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ラグビー コラム 2019年5月9日

天理、帝京の連覇を止めた関西の雄は今季も強力。ラグビー関西大学春季トーナメント

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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昨季は帝京のV10を阻止今季は大学日本一を狙う天理

4月末に関東では大学ラグビーの春季大会が開幕したが、4月21日から関西でも大学春季トーナメントが始まっている。春季トーナメントは、2016年度から関西の大学のレベルアップを目的に開催されている大会だ。

この春のトーナメントの順位により、秋の関西大学Aリーグの対戦表が決定する大事な戦いにもなっている。2016年は天理大学と京都産業大学が引き分け、同時優勝を果たし、2017年は京都産業大、2018年は天理大がそれぞれ優勝している。

昨年度関西王者の天理大は帝京大学のV10を阻んだが、大学選手権準優勝に終わった。1回戦は5月12日(日)、昨年度のBリーグ王者で、入れ替え戦で関西大学を下して、Aリーグに復帰した摂南大学と摂南大グラウンドで対戦する。

天理大は1995年から指揮を執る小松節夫監督はもちろん変わらない。新キャプテンに就任したのは、石見智翠館やU20日本代表でも主将としてチームを引っ張った経験を持つ小兵タックラーのFL(フランカー)岡山仙治(4年)。

副キャプテンにはSO(スタンドオフ)林田拓朗(4年)が就いた。「去年のチームの悔しさを忘れずに、今年も日本一を目指して頑張ります」(岡山)。

すでに天理大は春季の練習試合を重ねており、4月20日に京都産業大に33-26、27日に日本大学に42-17、5月5日に関西学院大学に52-7と連勝中であり、新年度になっても関西では頭ひとつ抜けた存在である。

FL岡山キャプテン、SO林田副キャプテン以外にも、3月のジュニア・ジャパンでも活躍していたSH(スクラムハーフ)藤原忍、CTB(センター)シオサイア・フィフィタ(ともに3年)。

昨年度もチームを引っ張っていたPR(プロップ)小鍛治悠太(3年)、山川力優(4年)、LO(ロック)アリペリ・モアラ(2年)、SO松永拓朗(3年)、FB(フルバック)立見聡明(4年)らが健在で、総合力は高い。

新年度になってAチームで試合に出場を果たしているHO(フッカー)高橋虎太郎、LO上田圭佑、NO8(ナンバーエイト)亀沖泰輝、WTB(ウィング)内村祐介、江本洸志といった新しい力である2年生選手にも注目したい。

一方、元日本代表のNO8河瀬泰治監督率いる摂南大学も、今シーズンの目標を大学選手権出場に掲げて、4月からオープン戦を戦ってきた。4月14日には中京大学に28-24で勝利してHO瀬戸伊織(4年)キャプテンの初陣を飾った。

続く21日に、同じ関西Aリーグのライバルである近畿大学に45-24で勝利し、30日には関東リーグ戦の専修大学に45-31と3連勝を果たした。ただ、5月2日には昨年度の対抗戦優勝の早稲田大学に0-72で敗れている。

摂南大学で注目したいのはトンガやフィジーからの留学生の選手たちである。4年生になったバックローのタンギパ・タリフォロフォラ、マタエナ・イエレミアはFWの核となっている。

そしてジュニア・ジャパンでも試合に出場していた日本代表の父を持つSO/WTBヴィリアミ・ツイドラキ、7人制日本代表合宿の練習生としても招集されたCTBテビタ・タイ(ともに2年)は昨年度、1年生からチームの中核として活躍していた。

天理大の突破をどう止めるかがカギ

摂南大としては、日本人選手が留学生たちにいい形でボールを渡してトライを狙いたいところだ。また、相手にも突破力のある選手も多く、ディフェンスで粘ること、さらにセットプレーでどこまで戦うことができるか大きな焦点になろう。

昨年度の関西王者である黒衣の軍団の優位は動かない。天理大としては、新しいコンビネーションを試しつつ、徐々に調子を上げていきたいところだ。

Aリーグに復帰した摂南大としては、チャレンジャーの姿勢を貫き、少しでも接戦に持ち込むことができるだろうか。

ワールドカップイヤーである2019年のラグビー関西大学Aリーグ春季トーナメント 1回戦 天理大学vs.摂南大学戦は、5月12日(日)午後4時からJ SPORTSオンデマンドで配信される。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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