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写真:昨年の帝京戦はスクラムで後手に回ってしまった早稲田
ラグビー関東大学対抗戦もいよいよヤマ場を迎える。早稲田大学はここまで無傷の4連勝。次戦は9度の全国大学選手権優勝を誇り、大学ラグビー界に君臨し続けてきた帝京大学だ。
早大にとって続く慶應義塾大学戦、明治大学戦に向け、弾みをつける上でもかなり重要となる一戦だ。
前回の対戦は8月の夏季オープン戦。早大は前半優位に立つと、終盤にやや失速しながらも帝京大を撃破。王者・帝京大との実力差はほとんどないと言ってもいいだろう。
帝京大も早大と同様に4連勝でこの日を迎える。開幕から3戦は、王者の余裕を見せ、点差をつけ勝利したが、前節は少し様子が違った。
慶大を倒し、勢いに乗る筑波大学に対し苦戦を強いられ。終盤までリードを奪われる展開となる。
ラストワンプレーでWTB木村朋也(帝京大)がトライを決め、同点に持ち込み、コンバージョンキックが決まり、逆転勝利に成功する劇的な幕切れとなった。
予想に反して接戦となった筑波大戦だが、内容では劣っていても最後には勝利をつかむ。そこに帝京大の底力がある。
また、強豪校のエース級が並ぶBK(バックス)陣は帝京大が誇る豪華な布陣だ。
FW(フォワード)陣は昨年に比べ、やや戦力ダウンは否めないが夏季オープン戦でも光った修正力など、やはり総じてレベルは高い。
帝京大に対し早大はどのような戦い方をすべきか。ここまでの4試合中2試合を完封に抑えるなど、春は課題として挙げられていたディフェンスが向上し、うまく機能している。
帝京大が苦戦した筑波大との対戦でも、相手をわずか8点に抑える好守を見せた。
一方の課題は「規律」であろう。前節の成蹊大戦ではブレイクダウンでのペナルティが多くなってしまった。
帝京大戦では修正しペナルティはできるだけ抑えなければ、すぐに流れを明け渡すこととなるだろう。
写真:筑波大学戦はロスタイムに逆転した帝京大学
昨年の対抗戦では、28-45というスコアで帝京大に敗戦を喫した早大。前半、スクラムで押されミスが相次ぎ、完全に相手に主導権を握られてしまった。
無得点で試合を折り返し、後半に追い上げを見せたものの、前半に背負ったビハインドが重くのしかかった。
前半に勝負させてもらえなかった要因について、相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)はマインドセットの部分もあったと語る。
昨季の反省も生かし、「チャレンジする」「仕掛けていく」というマインドで臨みたい。
帝京大の牙城を崩すためには、早い時間での先制トライ、そして相手にチャンスを与えるようなミスや、ペナルティを犯さないことが求められる。
また、相良監督も帝京大戦では「ディフェンスとブレイクダウン」の部分を重要視している。
現在、明大、帝京大、早大の3校が無傷の4連勝で、群雄割拠となっている対抗戦Aグループ。帝京大戦で勝利すれば一歩優勝に近づくことは間違いないだろう。
実に対抗戦では9年ぶりとなる帝京大戦での白星を獲得できるか。11季ぶりの大学王者の称号を手にするために、まずはここが正念場だ。
文:小林理沙子/写真:石名遥(早稲田スポーツ)
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