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ラグビー コラム 2018年5月1日

スーパーラグビーもレギュラシーズンは残すところ8節!気になるプレーオフ進出争いの行方は?

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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スーパーラグビー2018は、第11節を終え、ニュージーランド(NZ)勢を軸にした勝ち点争いが繰り広げられている。昨年の18から15にチーム数が減ったことで、各チームの選手層が厚くなったこと、ラグビーワールドカップ2019のメンバー入りに向け、選手のモチベーションが高いことなどが要因となって全体のレベルを引き上げている。

ボーデン・バリット

NZカンファレンスは世界最高のSOボーデン・バリットを擁すハリケーンズが頭一つ抜けた存在

プレーオフ進出枠の8チーム入りに向けた争いはし烈だ。第11節を終えた時点で、総合首位は昨年の覇者クルセイダーズ(7勝2敗、勝ち点33)。NZカンファレンス1位を走るが、これを一昨年の王者ハリケーンズ(7勝1敗、勝ち点32)が追う。同カンファレンスは、3位ハイランダーズ(6勝2敗、28点)、4位チーフス(6勝2敗、26点)が僅差で続くが、クルセイダーズは他の3チームに比べて消化試合が1試合多く、今後、順位の入れ替わりもありそうだ。現時点では世界最高のSOボーデン・バリットを擁し、攻守にバランスのとれたハリケーンズが頭一つ抜けた存在だろう。

ライオンズ

2年連続準優勝のライオンズが今年もNZ勢の対抗馬としてSAカンファレンスの首位に立つ

南アフリカ(SA)カンファレンスの首位は、2年連続準優勝のライオンズ(6勝4敗、31点)、これをジャガーズ、ブルズが勝ち点20で追いかける。15チーム中トップの51トライ(2位のクルセイダーズが40)をあげているライオンズがNZ勢の対抗馬だが、第7節のクルセイダーズ相手には8点しか奪えず、11節では3勝5敗だったレッズに敗れた。ライオンズは、NZ勢のハリケーンズ(12節)、ハイランダーズ(13節)とのアウェイでの試合を残しており、ボーナス点を獲得できずに連敗することだけは避けたい。

ジャガーズ

アルゼンチンから唯一参戦しているジャガーズはNZ勢に初めて勝利を挙げるなどしておりこれからも勝ち星を増やしそうだ

アルゼンチンから唯一参戦しているジャガーズは、ほぼアルゼンチン代表メンバーで戦い続け、1年目(2016年)は4勝11敗、2年目は7勝8敗、そして、今年はここまで5勝5敗、初のプレーオフ進出に向けてさらに勝ち星を増やしそうだ。2015年のラグビーワールドカップでベスト4入りしたアルゼンチン代表の主力が揃っても、プレーオフ進出が難しい。スーパーラグビーのレベルの高さ、移動距離が長く、毎週末に試合が続くタフさを痛感する結果だ。サンウルブズが苦しむのも当然なのだが、メンバーの多くが2019年のラグビーワールドカップでプレーする可能性が高いことを考えれば、強化の速度を速めなければならない。今季の残り試合でも、優勝争いに影響を与える存在であってほしい。

ワラターズ

AUSカンファレンス首位のワラターズはこれから迎えるNZ勢との連戦が控え踏ん張りどころ

AUSカンファレンスは、11節終了時点で、5勝2敗1分けのワラターズ(勝ち点24)がトップ。4勝5敗のレベルズが追いかける(勝ち点21)。ワラターズは、12節からブルーズ、クルセイダーズ、ハイランダーズ、チーフスというNZ勢との4連戦があり、この結果によっては大きく順位を下げるかもしれない。ライオンズに勝ったレッズは、20歳の新鋭SOハミッシュ・スチュワートが抜群のスピードで防御を切り裂いたかと思えば、スクラムで圧力をかけてジョージ・スミス(37歳)がトライを奪うなど、若手とベテランがかみ合い、調子を上げている。5月12日は秩父宮ラグビー場でサンウルブズとの対戦だ。レッズとしては、勢いをつけて14節のハリケーンズ、15節のハイランダーズというNZの上位にチャレンジしたい。

プレーオフ進出枠は、各カンファレンス1位の3チームと残りはカンファレンスに関係なく勝ち点上位の5チームだ。NZカンファレンスのチームが4チーム進出の可能性もあるが、今後カンファレンス内で星をつぶし合う可能性もあり、SA、AUSの2位以下にもチャンスはありそうだ。レッズもまだまだ可能性がある。

統計数値で見ると、SAカンファレンスのライオンズがトライ数以外でも、ボールを持って進んだ距離(4,386m)、ディフェンス突破(288回)で15チーム中1位。タックル成功率は、ハイランダーズ(86.3%)、クルセイダーズ(85.1%)が2トップ。この数字だけでは判断できないが、質の高いプレーを続けているのは事実で、この3チームの戦いぶりを軸に見てくと、優勝争いを楽しめるだろう。8チームによるプレーオフは、7月21日:準々決勝、28日:準決勝、8月4日:決勝戦の予定で行われる。レギュラシーズンは、残すところ8節(12節~19節)、プレーオフ進出争いもこれからが本番だ。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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