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12月16日に熊谷ラグビー場で行われた、第55回全国大学ラグビーフットボール選手権大会3回戦。
大東文化大学は筑波大学に31-7で勝利し、12月22日にキンチョウスタジアム(大阪府)にて行われる準々決勝へと駒を進めた。
対戦相手は、関西大学ラグビーAリーグ1位の天理大学。勝利への鍵となるのは、『細かいミスを無くすこと』である。
筑波大戦を振り返ると、ポイントは3つに絞ることができる。1つはFW(フォワード)とBK(バックス)の連携が取れていたこと。
リーグ戦を終えた時点でHO(フッカー)平田快笙主将(環境4=大東大一)は、「FWだけで戦っていたイメージ。BKとの間に溝がある。もっとコミュニケーションを取らなければならない」と連携についての問題点を指摘していた。
その点を修正し臨んだ筑波大戦では、パスを受けたCTB(センター)のシオペ・ロロ・タヴォ(外英2=ウェズリーカレッジ)、左WTB(ウィング)の土橋永卓(環境4=秋田中央)らが、持ち味の快足を生かした独走トライを決める。
「FWでアタックしてからBKに、という連携が良い形でできていた」と、FL(フランカー)湯川純平副主将(現経4=御所実業)は、BK陣が個人の力を存分に発揮できた要因を挙げた。
もう1つは、強みが出せたこと。大東文化のスクラムトライで先制したことや、終始安定していたセットプレーは、結果的に良い試合の流れを作ることになった。
天理大戦においても、特にスクラムは揺らぐことのない強みとなる。ただ、その部分に関してもFWとBKの連携が重要になる。
「ゴール前スクラムに持っていくオプションがFWでゴリゴリ前進する、というのが主でワンパターン」と、平田は言う。
BKも絡めた前進によってペナルティを取りスクラムを選択する、というベストな形になるように、さらに磨きをかけていきたいところだ。
そして3つ目。天理大戦に向けて、さらには大学日本一を目指す大東文化が早急に修正しなければならない箇所でもあるのが、精度の部分である。
青柳勝彦監督は試合後に、「精度の部分。良い流れをつかむ場面で細かいミスがあった」と、試合を振り返った。
オフロードパスをインターセプトされたことや、カウンターラックなど、絶好のチャンスを逃すことになったミスも決して少なくはなく、「気の緩みが出た」と平田は反省した。
リーグ戦を通して目立った部分にもミスが多いことが挙がるが、未だ完全には解決されていない。選手権という舞台で相手も相手だけに、仮にも現状のまま臨めば、厳しい試合になることは明らかだ。
勝ち進んでいくためには精度を上げて、細かいミスの無いプレーを展開したい。
大東文化のチームスローガンである『信頼』について、SO(スタンドオフ)大矢雄太副主将(環境4=中部大春日丘)はこう捉えている。
「ラグビーはチームスポーツなので、バラバラになってしまうといけない。これから先の相手は、みんなで信頼しあってチーム一丸にならないと勝てないので、そういう意味で『信頼』はみんなをつなぐ言葉」。
『信頼』を力に変えて、モスグリーン軍団は関西の「黒衣軍団」と戦う。
文/写真:馬場修平(スポーツ大東)
◆ラグビー全国大学選手権 準々決勝
・大東文化大学 vs. 天理大学
※12月22日 (土) 午後6:30からJ SPORTS 1で放送
※12月30日(日)午後7:00からJ SPORTSオンデマンドで配信
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