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ラグビー コラム 2018年11月2日

世界最強NZ代表オールブラックスへの挑戦 ラグビー リポビタンDチャレンジカップの見どころ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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世界最強ニュージーランド代表オールブラックスへの挑戦が迫った。日本代表の「現在」が大観衆の前で明らかになる。日本代表がオールブラックスと戦ったのは過去5回。1987年の2度の対戦はニュージーランド側では正式なテストマッチとは認めておらず、ニュージーランド側が公認したテストマッチは、1995年、2011年のラグビーワールドカップと、2013年11月2日、秩父宮ラグビー場で行われた3試合だ。日本代表は5戦全敗。2013年は、6-54で敗れている。

ただし、2013年のオールブラックスはカリスマキャプテンのリッチー・マコウほか主力がずらりと並んでいたが、今回は若手の多い編成となった。11月10日のイングランド代表戦から始まる欧州勢との3連戦に向けて、NO8キアラン・リード、SOボーデン・バレットなどの主力が先にロンドンに向かったためだ。もちろん、若い選手にチャンスを与え、メンバーの層を分厚くする狙いもある。

ルーク・ホワイトロック

オールブラックスのキャプテンを務めるルーク・ホワイトロック

オールブラックスのキャプテンを務めるのは、NO8ルーク・ホワイトロック(27歳)。ホワイトロック兄弟の末っ子で、2013年の日本代表戦がデビュー戦の堅実なプレーヤーだ。先発メンバーではHOデイン・コールズ(184cm、110kg)、WTBワイサケ・ナホロ(186cm、96kg)は本来であればレギュラーメンバー。バックス並みの走力、スキルを誇るコールズ、爆発的なスピードを持つナホロは日本にとって脅威だ。先発15人でオールブラックスデビューとなるのは、21歳のFLダルトン・パパリイ(193cm、113kg)と、ハリケーンズのCTBマット・プロクター(180cm、90kg)。パパリイが母にメンバー入りを告げると、泣いていたという。それほど、オールブラックスに選ばれるということは、ニュージーランドの人々にとって特別なことだということだ。来年のラグビーワールドカップのメンバー入りに向けてのサバイバルマッチでもあり、彼らは並々ならぬ気迫で日本代表に立ち向かってくる。

レメキ ロマノ ラヴァ

決定力のあるレメキ ロマノ ラヴァ

迎え撃つ日本代表は、決定力のあるレメキ ロマノ ラヴァ、松島幸太朗をケガで欠くのが痛いが、代わって初キャップとなるヘンリー ジェイミーが14番に入り、神戸製鋼で好パフォーマンスを見せている山中亮平が15番を背負う。東海大仰星時代から「天才」といわれながら、日本代表の正メンバーに入れない時期が続いた山中の覚醒を期待したい。

オールブラックスからの初勝利をあげため、日本代表が目指すのが、ボールの動く時間、いわゆる「インプレー時間」を多くすることだ。攻守にミスなく動き続ける。スーパーラグビーでは大活躍していても、オールブラックスとしての経験が少ない選手たちにプレッシャーをかけ続け、快適にプレーできない時間を多くすれば勝機が出てくる。

リーチ マイケル

リーチ マイケル キャプテン

「オールブラックスとのテストマッチは4試合目です。毎回レベルアップできてきました。チャレンジして勝ちに行きます。テストマッチの経験の少ない選手たちにプレッシャーをかけ続けたい」と、リーチ マイケルキャプテン。怪我からの復帰戦となる姫野和樹は、「すごく興奮しています。この気持ちを明日に持って行って爆発させたい。ハートで負けないことを意識したい」と話した。立ち上がりから互いの気迫がぶつかり合う好試合になりそうだ。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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