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5月12日に行われた、春季大会第2戦目の対帝京大学戦。大東文化は前後半ともに帝京に圧倒され、計10失トライの7-60で敗北。初戦の東海大学戦に続き、春季大会2連敗となった。
前半開始早々に自陣ゴールライン目の前まで攻め込まれるピンチを迎えるが、ここは帝京戦より新たにメンバーに加わった、CTB(センター)シオペ ロロ・タヴォ(3年=ウェズリーカレッジ)らのタックルで危機を脱する。
その直後の前半10分、大東文化がハーフウェイライン付近まで攻めあがるが、パスを受けた星野大紀(4年=中部大春日丘)が相手タックルに対し転倒。
サポートは間に合わず、ボールを奪われる。そこで一気に帝京のBK(バックス)に攻め込まれ、トライを許した。
続く17分には、ディフェンスにまわった鎌田進太郎(2年=石見智翠館)が帝京BKにステップで抜かれ、そのままゴールラインまで走り切られる。
その後も24分、26分、30分と立て続けにトライを決められ、前半終了までに5トライを奪われ、0-33で試合を折り返す。
何もできずに終了した前半を振り返り、ハーフタイムでは2人目のサポートを特に意識していくことを話し合う。
FW(フォワード)の足が止まったところを、帝京のディフェンスに詰められ、そこでハンドリングエラーやノックオンというミスが起こっていた。
ハーフタイムには2人目のサポートを話し合う
後半に入ると、ハーフタイムでの話し合いが功を奏したのか、ついに大東文化のスコアが動く。
後半6分、フェーズを重ね主将でNO8(ナンバーエイト)の佐々木剛(4年=八戸西)が待望のトライを決める。しかし、反撃はこれのみだった。
大東文化はその後も攻め続けるが、帝京のプレッシャーに対してペナルティが相次ぎ、決定的なチャンスを作れないまま時間が経過していく。
帝京の猛攻は後半も衰えることもなく、結局最後まで流れを変えることはできずに7-60で試合終了となった。
チャンスは一瞬でピンチとなる
「(帝京は)1人1人が基本のプレーに忠実で、規律が取れていた。ブレイクダウンではサポートが早かったり。逆に遅いところを狙われて、ペナルティを多くとられてしまった」。
「そういう所がうち(大東文化)との違いかなと思う。」と、副主将でRP(プロップ)の藤井大喜(4年=黒沢尻工業)は振り返った。
パスをつないで敵陣まで攻め込み、チャンスを作った場面は少なくはなかった。しかし、それを決めきれたのは前半が終了し、後半開始直後の1度のみ。
試合を通して、ブレイクダウンの攻防でターンオーバーされ、貴重なチャンスを逃すというプレーが多く見られた。
しかし、スクラムでは帝京相手に有利に立ち、ペナルティを獲得するなどFWの自信につながった所もあると藤井は言う。
BKではシオペや長谷川昇(2年=バーカーカレッジ)らの力強いタックルやランは、次戦へ期待のかかるプレーとなった。
FB(フルバック)の鈴木匠(3年=札幌山の手)はサポートの点も指摘しつつ、ノミネートの甘さも敗因の1つに挙げた。選手自身の自信へとつながるプレーとともに、チームとしての課題も明らかになった帝京戦であった。
次戦の相手は早稲田大学。「BKに上手いプレーヤーが揃っているので、FW戦での勝利が必要」(藤井)と言うように、26日に行われた慶應義塾大学戦では、早稲田BK陣の活躍が目立った。
巧みなフットワークと足の速さで慶應義塾のディフェンスを抜き去り、トライを決めている。
ペナルティを犯さずに、最後までトライを取りきる。そのためにも早稲田戦では、帝京戦でたびたびチャンスを逃した場面である、ブレイクダウンでの攻防の改善、そして鈴木の言うノミネートを含めたディフェンス面の修正が、必要であろう。
大東文化としては、春季大会第3戦目の折り返し地点でもある早稲田戦で勝利し、続く慶應義塾戦と流通経済大学戦への足掛かりとしたいところだ。
大東文化大学と早稲田大学の試合は、6月2日(日)午後0:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文/写真:馬場修平(スポーツ大東)
スポーツ大東編集部
1967年創刊。大東文化大学体育連合会所属。現在活動している部員数は13名。ラグビー部や陸上競技部、テコンドー部など国内外で活躍する「大東スポーツ」を、年4回の新聞発行やホームページ、X、Instagramで学生たち自ら情報を発信する。
ホームページ:https://sports-daito.com/
X:https://x.com/supodai
Instagram:https://www.instagram.com/supo__dai?igsh=bmdncWI1ZjR3d3N0&utm_source=qr#
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