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サッカー フットサル コラム 2023年9月8日

得点ランキングトップを狙え!絶対的ストライカー対決に注目!ジュビロ磐田U-18×神村学園高等部マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグWEST第13節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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ジュビロ磐田U-18・舩橋京汰

若きサックスブルーが苦しんでいる。前半戦の11試合を終えて、プレミアリーグWESTの順位は最下位となる12位。今季から指揮を執っていた藤田義明前監督は辞任し、9月からはアカデミーヘッドオブコーチングを務めていた世登泰二氏が、2シーズンぶりにU-18の監督へと復帰することになった。

監督交代後の初戦となった前節のアウェイ・米子北高校戦も、山本将太のゴールで先制しながら、後半に入るとセットプレーから失点を重ね、3-4で悔しい敗戦を突き付けられた。とはいえ、残留ラインとなる10位のサガン鳥栖U-18とは勝ち点1差であり、ここからの巻き返しは十分可能であることも間違いない。

一方、今シーズンが初めてのプレミア参戦となる神村学園高等部は、春先から好調をキープ。第2節で磐田U-18相手に5-2でという快勝で初勝利を掴むと、開幕からの7試合は5勝2敗と勝ち星が大きく先行。幸先の良いスタートを切ることに成功する。

だが、第8節でヴィッセル神戸U-18戦に0-5で敗れると、そこからリーグ戦は4戦勝ちなし。さらにインターハイでも初戦敗退を強いられるなど、なかなか結果が付いてこなかったが、前節の鳥栖U-18戦はホームで3-1と競り勝ち、5試合ぶりの白星をゲット。この久々の勝利を追い風にしていきたいところだ。

磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場で行われる今回の一戦では、リーグの得点ランキング上位に位置し続けている、両チームを最前線で牽引する絶対的ストライカーをフィーチャーしたいと考えている。

磐田U-18の10番を託されているのは舩橋京汰だ。昨シーズンのプレミアでも二桁ゴールとなる10得点をマークしたアタッカーは、既にルヴァンカップでトップチームデビュー済み。ヤマハスタジアムで開催された天皇杯3回戦では、J1でも上位に付けるヴィッセル神戸からゴールを奪っており、プロの舞台でも経験を重ねている。

米子北戦でリーグ戦での連続試合ゴールは5でストップしたものの、既にここまでに10試合出場で11得点を積み重ねており、出場試合数との数字を計算すると、実に75分に1点というハイアベレージで、強豪相手にゴールネットを揺らしてきた。

ゴールの内訳を改めて見てみると、右足で5点、左足で4点、ヘディングで2点と、さまざまなパターンから得点を挙げられるのも大きな強み。また、タッチ数での比較は1タッチでのゴールが4点、2タッチが2点に対し、ドリブルから叩き込んだものが5点もあり、最大の武器と言っていいスピードを生かしたドリブル突破を、そのままゴールまで繋げられるのも頼もしい。

思うように調子の上がり切らないチームの中で、自らのゴールを勝利という確かな結果に結び付けたい想いは人一倍持っているはず。「10番は点を獲らないといけないと思いますし、チームを勝たせられる選手にならないとなという自覚はあるので、もっと強い責任感を持って頑張りたいと思います」という言葉を証明すべく、舩橋はひたすらゴールへと向かい続ける。

神村学園のストライカーナンバーとして知られる13番を背負うのは西丸道人。9月4日にベガルタ仙台から加入内定のリリースが発表され、来季からはJリーガーになることが決まった。同クラブが高卒新人のFWを獲得するのは、2015年シーズンに入団した西村拓真以来で、実に9年ぶりのこと。プロでのさらなる飛躍も大いに期待したい。

シーズン序盤はとにかくセンセーショナルな活躍を披露し続けた。開幕戦の鳥栖U-18戦ではチームこそ敗れたものの、自身は素晴らしいワントラップボレーでプレミア初ゴールを叩き出すと、第2節の磐田U-18戦では驚異の4ゴールをマーク。さらに第3節の大津高校戦でも3得点を記録し、2試合連続のハットトリックを達成してしまう。

開幕から7試合で重ねたゴール数は12。超ハイペースで得点を量産していた中、第8節の神戸U-18戦で開幕からの連続得点がストップすると、そこから自身のゴールも白星もなかなか引き寄せられない時間が続く。ただ、前節のホーム・鳥栖U-18戦では後半アディショナルタイムに、西丸が5試合ぶりのゴールを手にし、チームも同じく5試合ぶりの勝利。良いイメージを持って、今回のゲームに挑むであろうことは言うまでもない。

舩橋同様に西丸もここまでのゴールの内訳を調べてみたところ、右足で7点、左足で3点、ヘディングで3点と、満遍なくいろいろな形でチームに歓喜をもたらしていることも良くわかる。また、タッチ数に目を移すと1タッチでのゴールが6点、2タッチが3点、ドリブルが3点に加え、直接FKでも1点を決めており、こちらも幅広いゴールパターンを有している。

ちなみに『道人=みんと』という特徴的な名前に関しては、「『人としての道を外さないように』という意味で、“みんと”というのはずっとお父さんが付けたかった名前らしくて、当て字で『道に人で、みんと』という読みになったみたいです。気に入っていますね」と本人。ここからの後半戦で再び上位に食い込んでいくためには、この男のゴールが必要不可欠だ。

11ゴールの舩橋と、13ゴールの西丸。いずれ劣らぬプレミア有数のストライカー対決。どちらが自らの結果で、チームに歓喜をもたらせるかが、そのまま今回の一戦の勝敗に直結してくることに疑いの余地はない。

神村学園高等部・西丸道人

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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