合が進まない。ラグビーの醍醐味である「展開」が全く見られなかった。
FW(フォワード)に定評のある京産大に対し、前半4分、同志社のファーストスクラムでスクラムホイール。京産大の武器をいきなり破壊したように思えた。
だが5分、同志社のノックオンから組まれた自陣22mライン手前のスクラム。何度も組み直され、同志社はアーリープッシュの判定を受ける。
再び組み直すもペナルティを取られ、京産大はショットを選択。先制のPG(ペナルティゴール)を献上し、0-3とリードされる。ノックオンから得点に至るまで約5分間スクラムが続く、奇妙な時間であった。
16分、またもや起こった。自陣10m付近から右サイドへ展開していくもSO(スタンドオフ)田村(スポ2)がノックオン。京産大スクラムになると、やり直しで時間が経過していく。再びペナルティを献上し、同20分にPGを決められ、0-6と点差を離された。
FW勝負の中、真っ向勝負をするも反則を誘われ、ミスを連発。BK(バックス)を走らせるプレーができず歯痒い展開が続く。京産大のシナリオ通りに試合が進められていた。
それでも26分、ラックからボールを受けたBK陣が見せた。CTB(センター)和田(文情2)とWTB(ウィング)山口(社2)が敵陣へとボールを運ぶ。
右サイド大外のFB(フルバック)原田(心理4)へ配球され、タックルに捕まりながらも内側に切り込んできた和田へオフロードでつなぎ、約40mを力強いランで独走。ポスト中央にグラウンディング、原田のコンバージョンも決まり7-6と逆転。
しかしその5分後、同志社のオフサイドから自陣にてラインアウトモールを形成される。モールディフェンスで動きを止めると、京産大は右サイドへと振る。田村がタックルで止めるもオフロードでつながれ、防御網を突破。トライを許した(7-13)。
前半をリードして折り返したかった同志社。果敢に敵陣へ侵入するも、完全にマークされていた山口に対し集散の早い京産大。追加点を奪えないまま、前半が終了した。
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