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モーター スポーツ コラム 2022年9月7日

おかえりなさい、WEC。生で見られるハイパーカーにチムドンドン

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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3年ぶりにWECが富士スピードウェイに帰ってくる。

その日が近づくにつれて、チムドンドン。
心臓がドキドキするという沖縄の方言ですよね。

3年ぶりに世界耐久選手権(WEC)が日本にやって来る。今週末です。

コロナ禍で海外への取材ができなくなり、WECも日本へ来ることができなかった。だから、現在のトップクラス、ハイパーカーを生で見たことがない。今回その実車を目の前で見ることができる。生で走る姿を見られる。だからチムドンドン。

まるで、ただのモータースポーツファン。そうです、疑いもなく年季の入った、オッサンファンです。J SPORTSで観戦の方は、私のチムドンドンがうまく伝わるように頑張ってピットをウロチョロする所存ですのでご期待ください。

それは、今から40年前。
場所は富士スピードウェイ。
世界耐久選手権第7戦 富士6時間レース。

そうか、あの時も6時間レースだった。
あの時のことは、今でも忘れない。
駆け出しフリーランサーのモータースポーツジャーナリストは、旧スピードウェイのパドックに並んだ海外からきた耐久マシンの前で膝をガクガクさせながら、気絶しないように一生懸命に突っ立っていた。だって、写真でしか見たことのないポルシェ956やランチア・マルティニ(当時の呼称。タイプ名はLC1)が手を出せば触れられるところにあったのだから。

振り向くと、イ、イ、イ、イ、イクス選手が、ベベベベ、ベル選手。パーパ、パトレーゼ選手にアーーーー、アルボレート選手がヘルメット片手にピットレーンに押し出されるマシンと共に堂々と闊歩しているではないか。<ササ、サインください>という気持ちをお腹の底に押し込んで平静を装ってピットロードへ。アルボレート選手は、当時バリバリのF1ドライバー。直前のラズベガスGPで優勝。WECの第6戦でも優勝してトップランカーとして日本へ乗り込んで来ていた。若いのにそのオーラはすごかったなぁ。今では、F1ドライバーがWECに出るなんて考えられない。

今はもうない、山海堂刊autotechnic誌の取材。ボクは、ポルシェvs.ランチアの時系列ルポスタッフ。ポルシェを故今宮 純さんが担当して、ボクはランチア。常に眉間に皺を寄せて、言葉を発すればゲスチャート共に早口で捲し立てるチェザーレ・フィオリオ監督を頂点としてクルーが機敏に動くランチアチーム。しかし、ドライバーはリラックスムードで、彼らが何か言うとクルーが大笑い。イタリア語に触れたのはそれが初めて。何を言っているのか皆目見当がつかなかったけれど、雰囲気だけで分かったつもりで取材していた。

3年ぶりのWEC。
BOPによってとてつもないハンディを背負わされているTOYOTA GAZOO RacingのGR010は、当然本命。苦しい状況の中で勝つ。それが日本人のファンには堪らない。

文:高橋 二朗

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高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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