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ラグビー コラム 2019年1月4日

Aシード3校と流経大柏がベスト4進出。全国高校ラグビー大会 準決勝の見どころ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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2018年12月27日に開幕した第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会は、残すところあと3試合となった。2019年1月3日に行われた準々決勝の結果、Aシード3校、Bシード1校が順当に勝ち上がり、1月5日の準決勝で相まみえることになった。キャプテンによる抽選で決まった組み合わせは以下の通りだ。

◇1月5日、準決勝組み合わせ
12:45 大阪桐蔭(大阪第一) 対 流経大柏(千葉)
14:30 東福岡(福岡) 対 桐蔭学園(神奈川)

前回準優勝の大阪桐蔭

前回準優勝の大阪桐蔭

第1試合は、Aシードの大阪桐蔭と、創部史上初の全国ベスト4入りを果たした千葉県の流経大柏が対戦する。大阪桐蔭は、昨シーズンの花園では準優勝、春の選抜大会でも準優勝と悔しい思いをしてきた。悲願の初優勝のために負けられない戦いだ。FL奥井章仁を筆頭に重量FWが力強く前に出て、松山千大、高本幹也の両CTBを軸にしたアタックでチャンスを広げる戦いは、力強く安定感がある。名前をあげた3人他、HO中川魁、FB伴井亮太ら昨年からの経験者が多いのも強みだ。流経大柏に対してもフィジカルの優位性を保ちつつ、ディフェンスを崩したい。

春の選抜大会を制した桐蔭学園

春の選抜大会を制した桐蔭学園

対する流経大柏は、大阪の常翔学園を終盤の逆転で下してのベスト4入りだ。我慢の末の勝利は大いに自信になっただろう。モールを押し込むなどFW陣が勢いづいているのも好材料だ。「日本一から逆算してチームを作ってきた」と、相亮太監督が言う通り、準々決勝では怪我を抱えるWTB當眞慶に無理をさせず、次を見据えた。188㎝の八木澤龍翔、187㎝の星野竜輝を中心にラインアウトは安定しており、CTB土居大吾、柳田翔吾は攻守に力強いプレーを続けている。多彩な攻め手を持つだけに、大阪桐蔭のアタックをいかに封じるかが勝利の鍵だろう。

第2試合は、Aシード同士の戦いとなった。両者は春の選抜大会の準々決勝で対戦し、40-34で桐蔭学園が勝っている。しかし、トライ数は5対4で東福岡が上回っていた。勝利を呼び込んだのは、SO津田貫汰の正確なキックだ。トライ後のコンバージョンゴールをすべて決めたほか、ペナルティーゴールとドロップゴールを2本ずつ決めている。津田は今大会でも正確なキックを披露し、準々決勝の天理戦でもすべてのコンバージョンを成功させ、3本のPGも加えて、トライ数5対5の試合を勝利に導いた。準決勝でもキーマンになる。

桐蔭学園の強さは、一人一人が基本プレーを正確に行ってボールを継続支配できるところにある。1年生のNO8佐藤健次ほか突破力のある選手も多く、縦への突進でディフェンスを集め、SH小西泰聖キャプテン、津田のハーフ団が正確なキックとパスで攻撃を組み立てる。対する東福岡はグラウンドのどこからでもボールをつなぎ、トライへの射程距離の長いチームだ。準々決勝で3トライをあげたWTB志氣陸王らスピードのある選手が揃い攻撃力は抜群。自由奔放なアタックだけではなく、ディフェンスも固い。加えて今季はモールも強化し、桐蔭学園同様に得点方法は多彩だ。ハイレベルの攻防が繰り広げられるだろう。

どのチームも優勝するだけの実力は備えている。ミスや反則、ボールのはね方などが、どのチームに幸運をもたらすのか。「我慢」がキーワードの拮抗した戦いになりそうだ。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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