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モーター スポーツ コラム 2019年3月25日

2019年WRC第4戦ツール・ド・コルス(フランス) “早くも第4戦はシーズン初のターマック”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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2019年WRC第4戦ツール・ド・コルス(フランス) “早くも第4戦はシーズン初のターマック”

モンテ、スウェーデンそして米州大陸の特殊な3戦を消化し、今回は地中海のリゾートコルシカ島の伝統的なターマック戦です。序盤の3戦は予想されたようにシトロエンのオジェ(61)、トヨタのタナック(65)、ヒュンダイのヌーヴィル(55)が三つ巴の接戦です。

メーカーポイントではトヨタ(86)がタナックを支えるミークの堅実な走りでポイントを稼いでいます。シトロエン(78)はオジェひとりで稼いでいますが、ラッピが上位で完走すれば今後は強力になるでしょう。ヒュンダイ(77)はミケルセンが低調で2番手ドライバーの選定に頭を痛めています。ローブがもっと多く出場してくれることをチームは望んでおり、ミケルセンの地位は下がりつつあります。フォード(45)はエヴァンスが頑張っていますが苦戦中です。

このラリーは1956年創設と歴史が古く、1973年のWRC開始以来のメンバーです。1973年から2008年までコルシカ島、2010年からフランス本土のアルザス地方に移りましたが2015年に再びコルシカ島に戻りました。200メートルの直線を見つけるのが難しいと言われる程の多数のコーナーは10,000コーナーラリーとも呼ばれ、風光明媚な環境と共に特徴のあるコースになっています。断崖のコースは一方が山、一方が海過去悲惨な事故も発生したため問題を起こした時期もあり、グループBから更に性能を高めたグループSの開発が中止になったこともありました。

伝統的にフランス系のドライバーが有利とされてきました。2014-2015はラトバラがVW時代に優勝していますが、それ以外の年はここ12年間二人のセバスチャンが独占しています。エントリー・リストによれば今回もオジェとローブの一騎打ちが実現しそうです。

2019年WRC第4戦ツール・ド・コルス(フランス) “早くも第4戦はシーズン初のターマック”

2018年に比べ今年のコースが大幅に変更され、昨年と同じSSは2本のみ、(距離にして20%)残りは新しいSSです。ここでのラリーシーンの特徴として小さな村の居住地帯をSSで通過する場面があります。こんなことを許してくれる文化というか人々の理解が羨ましい限りです。

昨年あたりからのラリー・ジャパンの動きの中でツール・ド・コルスとジャパンを入れ替えるらしいとの風評が飛び交ったことがありました。招致運動の中身が全く発表されない状態でコルシカと比較するのは筋違いの感じですが、ファンの皆さんは如何に思われますか?エントリー・リストを見るとPriority 1が10台、P2が18台、P3が13台、国内選手権もあるのでしょがそれを加えてリスト上の参加台数96台の大イベントです。モーター・スポーツの底辺の広がりに感心するばかりです。

ラリー概要は次のとおりです。

 SS本数SS kmLiaison kmTotal km
L-1 (3/29)6121.82 km388.86 km510.68 km
L-2 (3/30)6174.50 km314.68 km489.18 km
L-3 (3/31)251.19 km143.01 km194.20 km
Total14347.51 km846.55 km1194.06 km

L-2 で2本の47.18 kmのロングステージがあります。
L-3はノンサービスです。

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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