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モーター スポーツ コラム 2019年6月11日

2019年WRC第8戦イタリア・サルディニア・ラリー“ヨーロッパのハードグラベル第2弾”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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ヨーロッパのハードグラベル第2弾

サファリやアクロポリスのない今、路面が悪いのはポルトガル、サルディニアそして第11戦トルコと言われています。地中海に浮かぶイタリアのサルディニア島は富豪の別荘が立ち並ぶ観光地で、季節はバカンスシーズンですから天候も快適、やや高温気味です。SSは狭く、うき砂利のため、初回走行はスタート若い順に不利、2回目走行は石が露出するのでコーナーカット時に注意を要します。コースにはウオーター・スプラッシュやミッキー・ジャンプと呼ばれる周期の短い、そして角度の大きいジャンプが多数ありこのラリーの特徴になっています。南ヨーロッパですから観客は熱狂的です。

WRCの歴史の中では創設の1973年からのメンバーで当初は大陸側のサンレモラリーでした。サンレモは夏のモンテとも呼ばれモンテカルロのやや東側に位置し4日制の日程で初日と最終日がターマック、第2と第3日がグラベルのミックスでした。先日日本視察に来日したFIA安全委員のミシェル・ムトン女史が1981年WRC史上初優勝した女性ドライバーとして知られています。イタリアのWRCは2004年に本土を離れサルディニアに移動しその際ミックスサーフェースからグラベルにかわりました。以来グラベルで続いています。

前戦ポルトガルでシーズンの中盤に入り各ファクトリー全力投球体制に入りましたが、前半トヨタが上位独占、中盤から波乱続出、最終的にはトヨタのタナクが優勝しましたが上位につけていたミークが最後に脱落メーカー・ポイント逆転を逃し、オジェの浮上を許し、ヌーヴィルも3位確保、その結果ポイント・スタンディングは僅少差でオジェ(142)、タナク(140)、ヌーヴィル(132)の順です。ポルトガルではフォードに2台の健闘が光りました。 メーカー・ポイントはヒュンダイ(202)、トヨタ(182)、シトロエン(158)、フォード(122)となっています

ラリー概要は下記のとおりです。

 SS本数SS kmLiaison kmTotal km
L-1 (6/13-14)9126.20 km458.01 km584.21 km
L-2 (6/15)6142.42 km484.72 km627.14 km
L-3 (6/16)441.90 km130.39 km172.29 km
Total19320.52 km1073.12 km1383.64 km

主たるエントリー:トヨタ はタナク、ミーク、ラトバラに加えハンニネン。
ヒュンダイはヌーヴィル、ソルド、ミケルセン
シトロエンはオジェ、ラッピ
フォードはエヴァンス、スンニネン
RC2で勝田貴元選手がポルトガル(リタイア)に続きイタリアにも挑戦です。

文:福井敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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