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モーター スポーツ コラム 2018年4月2日

2018WRC第4戦ツール・ド・コルス “注目のターマック緒戦”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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ラリー・フランス

第3戦までのおさらいです。
今シーズンはVW撤退に伴う一流ドライバーの移籍が落ち着き各メーカーチームの構成が安定しました。その結果ヒュンダイとトヨタがドライバーの構成が最も安定し、フォードとシトロエンが第2以下のドライバーの充実感が欠ける感じで3戦までを消化しました。ラリーはドライバーだけでなく車両の信頼性やパンクなどの運・不運などが結果を左右しますので思ったようになりません。フォードのオジェは頭脳的ドライブでポイントリーダー、ヌーヴィルがそれに続いています。シトロエンのミークはスウェーデンで0ポイントながら他の2戦で頑張りました。トヨタの3人は期待をやや下回っています。その結果上位2台の合計で計算されるメーカーポイント・ランキングではヒュンダイ 84、フォード 72、シトロエン 71、トヨタ 67となっています。この数字は1戦ごとに変わりますので一言でいえば今年は混戦です。このような状況でヒュンダイは3台目のソルドとパッドンの使い分け、シトロエンはレジェンド・ドライバーのローブの追加参戦、トヨタの車両信頼性の向上などが注目点です。

さて、ツール・ド・コルスは地中海第2の島、ナポレオンの生誕地で開催される伝統的なラリーです。WRC誕生以来のメンバーですが一時フランス本土のアルザス地方で開催されていました。2015年にコルシカ島に里帰りしました。風光明媚な保養地で雪を頂く山を眺めながら海水浴ができます。コースの一方は山、もう一方は崖の危険な場所もあり、ラリーの歴史の中で悲劇的な事故もありました。直線が殆どなくカーブの連続であることからRally of 10,000 Cornerと呼ばれることもあります。
コースの設定は車両と人間の耐久試験のようで全SS距離が333 kmですが12本しかありません。初日49キロが2本、2日目36キロが2本、最終日55キロが1本などロングSS主体です。競技の注目点はコーナーカット時のパンク、ブレーキ酷使の不具合、それにパワステ故障でしょうか。ステアリング操作で手袋を期間中何セットも消費します。

過去の優勝者を見るとやはり地元フランス人ドライバーが有利でローブ 6回、オジェ 3回、現役ではありませんがオリオールが 6回優勝です。注目はVW時代のラトバラが2回優勝していること、今回はどうでしょうか。ヒュンダイの三台目はソルドです。シトロエンはメキシコで優勝寸前まで行ったローブがエントリー・リストに入っています。
2人のセバスチャンの戦いが見ものです。

ラリー概要は次のとおりです。

 SS本数SS kmLiaison kmTotal km
L-1(4/6) 4 125.16 km 249.73 km 374.89 km
L-2(4/7) 6 136.90 km 351.04 km 487.94 km
L-3(4/8) 2 71.42 km 185.85 km 257.27 km
Total 12 333.48 km 786.62 km 1120.10 km
福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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