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写真:名手SOパーカー、4つのPGで勝利に貢献
後半、神戸製鋼は4分に、SOパーカーがPGを沈めて、12-3とリードを広げる。ただリコーも負けていない。6分、ゴール前、ラインアウトからモールを押し込み、最後はHO(フッカー)芳野寛が押さえて8-12と追い上げる。
4点差に詰められた神戸製鋼は18分、敵陣15mほどのスクラムからSHエリスから左に展開、途中出場のSO清水晶大、WTB(ウィング)山下楽平とつないで、山下がトライ。清水もしっかりとゴールを決めて19-8と再びリードを広げる。
その後はなかなか得点が動かなかったが、リコーは37分、再びゴール前のライアウトからモールを押し込み、最後はNO8(ナンバーエイト)ボーク コリン雷神がトライ。
ゴールは決まらなかったが13-19とし、1トライ1ゴールで逆転できる点差に追い上げた。
残り時間1分強、リコーは相手のハイタックルで、再び、モールから得点のチャンスかと思われた。
しかし、ペナルティ後のキックがノータッチとなってしまう。カウンターから再びリコーが攻め込むが、神戸製鋼は途中出場のSH日和佐篤がジャッカルで奪い返す。あとはホーンが鳴った後、神戸製鋼がタッチに蹴り出しノーサイド。
トーナメントさながらの真剣勝負は神戸製鋼が19-13で勝利し、勝ち点4を加えて総勝ち点13とした。リコーは7点差以内の敗戦で勝ち点1を得て、総勝ち点7とした。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にはカップ戦初登場となった神戸製鋼のSHエリスが選ばれた。
前節に続き、今節も惜敗してしまったリコーの神鳥裕之監督は、「昨年度のチャンピオンチームに対して、ファイティングスピリッツといった気持ちの部分を伝えられたゲームだったが、実行力、細かな判断、スキル、厳しい局面でのディシプリンなど、もっと上げていかないといけない」。
「モールなど相手を苦しめるシーンたくさんあったので、ポジティブな面を見ながら、できなかったことは次の試合に向けて反省していきたい」と悔しい表情を見せた。
ゲームキャプテンFL松橋は「(プール戦)1位通過を狙っていたので、何とかして勝ちたかった。結果、神戸製鋼の方が1枚、上手だった。大事なところの規律などを徹底し、プレッシャーに勝てる、もっとタフなチームにならないといけない」と前を向いた。
開幕3連勝を達成した神戸製鋼のデーブ・ディロン HC(ヘッドコーチ)は、後半、相手に押し込まれたこともあり、「勝つことができて本当によかった」。
「リコーさんからタフな試合を強いられた。自分たちは負けてもおかしくない試合で、勝ち切れた選手を誇りに思います」と口数も少なかった。
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