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ラグビー コラム 2018年4月20日

安定感あるプレーを披露している「なんでもできる」選手と、仕事人ぶりを発揮すればサンウルブズを苦しめるキャプテンに注目 ウィークエンドピックアッププレイヤー

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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4月21日、ニュージーランド南島クライストチャーチで開催されるスーパーラグビー2018第10節、クルセイダーズ対サンウルブズのメンバーが発表になった。昨年の王者に挑むサンウルブズは、怪我を抱える堀江翔太、田村優、松島幸太朗が欠場。共同キャプテンの流大がリザーブ、ヴィリー・ブリッツがNDS(ナショナル・デヴェロップメント・スコッド)に合流しているため、キャプテンは、FLピーター・ラピース・ラブスカフニが務める。

徳永祥尭

サンウルブズの徳永祥尭はここまで7試合中6試合に出場し安定感あるプレーを披露している

今週末の注目選手は、FL徳永祥尭(185cm、100kg)をあげたい。今季は、ここまで7試合中6試合に出場し、安定感あるプレーを披露している。第2戦のレベルズとの戦いでは、負傷者が相次いだことで不慣れなWTBに入る緊急事態となったが、持ち前の対応能力の高さで無難にこなした。「WTBは花形でいいポジションだなと思っていたのですが、しんどいポジションでした。きつかったです」。試合後のコメントも振るっていた。

徳永は兵庫県出身で関西学院高校から関西学院大学に進み、大学時代はU20日本代表にも選出され中心選手として活躍した。卒業後は東芝ブレイブルーパス入り。並外れた走力で7人制日本代表でも活躍し、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックに出場して4位入賞の快挙を成し遂げている。ともにプレーする選手たちは「彼はなんでもできる」と、その万能ぶりに舌を巻く。今年のサンウルブズでは、リーチ マイケル、ラブスカフニ、姫野和樹、ヴィンピー・ファンデルヴァルトなど、ライバルの多いFW第三列で出場機会が少なくなると見られていたが、負傷者続出の中でチャンスをつかみ、出場機会を増やしている。キックオフのボールを追いかけてのタックルや、ボールを持ってのロングゲインなどで存在感を示し、2019年、日本で開催されるラグビーワールドカップの日本代表入りへのサバイバルマッチで一歩リードしている。

最強のクルセイダーズを相手に6番で先発することになった徳永は次のようにコメントした。「移動もあり少し準備期間は短いですが、移動前に落とし込みをする時間がありましたし、フライトの時間を使って皆で共有する事もできました。海外遠征は一緒に過ごす時間も長いので、細かいところも詰めていく事ができています。相手が強豪ニュージーランドチームなので、個人的にもチャレンジしたいという気持ちが大きいです。昨年のクルセイダーズ戦では大差で負けてしまいましたが、ハングリ―精神で向かっていけば、先日のライオンズ戦のように、いい戦いができると思います」。

対するクルセイダーズは、オールブラックスで95キャップのPRオーウェン・フランクス、66キャップのFB/WTBイズラエル・ダグが怪我から復調して今季初のメンバー入り。世界最強PRの一人と、抜群のステップワークを誇る天才BKの加入は、サンウルブズにとっては脅威だ。今季全試合に出場していたキャプテンのLOサム・ホワイトロックが調整のために欠場。代わってFLマット・トッドがキャプテンを務める。

ニュージーランド屈指のオープンサイドFLマット・トッド(185cm、105kg)を、クルセイダーズの注目選手としてあげたい。2011年にスーパーラグビーデビュー。2013年、同じクルセイダーズのカリスマ、リッチー・マコウが長期休暇をとった際に実力を発揮し、同年、オールブラックスでのデビューを果たした。練習、試合と常に100%の力を発揮する姿勢は誰もが認めるところ。その姿は、マコウに重なる。今季は5試合に出場し、タックル成功率は93%。昨年は15試合に出場し、90%のタックル成功率を残した。骨惜しみせず走り回り、堅実なタックからボールに絡む。トッドがいつもの仕事人ぶりを発揮すれば、サンウルブズは苦しい戦いになる。

サンウルブズのFLラブスカフニも、ボールハンターであり、堅実なタックラーだ。そのハイレベルなマッチアップが試合の質をさらに高めるだろう。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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