人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2018年12月14日

筑波大学、粘り強く大東文化大学に挑む。ラグビー大学選手権

ラグビーレポート by 筑波大学新聞
  • Line

3年ぶりの全国大学選手権出場となった筑波大学。初戦の相手は関東リーグ戦を2位で終えた強豪・大東文化大学だ。

偶然にも、両者は3年前の2015年、そして4年前の2014年に大学選手権の初戦で対戦している。

当時の筑波大は、現在トップリーグで活躍するホセア・サウマキ(キヤノンイーグルス)など留学生選手をどう抑えるかが焦点となった。4年前は勝利したが、翌年は敗れた。今年の戦いにも注目が集まる。

今回も留学生選手は要注意だ。入学当初からスタメンで出場しているLO(ロック)タラウ(4年)、NO8(ナンバーエイト)アマト(4年)のファカタヴァ兄弟がFW(フォワード)をけん引する。

スクラムが戦いの焦点となる

さらに、大東文化大は大学トップクラスを誇るスクラムの強さを持つ。古川拓生監督(体育系・准教授)は「個々の能力が非常に高い。筑波大が苦手とするチーム」と評する。

筑波大は大東文化大に対し、どう戦うか。まずは、筑波大の今シーズンの戦いを振り返る。

筑波大は今シーズンの関東大学対抗戦を3勝4敗の5位で終えた。開幕戦から早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学に3連敗し、主将のHO(フッカー)大西訓平(体専4年)は「どん底だった」と語る。

対抗戦前半は相手の攻撃の流れを止められず、タックルの弱さが露呈。攻撃ではセットプレーからの第1フェイズの精度が低く、攻守がかみ合わなかった。

それでも、「まだ、大学選手権出場と目標としてきた日本一を達成できる可能性は残っている」(大西)と切り替えた。

4戦目の青山学院大学戦で初勝利をあげると、筑波大は息を吹き返す。続く成蹊大学戦は101-0と100点ゲームで完封した。

さらに日本体育大学戦では、「自分たちのやってきたプレーをすれば、トライを決められるとわかった」(大西)。その要因はセットプレーからの第1フェイズの精度が高くなったことにある。

攻撃の起点となる松永

このプレーを担うのが、1年生ルーキー・松永貫汰(同1年)だ。青山学院大戦以降、WTB(ウイング)からSO(スタンドオフ)にポジション変更し、攻撃の軸に。

「徐々に自分で仕掛けながらもパスを出してボールを動かす自分らしいプレーができている」(松永)。

だが、最終戦で帝京大学に10-66の完敗を喫した。格上の相手に対して、セットプレーのミスや接点でのほころびが目立った。それでも、相手の攻撃を遅らせる良いタックルやターンオーバーを決められたことは収穫だ。

古川監督は「自分たちの形が出せてきている。スコアほど落ち込む内容ではない」と振り返る。

大東文化大は個が強く、スクラムを武器としているため、まともに攻撃を受けてしまえば、筑波大に勝ち目はない。

だが、リーグ戦では完封試合はなく、古川監督は「個々の能力が高いため、組織としての守備には穴がある」と指摘。

SH(スクラムハーフ)杉山優平(同3年)は「テンポ落として攻めるのではなく、相手の守備が整わないように工夫しながら攻めていきたい」と話し、松永は「うまくFWを使って攻撃のオプションをしっかり作っていきたい」と語った。

主将の大西は大東文化大戦に向けて、「どれだけ自信を持って試合に臨めるかが勝負」と語る。「自分たちは強いわけではない。だからこそ泥臭いプレーをやっていくしかない」。

大東文化大へのリベンジ。そして創部初の大学選手権優勝に向け、筑波大の挑戦が始まる。

文/写真:明石尚之(筑波大学新聞)

◆ラグビー大学選手権3回戦
・12月16日(日)午後2:05 大東文化大学 vs. 筑波大学
※J SPORTS 4で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信

筑波大学新聞

筑波大学新聞

筑波大学やつくば市内のニューズを扱う、筑波大学公認の新聞。発行は年7回で発行部数は2万部以上。取材や原稿執筆、紙面の作成などは学生中心で行う。»Twitter »Facebook

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ