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今週日曜日、早稲田大学は関東大学春季大会第3戦、昨年関東大学リーグ戦(リーグ戦)5位の中央大学との一戦を迎える。
先週行われた筑波大学戦では、序盤に筑波大に主導権を取られて、0-24で試合を折り返す。後半途中からSO(スタンドオフ)/FB(フルバック)岸岡智樹(教3=大阪・東海大仰星)を投入。
以降は早大が追い上げを見せたものの、前半の失点が大きく響き、21-38で春季大会2連敗を喫した。連敗という状況のなか迎える第3戦の注目ポイントを挙げていきたい。
今シーズン、ここまでの試合で気になる点は試合の立ち上がりの部分だ。初戦の日本体育大学戦では開始わずか3分で失点を許し、快勝を収めた朝日大学戦(4月29日岐阜県ラグビー祭)でも、前半はペナルティーが多発し自陣での攻防が続いた。
そして、筑波大戦でも相手にボールポゼッションを許し、自陣に押し込まれてしまう展開となった。「ファーストファースト、って言ってそれが体現できなかった」。
フランカー佐藤真吾主将(スポ4=東京・本郷)が話すように、試合の立ち上がりはチームでも意識している部分ではあったが、結果としてはその立ち上がりで相手に主導権を握られる戦いが続いている。
中大戦ではペナルティーやミスを減らしてボールポゼッションを高めていくことで改善を図りたいところだ。
対する中大は春季大会を1試合消化し、こちらも黒星スタートとなった。初戦の法政大学戦は、前半を7-26と大きく点差をつけられて折り返すと、後半に追い上げを見せたが、28-47で敗れた。
しかし、後半では法大のミスを起点にしてトライに結び付けるシーンも散見された。早大は特に自陣から中盤にかけてのミスが多く出ているだけに、不用意なミスから失点につなげられないように注意を払いたい。
また、昨季のリーグ戦では5位に終わった中大だが、昨季リーグ戦王者の大東大戦では前半は7-0、東海大戦も前半は14-0と強豪校を相手にも前半は拮抗(きっこう)した試合を見せているのが特徴だ。
早大は先述の通り試合の立ち上がりの部分で課題を抱えているだけに、序盤で相手を勢いづかせないようにしなければならないだろう。
「AチームとBチームで去年は力の差があったので、そういった力の差を縮めたい」(相良監督)という意図もあり、昨季までAチームでのチャンスが少なかった選手たちも多く試合に出場している。
その中で芽を出しつつある選手も出てきており、この春を通して選手たちが成長していくことでチームの選手層にもさらに厚みが増していくだろう。
ただ、結果としては2連敗を喫しているのもまた事実。初勝利を挙げて今後のシーズンに弾みをつけたいところだ。
早稲田大学と中央大学の試合は、5月13日(日)午後1:00から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文:新開滉倫/写真:石名遥、千葉洋介(早稲田スポーツ)
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