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ラグビー コラム 2018年10月19日

慶應義塾は帝京と激突、対抗戦は佳境に突入。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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9月15日(土)に慶應義塾大学の対抗戦がスタートしてから約1ヶ月が経った10月21日(日)、いよいよ帝京大学との一戦を迎える。

帝京大から勝ち星をあげて、強さを証明したい

帝京大とは古田主将の代になり、2回目の戦いだ。最初の対戦は春季大会第5戦。昨年の対抗戦のリベンジを果たすべく臨んだ試合だった。だが結果は12-52と大きく差をつけられて敗北。

ハンドリングエラーやラインアウトでのミスなど、自チームでのミスに加えて、モールでは押し戻されてしまうなど力でも及ばず、完成度の差を見せつけられた。

春の試合だけを考えれば、慶大の勝利が難しいと感じてしまうが、あくまでもそれは春の時点での話であることを忘れてはいけない。

慶大は日本一という目標の達成に向けて、春から厳しい環境下で練習に励んでいて、成長を続けている。実際にその成果が対抗戦で表れつつあるのだ。

対抗戦3試合を終えて、負けなし。順調に勝ち星を増やして、結果を残している。ただそれだけでなく、試合の内容でも春からの成長を見せている。

慶大の初陣である日本体育大学戦は、84点を奪う得点ラッシュ。FW(フォワード)陣がセットプレーからトライを決めれれば、BK(バックス)陣は流れの中でトライを量産。弾みをつけるような勝利で対抗初戦を白星で飾った。

加えて個人を見てみると、古田はコンバージョンキックを12回蹴って驚異の全成功。その他の選手たちも活躍し、個人としてもチームとしても仕上がり具合の良さを見せた初戦だった。

次戦の筑波大学戦は、後半に筑波大の怒涛の攻撃に苦しめられたが、前半から保ったリードを奪われず辛勝。

前半は、オフェンスで着実に得点を重ね、ディフェンスでは魂のタックルを見せた慶大が筑波大を7点に抑えるなど、慶大の理想のスタイルが表れたような試合だった。

後半持続できなかった点は改善しなければならないが、慶大の理想のスタイルの片鱗が垣間見え、そのラグビーの強さも感じることができた。

3戦目の成蹊大学戦では、ここまでの先発メンバーを半分近く入れ替えた臨んだ布陣で戦ったが、68-14で危なげなく勝利。

「試合としては苦しんだ」と試合後に話した古田京(医4・慶應)主将。とは言うものの、いつもとは違うメンバーで臨んだ中で確実に勝利を収め、大きく差をつけてもいる。

春には不安要素の1つだった選手層の部分で、不安を払拭するような試合を見せた。対抗戦3試合で、自分たちに対して厳しく接してきた成果が発揮されているのだ。

もちろん帝京大も春とは違う姿になっている。春こそ明大、早大に敗れているが、対抗戦ではさすがの強さを見せつけている。

100点ゲームを2試合でマークしていて、残りの1試合も100点に近い90点という得点をたたき出したのだ。

帝京大戦も慶大のタックルは注目ポイント

この帝京大の圧倒的な攻撃力と慶大の進化したディフェンス、その攻防に注目だ。筑波大戦の前半のような、粘りを見せられれば慶大の勝利が近づくに違いない。

日本一を目指す慶大にとって、大学選手権10連覇を目指す帝京大は勝たなければいけない相手。昨年見えた王者の背中を、今年は捉え、黒黄の強さを証明することができるか。いよいよ対抗戦は佳境に突入だ。

慶應義塾大学と帝京大学の全勝対決は、10月21日(日)午前11:20から、J SPORTS 3で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:竹内大志、田中壱規/写真:萬代理人、田中壱規(慶應スポーツ)

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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