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ラグビー コラム 2018年5月11日

日本ラグビーが世界に誇るトライゲッターとオーストラリアを代表するパワフルランナーに注目 ウィークエンドピックアッププレイヤー

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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スーパーラグビー2018第13節、サンウルブズ対レッズは、5月12日(土)、12時5分、秩父宮ラグビー場でキックオフされる。サンウルブズは、怪我で戦列を離れていたリーチ マイケルが7週間ぶりに背番号6で出場し、これまで控えが多かったヴィンピー・ファンデルヴァルトがLOで先発する。レッズはオーストラリア代表86キャップのPRジェームズ・スリッパーが怪我から復帰してキャプテンを務める。また、前節から復帰したFLジョージ・スミスも来日し、先発メンバーに名を連ねた。

福岡堅樹

サンウルブズで注目選手にあげたいのは、WTB福岡堅樹だ。いまや日本ラグビーが世界に誇るトライゲッターである。第11節のハリケーンズ戦であげたトライは、福岡のゲーム勘の良さ、豊富な運動量を見せつけるものだった。ハリケーンズのネヘ・ミルナースカッダーのショーパントにプレッシャーをかけ、交錯して倒れながら、すぐに起き上がってアタックに備え、SH流大のキックを追ってディフェンダーに競り勝ってのトライだった。

サンウルブズは激しく前に出るディフェンスシステムを採用しているが、前に出るだけでは簡単に裏をとられてしまう。抜群のスピードでトライを奪うだけではなく、ボールを持っていないときにゲームの流れを読み、献身的に動く福岡の存在は初勝利に欠かせない。175cm、83kgとけっして大きくはないが、体幹が強く、タックルで倒した相手選手からボールを奪うこともしばしば。攻守にレッズの選手たちを翻弄することを期待したい。

サム・ケレヴィ

レッズには、オーストラリアを代表するパワフルランナー、CTBサム・ケレヴィがいる。1993年9月27日、フィジー生まれ。7歳のときに家族でオーストラリアに移住し、ブリスベンで育った。兄のジョシュアは天理大学での活躍で注目され、秋田ノーザンブレッツ入りしたFBだ。サムがスーパーラグビーでデビューをしたのは20歳だった2014年。目覚ましい活躍をしたのは2016年で、ボールを持って突進したボールキャリーが3位(182回)、ディフェンス突破はダミアン・マッケンジー(チーフス)に次いで2位(62回)、この年の6月にオーストラリア代表ワラビーズでデビューしている。

186cm、108kgというサイズだけでも脅威に感じるが、その肉体は筋肉の鎧をまとっているようだ。ディフェンス突破能力は今年も際立っており、ここまで41回でリーグ全体の6位。もちろん、レッズではナンバーワンだ。ディフェンス突破(DEFENDERS BEATEN)は、タックラーを振りほどき、ミスタックルを誘った回数をカウントする。ケレヴィはタックルを決めたと思っても倒れずに前進してくる。当たり前のことだが、タックルは強くヒットするだけではなく、確実に倒したい。

ケレヴィのほかにも、突破力ある選手は多い。オーストラリア代表PRタニエラ・トゥポウ(175cm、128kg、22歳)はすさまじい突進力があり、WTBフィリポ・ダウングヌ(175cm、91kg、23歳)、ジョーダン・ペタイア(190cm、98kg、18歳)のスピードも脅威だ。彼らを快適に走らせないようにプレッシャーをかけ続けることが、サンウルブズに初勝利をもたらすだろう。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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